Department of Management

経営学研究科 経営学専攻

神楽坂キャンパス

高度情報化時代における
数理数量的な経営学

日本における経営学は、これまで文系的なアプローチが主流だったといえます。しかし、高度に情報化された市場では科学的な手法を適用したデータベースを駆使してニーズの発掘と顧客の獲得が不可欠です。組織の情報化を図り、コスト競争力を高める必要もあるでしょう。世界から経営資源を調達し、世界を相手にビジネスを展開するためには、語学力とともに情報技術の活用が前提となっています。そしてそこに理系・文系のカベを取り払ったフレキシブルな視点によるアプローチが必要なのはいうまでもありません。

概要図
  • 経営学専攻の特徴1

    情報化社会における
    急速な変容に応える実践力

    「経営分野」と「経営科学分野」の広範な学識にくわえ、「データサイエンス」「ディシジョンサイエンス」といった研究領域の手法を教授し、情報技術の進展に伴う産業社会の急速な変容にも応えられる広範な実践力を涵養する。

  • 経営学専攻の特徴2

    体系的プログラムにより
    経営組織体の革新と
    成長のためのマネジメントを身に付ける

    経営環境、経営政策、経営管理、経営システム、数理・計量分析を学ぶ体系的なプログラムによって、経営組織体の革新と成長のためのマネジメントを身に付ける。

  • 経営学専攻の特徴3

    理工系総合大学における
    学際的広範化と
    実証的アプローチ

    従来の経営のパラダイムが通用しなくなった今、理工系総合大学における経営学研究科では、経営学の学際的広範化と実証的アプローチを進めている。転換と発展の時期にある最先端の経営を都心のキャンパスで学ぶ。

カリキュラム CURRICULUM

科目区分 専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
専門科目 経営学 修士研究 1A 1 必修 1
修士研究 1B  1 必修 1
修士研究 2A  2 必修 2
修士研究 2B  2 必修 2
会計学特論 2 選択必修 1
企業財務特論A  2 選択必修 1
経営戦略特論 2 選択必修 1
経営組織特論 2 選択必修 1
マーケティング特論A 2 選択必修 1
管理会計特論 2 選択 1又は2
応用会計特論 2 選択 1又は2
企業財務特論B 2 選択 1又は2
応用企業財務特論 2 選択 1又は2
応用経営戦略特論 2 選択 1又は2
応用経営組織特論A 2 選択 1又は2
応用経営組織特論B 2 選択 1又は2
マーケティング特論B 2 選択 1又は2
応用マーケティング特論A 2 選択 1又は2
応用マーケティング特論B 2 選択 1又は2
経営科学 修士研究 1A 1 必修 1
修士研究 1B  1 必修 1
修士研究 2A  2 必修 2
修士研究 2B  2 必修 2
意思決定科学特論 2 選択必修 1
データサイエンス特論 2 選択必修 1
オペレーションズ・リサ-チ特論A 2 選択 1又は2
オペレーションズ・リサ-チ特論B 2 選択 1又は2
数理最適化特論 2 選択 1又は2
ミクロ経済学特論A 2 選択 1又は2
ミクロ経済学特論B 2 選択 1又は2
ミクロ経済学特論C 2 選択 1又は2
ゲーム理論特論A 2 選択 1又は2
ゲーム理論特論B 2 選択 1又は2
計量経済学特論A 2 選択 1又は2
計量経済学特論B 2 選択 1又は2
マクロ経済学特論 2 選択 1又は2
計量ファイナンス特論 2 選択 1又は2
金融工学特論A 2 選択 1又は2
金融工学特論B 2 選択 1又は2
情報処理特論A 2 選択 1又は2
情報処理特論B 2 選択 1又は2
知識情報科学特論A 2 選択 1又は2
知識情報科学特論B 2 選択 1又は2
多変量解析特論 2 選択 1又は2
共通 上級特別講義1 1 選択必修 1
上級特別講義2 1 選択必修 2
一般教養科目 教養(共通) 物理学から見る理学の世界1 1 選択必修 1又は2
物理学から見る理学の世界2 1 選択必修 1又は2
物理学から見る理学の最前線1 1 選択必修 1又は2
物理学から見る理学の最前線2 1 選択必修 1又は2
物理学から見る理学の未来1 1 選択必修 1又は2
物理学から見る理学の未来2 1 選択必修 1又は2
Japan's diplomacy in the context of globalization 2 選択必修 1又は2
知財情報科学 1 選択必修 1又は2
知的財産特論 2 選択必修 1又は2
サイエンス・ライティング 2 選択必修 1又は2
Presentation Skills 2 選択必修 1又は2
実践的リーダーシップを学ぶ 2 選択必修 1又は2
Academic English 1 2 選択必修 1又は2
Academic English 2 2 選択必修 1又は2
科学者・技術者の倫理 1 選択必修 1又は2
科学文化概論 2 選択必修 1又は2
環境安全科学 1 選択必修 1又は2
ウォーターサイエンス特論 2 選択必修 1又は2

