Department of Applied Physics

先進工学部 物理工学科

現代物理の成果×テクノロジー
今までにないイノベーションを創出する

2023年度より新学科としてスタートした物理工学科は、20世紀から発展してきた量子力学や相対論などの現代物理学とテクノロジーを橋渡しし、イノベーションを生み出して、社会に役立てる研究とそれに携わる人材の育成を目指す学科です。自然界の理を探求する物理学の「論理」と、それを現実社会に「応用」する「論理×応用」の手法を学ぶことで、学生たちは時代がどのように変化しても対応できる力を養います。また各周辺分野を融合しながら物理学の領域を広げていくことも、物理工学科の大きな使命。それぞれの専門分野でのエキスパートが協力しあうことで、イノベーション創出につながる研究に取り組んでいきます。

概要図
  • 物理工学科の特徴1

    物理学の基礎から
    豊富な実験科目まで

    物理学の論理を実践に生かす力を養うために、1年次から3年次まで物理学の基幹科目を基礎からしっかり学ぶと同時に、豊富な実験科目を用意します。

  • 物理工学科の特徴2

    応用範囲の広い
    4つの研究分野

    2年次から3年次にかけて、量子力学等の現代物理学を学びながら、物理学のなかでも応用範囲の広い、「物質科学」、「複雑科学」、「エネルギー科学」、「ナノデバイス」の4つの分野を研究領域として、工学的な素養も身に付けていきます。

  • 物理工学科の特徴3

    学問領域を越えた
    学内外連携による研究

    4年次ではいずれかの研究室に属し、最先端研究に取り組みながら社会の諸問題を解決するために必要な能力を磨いていきます。また、新しいイノベーションを生み出していくために、学科、大学、学問領域を越えた学内外連携による研究にも力を入れていきます。

基礎情報・資格 BASIC INFORMATION & CERTIFICATION

キャンパス 取得学位 在籍学生総数 目指せる資格
葛飾キャンパス 学士(工学)

106名
(男子95名/女子11名)

男子 90%/女子 10%

※2023年5月1日現在

カリキュラム CURRICULUM

■必修科目 ●選択必修科目 ◆選択科目

1年次 2年次 3年次 4年次
■線形代数1・2/微積分学1・2/物理数学1・2/力学/熱力学/電磁気学1・2/コンピュータ基礎1・2/基礎物理学実験A、B
●化学/生物学
◆線形代数演習1・2/微積分学演習1・2/物理数学演習1・2/電磁気学演習1・2/力学演習/振動・波動
■量子力学1・2/統計力学1・2/解析力学/電磁気学3/複素関数論/情報理論1/物理学実験A、B
◆量子力学演習1・2/統計力学演習1・2/複素関数論演習/物理の英語1/プログラミング基礎/講義実験A、B/物理工学特別講義A/電子システム工学講義実験/マテリアル創成工学講義実験/生命科学系キャリアパス
■物理工学実験A・B
●物理数学3
◆物理工学概論/計測制御論1・2/物理工学特別講義B/物理の英語2
■卒業研究
物質科学分野 ◆相対論 ●固体物理A・B・C・D/量子力学3/光物理学/材料科学/光学
複雑科学分野 ◆プログラミング応用 ●情報理論2/脳科学入門/データ解析論/電気回路/電子回路/非線形動力学/半導体物理
◆流体力学
エネルギー科学分野 ◆相対論 ●固体物理A・B・C・D/材料科学/半導体物理/エネルギー変換科学/量子力学3
ナノデバイス分野 ◆プログラミング応用 ●固体物理A・B/光学/光物理学/電気回路/電子回路/エネルギー変換科学/半導体物理
学際系 ■デザイン思考入門 ◆デザイン思考基礎 ◆デザイン思考実践

卒業研究・
研究室紹介
GRADUATE RESEARCH AND LABORATORIES

物質科学分野
物質のなかの電子の振る舞いなど、現代物理の基本理である量子力学が切り開いてきた物質の性質を探究し、これまで存在しなかった物性の発見や物質機能性の開拓に取り組みます。現代の私たちの生活は様々な機能を持つ物質により支えられています。新たな物質の機能性の開拓は、私たちの未来の生活に新たな可能性を生み出します。
複雑科学分野
ヒトの脳活動や魚の群遊、地震の発生機構など、複数の要素が組み合わさって起きる創発的な現象を非線形力学系の視点から数理的に解き明かしていきます。複雑科学分野では、脳への情報伝達の仕組みや、個人が多様な関係性でつながる人間社会のネットワーク解析なども研究します。
エネルギー科学分野
エネルギーの貯蔵・輸送・変換を物理的な視点から理解し、新しい応用を創出していくことはサスティナブルな未来を実現するための重要な課題。量子コンピュータの核となる「高温超伝導」や、身の回りにある振動や熱を電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスティング」など、新しいエネルギー分野の開拓を進めています。
ナノデバイス分野
電子や分子、イオン等の微粒子はナノ空間やナノ周期構造中に置かれると量子力学的な効果が顕在化するようになります。ナノデバイス分野では原子や分子レベルで領域をデザインすることで、省電力性に優れた極小スケールの高機能次世代メモリや、エネルギー素子、新しい機能を持つ極小デバイスの研究開発を進めます。

進路 CAREER

※データは理学部第一部 応用物理学科卒業生のものです。

進路グラフ

2023年3月31日現在

主な就職先

  • [情報通信業]
    伊藤忠テクノソリューションズ、SCSK、NECソリューションイノベータ、NTTデータ、ソフトバンク、TIS、DTS、東京海上日動システムズ、日本IBM、日本IBMデジタルサービス、日立システムズ、富士通

  • [機械器具]
    NEC、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、東京エレクトロン、日立建機、三菱電機、リコー

  • [サービス業]
    アクセンチュア、アビームコンサルティング、アルプス技研、野村総合研究所

2020年3月~2022年3月卒業生

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