ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2023.04.20
優れた弾性熱量効果と疲労破壊特性を示す合金を開発
~Cu系超弾性形状記憶合金の結晶粒の成長により合成~研究の要旨とポイント 圧延処理とサイクル型熱処理を最適化することにより、68Cu-16Al-16Zn合金中の結晶粒を成長させることに成功しました。 2%の歪を繰り返し与える応力負荷試験を6万サイクル実施しても金属疲労が見られず…
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2023.04.18
果実の皮成分と炭酸水で高機能なハイドロゲルを創製
~環境負荷を低減しつつ、医療分野に応用可能な材料~研究の要旨とポイント 低メトキシ化ペクチンと炭酸カルシウムの混合溶液に、炭酸水を加えることで、均一な網目構造を有するハイドロゲルを簡便に調製することに成功しました。 炭酸水のpHによってハイドロゲルの物性を制御可能であることを明らかにすると…
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2023.04.17
優れた酸素還元活性を有する白金ナノクラスター担持触媒の創製とその原理解明に成功
~水素を利用した低炭素社会の実現にまた一歩前進~研究の要旨とポイント 精密白金ナノクラスターを前駆体として用いることで、原子精度で制御された白金ナノクラスター担持触媒を創出することに成功しました。 現在市販されている触媒と比較して、2.1倍も高い酸素還元活性を有していることを実証しました…
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2023.04.05
ハロゲン架橋されたAg超原子分子の合成とその形成要因の解明に成功
~新たな物性や機能を持つ物質を設計するための指針~東京理科大学 北海道大学 研究の要旨とポイント 銀(Ag)をベースとした金属ナノクラスターにおいて、一部のAgをプラチナ(Pt)やパラジウム(Pd)で置換した新たなAg超原子分子の合成に成功し、その電子的、構造的特徴を明らかにしました。 A…
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2023.03.28
安定的で高効率発光を示すラジカルを開発
樹状高分子を結合することで発光効率と安定性が向上九州大学 京都大学 産業技術総合研究所 東京理科大学 ポイント 高効率な発光材料には有機ELデバイスやバイオイメージングなどの用途がある 発光ラジカルに樹状高分子(デンドリマー)を結合することで安定化と高効率化が出来ることを世界で初めて発見…
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2023.03.22
広範囲な発光の時間変化を数秒で計測する技術を開発
深層学習を活用した次世代有機EL材料開発の新たな道を拓く産業技術総合研究所 東京理科大学 ポイント 熱活性型遅延蛍光材料から放射される光の強度の時間変化を迅速に計測できる装置を開発 数時間の測定を数秒に短縮、7桁を超える発光信号強度の検出も実現 大量の実験データを利用した深層学習による新しい材料…
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2023.03.20
巨大な細孔を有する超軽量の多孔質材料『TUS-64』の創製に成功
~徐放性のドラッグデリバリーシステムとしての活用に期待~研究の要旨とポイント 共有結合性有機構造体(COF: Covalent Organic Framework)は、触媒やガス分離に応用可能な多孔質材料として注目されています。 これまで報告された中で最大の細孔径、最小の密度を有する3次元COF…
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2023.03.10
L-アミノ酸を選択する反応メカニズムの解明、生命進化の大きな謎の解明に一歩前進
~量子力学と分子力学のハイブリッド計算法によるRNAのキラル選択的アミノアシル化反応の可視化~研究の要旨とポイント 地球上の生物はなぜL-アミノ酸(左手型アミノ酸)を利用するようになったのかという「アミノ酸のホモキラリティー」の起源問題は、生命進化の大きな謎のひとつであり、その鍵を握るものとして「L-アミノ酸選択的なRNAのアミノア…
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2023.03.08
高伝導率の配線をデバイス上に容易に描画できる技術の開発に成功
~従来よりも簡便かつ低コストで作製が可能、貼り付け型センサなどへの応用に期待~研究の要旨とポイント 室温、大気圧下でプラスチックフィルム上に多層カーボンナノチューブ(MWNT, ※1)を直接作製する手法を開発しました。 レーザー照射条件を変化させて作製することにより、抵抗値をシームレスに制御できることを明…
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2023.02.06
多くの接触を含む複雑な行動の理解と生成に挑む
~ヒューマノイドロボットとデジタルツインを組み合わせた新たな研究プラットフォームを提案~研究の要旨とポイント 私たち人間は多くの接触を伴う複雑な運動をおこなっていますが、そうした運動をロボットに行わせることは容易ではありません。 インタラクティブ・ロボティクスをテーマに研究を行っている吉田教授は、多くの接触を含む人型システムの…
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2023.01.20
1台のサーバで高速かつ安全な秘密計算法の実装に成功
~セキュリティ対策と迅速なデータ解析の両立が可能に~研究の要旨とポイント 秘密計算は、データを暗号化したまま種々の演算を行うことができるので、個人情報や機密情報の解析に有用です。 本研究では、新たな秘密計算法を開発し、従来法よりも低コストで高速かつ安全な演算処理が可能であることを実証しました…
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2023.01.12
レーザ指向性エネルギー堆積法(LDED)による金属積層造形プロセスの数値モデル化に成功
~加工技術におけるデジタルツイン構築に大きく前進~研究の要旨とポイント 次世代型三次元金属積層造形技術(レーザ指向性エネルギー堆積法)を数理モデル化。 減肉やき裂発生により変形した機械部品形状の復元過程を数値シミュレーションにより再現。 金属造形技術と数値解析手法の融合に基づく、加工技術の…
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2022.12.22
脳の働きを模したイオニクス情報処理素子を開発
~「カオスの縁」の再現でAI端末機器の高性能化に期待~国立研究開発法人物質・材料研究機構 東京理科大学 概要 国立研究開発法人物質・材料研究機構と東京理科大学の研究チームは、「カオスの縁」と呼ばれる脳の特徴を、固体電解質薄膜とダイヤモンドの界面近傍で起こるイオニクス現象(イオンと電子の振舞い)…
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2022.12.12
磁気渦のバタフライエフェクトの起源を可視化。メモリの信頼性向上に大きく前進
~トポロジーと機械学習によって、情報書き込みの結果が事前にわかる~研究の要旨とポイント 磁気メモリにおける複雑な磁気渦の制御メカニズムを、トポロジーと機械学習で解析。 人間の気づかない隠れた特徴量を発見。情報記録の結果が事前にわかる。 マクロな記録結果の原因を、ミクロな磁区構造にさかのぼって特定することに…
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2022.12.09
マーカーレスで簡便かつ高精度な歩行分析法を開発
~医療・スポーツなど幅広い分野での運動解析に寄与~研究の要旨とポイント 治療方法の立案や経過観察など、医療・福祉の分野では、簡便で高精度の歩行分析法(※1)が求められてきました。 本研究では、1台のRGBカメラの映像と1~2個の小型慣性計測ユニットから得られた情報を組み合わせた新たな歩行分…