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

*修了所要単位に含めません。

※本専攻は「英語で実施する授業科目(*)」の単位修得のみで修了することが可能です。

*日本語能力を有さない学生が授業を受講しても単位修得にあたり支障がない授業と定義します(「講義の一部を日本語で実施する」、「講義資料を英語とし講義は英語と日本語を混ぜて行う」等の工夫により、英語と日本語が混在する場合があります)。

2024年度 大学院要覧 修士課程修了要件
専門科目 一般教養科目
必修科目 選択必修科目 選択科目 4 30
4 4 18
  1. 以下(1)~(4)を全て満たし、合計30単位以上修得すること。
    (1)専門科目(必修)を4単位修得すること。
    (2)専門科目(選択必修)を4単位以上修得すること。
    (3)(1)(2)を含め、専門科目を26単位以上修得すること。
    (4)一般教養科目は、教養(共通)選択必修科目より4単位を修得すること。
      ただし、4単位を超えて修得した単位は修了所要単位に含めない。
      なお、他研究科専攻で履修した教養(共通)の単位も4単位の中に含めることができる。
  2. 研究科の定めるところにより、以下に掲げる授業科目を履修することができる。
    (1)他の研究科の授業科目
    (2)他他大学の大学院の授業科目
    (3)他学部の授業科目

    (1)及び(2)に掲げる授業科目において履修した単位のうち、修士課程の単位  として認定できる単位数は、8単位を限度とする。

科目区分 専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
専門科目 経営科学
経営学
博士特別研究1a 4 必修 1
博士特別研究1b 4 必修 1
博士特別研究2a 4 必修 2
博士特別研究2b 4 必修 2
博士特別研究3a 4 必修 3
博士特別研究3b 4 必修 3
経営学研究基礎1 2 選択 1
経営学研究基礎2 2 選択 2
経営学研究基礎3 2 選択 3
研究論文演習1 2 選択 1
研究論文演習2 2 選択 2
研究論文演習3 2 選択 3
修了所要単位に含まない科目 ジョブ型研究インターンシップ 2 選択 1又は2又は3
一般教養科目 教養(共通) 物理学から見る理学の世界1 1 選択必修 1又は2又は3
物理学から見る理学の世界2 1 選択必修 1又は2又は3
物理学から見る理学の最前線1 1 選択必修 1又は2又は3
物理学から見る理学の最前線2 1 選択必修 1又は2又は3
物理学から見る理学の未来1 1 選択必修 1又は2又は3
物理学から見る理学の未来2 1 選択必修 1又は2又は3
Japan's diplomacy in the context of globalization 2 選択必修 1又は2又は3
知財情報科学 1 選択必修 1又は2又は3
知的財産特論 2 選択必修 1又は2又は3
サイエンス・ライティング 2 選択必修 1又は2又は3
Presentation Skills 2 選択必修 1又は2又は3
実践的リーダーシップを学ぶ 2 選択必修 1又は2又は3
Academic English 1 2 選択必修 1又は2又は3
Academic English 2 2 選択必修 1又は2又は3
科学者・技術者の倫理 1 選択必修 1又は2又は3
科学文化概論 2 選択必修 1又は2又は3
環境安全科学 1 選択必修 1又は2又は3
ウォーターサイエンス特論 2 選択必修 1又は2又は3

