ニュース&イベント NEWS & EVENTS
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2024.04.02
全固体リチウムイオン電池の基部素材として有望な候補物質を発見
~高いイオン伝導度と安全性を兼ね備えた酸化物固体電解質~研究の要旨とポイント 全固体電池は安全性、寿命、容量などの点で既存のリチウムイオン電池の性能を上回ると期待されており、特に硫化物系の研究が進んでいますが、有毒ガス発生のリスクがあります。 今回、全固体リチウムイオン電池の基幹部材として、幅広…
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2024.03.01
環境振動発電応用に向けた新奇磁歪材料の開発指針を提示
~磁気的に軟らかい「ナノ組織」と大きくひずむ「ナノ結晶」の組み合わせ~名古屋大学 東京理科大学 本研究のポイント 大磁歪注1)と高軟磁性注2)を両立するFe-Ga系ナノ結晶材料注3)を創出 Fe基ナノ結晶軟磁性材料へのGa添加により、Feナノ結晶相の負の磁歪を正の磁歪にすることで材料全体の磁歪量を増大 従来ナ…
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2024.01.24
植物の活性酸素種生成酵素の活性化メカニズムを解明
~鍵はカルシウムイオンの結合とリン酸化。
植物のさまざまな生理機能の制御に向けた基礎的知見~研究の要旨とポイント 活性酸素は、一般に毒性の高い物質と考えられていますが、植物は、活性酸素種生成酵素を持ち、活性酸素を積極的に生成して免疫や成長など多様な役割に活用しています。 毒性の高い活性酸素種を生成する酵素の活性は、厳密に制御される…
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2024.01.15
Tsai 型近似結晶の特異な磁気相図を解明
~謎に包まれた準結晶の物性を明らかにする重要な知見~東京理科大学 東北大学 研究の要旨とポイント Tsai型の金・ガリウム・テルビウム(Au-Ga-Tb) 1/1近似結晶の特異な磁気相図を解明し、エキゾチックな強磁性秩序および反強磁性秩序を示すことを発見しました。 近似結晶中の電子と原子の比…
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2023.12.20
過渡特性を制御可能な物理リザバーデバイスを開発
~エッジ領域で使用可能なAIデバイスの実現へ~研究の要旨とポイント 計算コストと計算時間の大幅な削減を可能にする技術として物理リザバーコンピューティング(*1)が有望視されていますが、用いる物理系のダイナミクスに固有の緩和時間(*2)によって、リアルタイム処…
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2023.11.13
鍵は「ハードカーボン」。驚異的なエネルギー密度をもつナトリウムイオン電池の創製に成功
~資源制約のない高性能電池の実現にまた一歩前進~研究の要旨とポイント ナトリウムイオン電池・カリウムイオン電池の負極材料として優れた特性を示す新たなハードカーボンの合成に成功しました。 合成したハードカーボンを負極として使用したナトリウムイオン電池を作製し、312Wh/kgという非常に高…
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2023.10.18
水溶液中での有機半導体の精密ドーピング
~フレキシブルデバイス産業応用で鍵となる基盤技術を確立~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京大学 東京理科大学 概要 NIMSと東京大学、東京理科大学からなる研究チームは、真空や窒素雰囲気を扱う特別な設備を用いずに、有機半導体を水溶液中で精密にドーピングする基盤技術を世界で初めて…
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2023.10.12
PtドープAuナノクラスターの触媒活性を利用、リチウム硫黄電池の性能が飛躍的に向上
~全固体リチウム硫黄電池の実現に大きな一歩~研究の要旨とポイント リチウム硫黄(Li-S)電池は、エネルギー密度が高く、低コストで製造できることから、次世代の蓄電池として有望視されています。 Au24Pt(PET)18(PET: フェニルエタンチオレート)ナノクラスターをグラフェン上…
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2023.09.19
走査型電気化学顕微鏡を用いてカリウムイオン電池の界面反応メカニズムを解明
~高性能な水系カリウムイオン電池の実現に一歩前進~研究の要旨とポイント 走査型電気化学顕微鏡(SECM)とオペランド電気化学質量分析法(OEMS)を用いて、カリウムイオン電池の負極表面に形成されるSEI被膜の詳細を明らかにする手法を見出しました。 カリウムイオン電池において、SEI被膜の界…
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2023.09.05
液中プラズマ処理で酸化チタンが二酸化炭素還元に良好な電極材料に
~液体燃料の出発物質である一酸化炭素と水素を好適な比率で生成に成功~研究の要旨とポイント カーボンニュートラル社会の実現に向け、二酸化炭素を還元して、多様な有用物質を製造する技術が注目されています。 本研究では、液中プラズマ処理を施した酸化チタンを担体として、Ag触媒を複合化した電極材料を開発し、二酸化炭素…
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2023.08.24
カーボンスラリーにせん断応力を与えながらインピーダンスを測定できる手法を開発
~濃厚スラリーの分散性の評価が可能に、電池性能向上への貢献に期待~研究の要旨とポイント 電池材料などに用いられるカーボン分散液(スラリー)にレオメーターでせん断応力を与えながら、粘度と電気化学インピーダンスを測定できる新たな手法を開発しました。 本手法を分散剤濃度の異なる複数のカーボンスラリーに適用し、評…
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2023.08.03
広範なアジドを合成する新たな方法を確立
~医薬品として有用な1,2,3-トリアゾール類の合成が容易に~研究の要旨とポイント 保護されたアジド基を有するGrignard反応剤を用いたアジド化合物の合成法の確立に成功しました。 本手法により合成されたアジド化合物を原料としたクリック反応により、1,2,3-トリアゾール類を合成することに成功しまし…
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2023.07.18
汗中乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発
~センサ内に侵入した気泡を捕捉し、測定への影響を抑制~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれる乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発しました。 測定誤差の原因となる気泡をトラップする機構をマイクロ流体デバイス内に設けることで、測定への影響を抑えることに成功しました。 従来よ…
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2023.07.07
神経系の動作をマネする世界最高速度の電気二重層トランジスタ
~汎用性AI端末機器の高速化に期待~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京理科大学 概要 NIMSと東京理科大学からなる研究チームは、高イオン伝導性をもつセラミックス薄膜とダイヤモンドを用いて、世界最高速度で動作する電気二重層トランジスタを開発しました。このトラ…
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2023.07.06
汗中イオン濃度をリアルタイムに測定できるウェアラブルデバイスを開発
~脱水症状や熱中症の早期発見に有用~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれるさまざまなイオンの濃度を測定できるイオンセンサを開発しました。 開発したイオンセンサを熱転写印刷で衣類に取り付けることで、ウェアラブルデバイスとして使用可能であることを実証しました。 汗に含まれるイオン…