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

2024年度 大学院要覧 博士後期課程修了要件
必修科目 選択必修科目 選択科目
24 2 6 32
  1. 以下の(1)~(3)を全て満たし、合計32単位以上修得すること。
    (1)自己の指導教員が担当する必修科目:24単位
    (2)選択必修科目(教養(共通)):2単位
    (3)選択科目:6単位
  2. 教養(共通)科目において2単位を超えて修得した単位は修了要件に含めない。
    また、修士課程在籍時に単位修得している科目の履修は認めない。
  3. 研究科の定めるところにより、次に掲げる授業科目を履修することができる。
    (1)他の研究科の授業科目
    (2)他大学の大学院の授業科目
    (3)学部及び修士課程の授業科目

    (1)及び(2)に掲げる授業科目において修得した単位は修了所要単位として認定できる。

研究指導・
研究室紹介
GRADUATE RESEARCH AND LABORATORIES

経営学 / 経営科学
朝日 研究室

[専攻]経営工学 [指導教員]朝日 弓未 教授 [キーワード] マーケティング・サイエンス,デジタルマーケティング,消費者行動学
[テーマ例] ❶CMが与える購買行動の特徴と効果的な顧客へのアプローチ方法の提案  ❷購買時の商品価格と購入率に関する研究  ❸変化するスポーツビジネス比較による新たな戦略作り

「マーケティング・サイエンス」や「行動計量学」を中心とした消費者行動、マーケティング活動の分析・研究を行っています。消費者の目に見えないニーズ、行動ルールなどを調査やデータから読み解き、購買促進の方法やより効率的に商品情報を伝えるために役立つ知見を導き出しています。企業とのコラボレーション活動を通じて大学の中だけでなく社会と連携させた研究を目指しています。

新井 研究室

[専攻]マーケティング [指導教員]新井 彬子 講師 [キーワード]スポーツ・マーケティング,ブランディング
[テーマ例] ❶アスリートのブランディング  ❷スポーツイベントを利用した地域のブランディング ❸長期的なスポーツ参加を促すためのマルチスポーツの実施

消費者行動の中でもスポーツをみる人・する人の心理、行動に焦点を当て、人がどのようにスポーツ参加やファン行動といった消費行動に至るのか研究します。また、そのメカニズムを知ったうえでどのようにスポーツチームの経営やイベントの運営に活かせるか検討します。

安藤 研究室

[専攻]人工知能・データ科学 [指導教員]安藤 晋 准教授 [キーワード]データマイニング・機械学習
[テーマ例] ❶転移学習モデルを用いたクーポン利用ユーザグループの特徴抽出  ❷時系列分類のための深層学習の枠組み  ❸条件付きクラスタリングを用いた異種文書集合のクラスタ分析

データマイニングは統計的・数理的手法を駆使して大量のデータから興味深い情報を抽出する方法です。また、機械学習は問題解決に利用できる知識やモデルを多くの情報から学習する方法です。卒業研究として実用的な問題解決や意思決定のためにこのような手法の設計や改良に取り組んでもらいます。そのためにまず、理論的な基礎を習得した上で実データや興味のあるテーマについてモデル化・アルゴリズム設計・実験的な検証等を行います。

飯島 研究室

[専攻]企業工学 [指導教員]飯島 淳一 教授 [キーワード]ビジネスアーキテクチャ,システム論,IT-CMF
[テーマ例]❶ビジネスアーキテクチャに対する構成モデル表現 ❷ビジネスダイナミクスによるモデリングとシミュレーション ❸IT実践活用力およびデジタルへの備えに関する評価分析

システム理論およびシステム思考を基礎として、企業活動の骨格を捉えるモデリング方法論であるDEMOや、ビジネスや社会における「やっかいな問題」に潜む複雑な因果関係を捉えるモデリングとシミュレーション技法(ビジネスダイナミクス)、さらに、ITやデジタル技術の利活用を、マネジメントの問題として捉え、デザイン思考との相乗効果をいかにしてイノベーションにつなげるかについて研究します。

家田 研究室

[専攻]金融工学・数理ファイナンス [指導教員]家田 雅志 講師 [キーワード]数理ファイナンス
[テーマ例] ❶連続時間の資産運用戦略  ❷確率制御に関する数値計算  ❸デリバティブのリスク管理

年金基金や保険会社などは将来の支払いをより確実にするために株式や債券などへの投資を行っています。その投資方法に関する研究の仕方は様々ですが、本研究室では確率微分方程式の制御問題を利用しています。実務で使われる投資モデルは複雑で、答えを得るためにはコンピューターを使う場合がほとんどです。そのため、コンピューターに計算をさせる方法(数値計算方法)についても力を入れて研究しています。

梅澤 研究室

[専攻]ミクロ経済学、経営科学 [指導教員]梅澤 正史 教授 [キーワード]ゲーム理論,産業組織論
[テーマ例] ❶消費者の購買履歴に基づいた価格差別  ❷新技術の特許ライセンスに関する最適契約問題  ❸戦略的行動下での集団的選択ルールとその性質

経営・経済に関わる戦略的な意思決定問題に対して数理モデルを用いて研究を行っています。特に、ゲーム理論、ミクロ経済理論による理論的アプローチで各問題の解明に取り組んでいます。最近は主に、企業や組織などの行動を分析する産業組織論(産業経済学)、経営の経済分析という分野で研究を進めています。より具体的には、製品差別化、店舗等の立地競争、価格差別戦略、企業の契約・取引に関する問題などを考えます。

大江 研究室

[専攻]経営工学 [指導教員]大江 秋津 准教授 [キーワード]博物館経営論,組織学習論,イノベーション論,海外進出戦略,ICT教育
[テーマ例] ❶化学企業の爆発事故の再発防止のメカニズム  ❷自動車産業の海外進出に伴う知識移転のメカニズム  ❸明治時代の海外知識移転に関する研究

組織による学習が組織パフォーマンスに与える影響と、そのメカニズムの解明が研究テーマです。イノベーションや海外進出などを組織パフォーマンスにして、分野横断的な研究を行っています。データは現代から歴史データまで、手法は統計分析・ネットワーク分析・シミュレーション・地理空間加重回帰分析などを利用します。

大西 研究室

[専攻]経営学 [指導教員]大西 浩志 准教授 [キーワード]マーケティング
[テーマ例] ❶SNSと企業のマーケティング成果の関係  ❷SNSによる消費者間コミュニケーションの発展 ❸SNSと広告戦略の最適化

ソーシャル・メディア・マーケティングは、SNS(Facebook、Twitterなど)を活用して企業のマーケティング成果や消費者の商品・サービスに対する評価がどう影響を受けるのかを研究します。私は10年間のマーケティング実務経験でデータ・サイエンティストとして企業のコミュニケーション・プランニングを行ってきました。マーケティング実務で必須の統計分析スキルを習得し、変化するデジタル・コミュニケーションに取り組む意欲のある学生を歓迎します。

岸下 研究室

[専攻]ゲーム理論・ミクロ経済学 [指導教員]岸下 大樹 講師 [キーワード]ゲーム理論,産業組織論
[テーマ例] ❶ 代表民主制の数理分析 ❷ ナイトの不確実性下の行動 ❸政府間の競争

街を歩く時、前から向かってくる人とぶつからないためには左側と右側どちらを歩ければよいでしょうか。その答えは、もちろん相手がどちらを歩いているかによります。このように、私たちの意思決定は他者の行動に依存しています。そうした特徴を持つ意思決定の集積としての社会を数理モデル化する手法が、ゲーム理論です。この理論を応用して、経済から政治に至るまで、様々な社会現象の"なぜ"を解き明かします。

佐藤(治) 研究室

[専攻]技術経営 [指導教員]佐藤 治 教授 [キーワード]イノベーションマネジメント,研究開発マネジメント,科学技術と社会
[テーマ例]自然科学の原理が事業に与える影響  ❷材料・デバイスに関するイノベーションマネジメント ❸社会問題解決(海洋プラスチック・マイクロプラスチック問題、脱石油化学)

社会課題の解決と経済成長の両立を実現すべく、イノベーションが重要視されています。イノベーションの成功に向けて、基礎研究から社会実装までを見通した一気通貫の戦略立案が求められていますが、その実現には、自然科学の知識と社会科(経営学)の知識の融合が必須です。経営学を自然科学の観点から眺め、イノベーションを効率的に実現できるシステムの提案を目指し、研究に取り組んでいます。

佐藤(亮) 研究室

[専攻]経営学 [指導教員]佐藤 亮 教授 [キーワード]進化発生のデザイン経営
[テーマ例]❶IoTビッグデータを使って環境不確実性を転換する経営戦略 ❷経営戦略の理論を験すビジネスゲームの方法論 ❸日本のソーシャルゲーム業界のプラットフォーム戦略

プラットフォーム、IoTビッグデータ、サービス化といったビジネスの大きな変化をとらえて、基幹業務デザインと組織デザインの進化を理解する概念を作っていく研究を行います。新しい経営現象だけに目を奪われるのでなく、大量消費社会以降の、経営戦略の変化、情報技術とオペレーションの結合システム、進化を可能にする組織、いろいろなプラットフォームとしてのビジネスモデルの発生と進化を、概念の歴史的発展に注目して分析します。

施 研究室

[専攻]数理最適化、経営科学/オペレーションズ・リサーチ [指導教員]施 建明 教授 [キーワード]大域最適化とその応用,生産性の経済分析,金融工学の最適化問題
[テーマ例] ❶経営科学と最適化問題  ❷経営応用問題(生産性分析、人工知能や最適化モデルなどによる経営分析)  ❸機械学習やデータサイエンスにおける最適化

何らかの条件の下で関数の最大値や最小値を求める問題を数理計画問題といいます。ビジネスおよび経営のさまざまな問題を数理的に捉えて論理的に考察し、モデル化をし、最適化問題として解くことにより、制約のある状況のもとに最善の答えを求め、意識決定を支援します。

下川 研究室

[専攻]理論経済学 [指導教員]下川 哲矢 教授 [キーワード]意思決定論,行動・神経経済学
[テーマ例]❶意思決定論  ❷行動経済学・神経経済学  ❸消費者行動

本研究室では、人々の意思決定とその市場への影響について研究しています。理論的な分析に加え、心理学や脳神経科学を応用した実験的なアプローチによる分析を行います。例えば、金融資産市場において、人々の意思決定が市場の価格形成にどのように影響するのかであるとか、消費者がどのように購入する商品を選ぶのか、あるいは人々の協力行動がどのように形成され維持されるのかといった問題について、理論的にモデル化し、実験データや現実の市場データを用いて検証します。

庄司 研究室

[専攻]金融工学、統計学 [指導教員]庄司 功 教授 [キーワード]計量ファイナンス
[テーマ例] ❶金利期間構造モデルの推定  ❷可変パラメータモデルの推定  ❸心理的バイアスを考慮した最適分配モデル

オプション価格モデルや金利期間構造モデルのように、連続時間の時系列モデルに基づいて導かれるモデルが実務でも用いられています。こうしたモデルを実用化するには、モデルのパラメータを実データから推定することが必要です。しかし、モデルは連続時間で表現されていますが、実データは日次、週次、月次などの離散時間的なデータです。この両者のギャップを埋め、連続時間のモデルを推定する方法を開発し、同時に、推定されたモデルを用いて実用上のさまざまな問題を解決する方法も開発しています。

ジョン 研究室

[専攻]金融、ファイナンス [指導教員]ジョン・ヘジュン 講師 [キーワード]コーポレート・ファイナンス,リアル・オプション
[テーマ例] ❶電気自動車市場への最適な参入戦略  ❷R&D投資戦略と特許制度  ❸企業の資金調達方法が倒産確率に与える影響

コーポレート・ファイナンス理論の基礎を学び、企業の投資、資金調達、配当、倒産等に関する意思決定を研究します。特に、技術革新及び競争の激しい現代社会に実在する企業の行動を理解することを目標とします。

菅原 研究室

[専攻]計量経済学・医療経済学 [指導教員]菅原 慎矢 准教授 [キーワード]高齢者介護の経済分析
[テーマ例] ❶介護産業におけるエージェンシー問題の実証分析  ❷機械学習手法による介護レセプトビッグデータの分析  ❸介護施設効率性の日独比較

ベイズ統計・機械学習などのデータサイエンス手法を応用し、応用ミクロ経済学分野の広範な実証分析を行っています。近年では特に、日本の高齢化介護について、医療経済学・労働経済学・産業組織論などの視点を取り入れ、多角的な経済分析を行っています。

鈴木 研究室

[専攻]建築設計,建築計画 [指導教員]鈴木 美央 講師 [キーワード]パブリックスペース,マーケット
[テーマ例]❶個の集合体としてのまち ❷セーフティネットとしてのパブリックスペース ❸親子の居場所 ❹消費行動とまち

パブリックスペースがどのように存在し、どのように使われるかはまちに過ごす人々の生活の質に、大きく影響します。毎日通る道に馴染みのコーヒースタンドがある、悲しいことがあって一人になりたい時に一人になれる、こどもがのびのびと遊べる場所がある、そうしたまちを作るにはどうしたらいいのか?場所のコンセプトから設計、活用まで一つながりで捉え、実践と研究の両輪によりアプローチします。

関谷 研究室

[専攻]オペレーションズ・リサーチ [指導教員]関谷 和之 教授 [キーワード]経営効率性評価,最適化モデル分析
[テーマ例] ❶経営効率性分析法の開発とその応用  ❷ネットワーク型意思決定分析のためのモデル開発とその応用  ❸数理計画法を用いたデータ分析

世界に先駆けて高齢化社会を迎えた日本では、生産における組織活動の効率化は目の前に差し迫った課題です。この課題解決には、効率性を正しく測定することと的確な改善目標を設定することが必要です。本研究室では、最適化技術を開発・活用することで、経営効率性分析法の信頼性と実用性の向上を目指しています。

椿 研究室

[専攻]マーケティング・データサイエンス [指導教員]椿 美智子 教授  [キーワード]マーケティング科学
[テーマ例]❶Consumer Well-beingを高めるための消費者行動のデータサイエンス的アプローチの研究  ❷UX(ユーザーエクスペリエンス)を高めた新商品開発に関する研究  ❸マーケティング4.0に基づく顧客のブランド選択時の重視観点の競合他社比較分析に関する研究

様々な商品・サービスの購買や使用に、本人や購入してくれた誰かのどのような気持ちが込められているのかを、消費者行動データサイエンスの研究により浮き彫りにし、消費者の幸福感に更に繋がるように、UX手法により新しい価値を持つ商品・サービスの開発を行うための手法の研究を行っています。また、企業の視点からは、マーケティング4.0視点に基づく顧客のブランド選択時の重視点の競合他社比較分析の研究も行っています。

中田 研究室

[専攻]ゲーム理論・社会選択理論・ミクロ経済学 [指導教員]中田 里志 講師 [キーワード]ゲーム理論とその応用
[テーマ例] ❶情報の経済現象への影響について  ❷望ましい資源配分ルールの基礎づけについて  ❸望ましい意見の集計方法の基礎づけについて

世の中では、自分が何かの選択を行うときに他の人の出方を予想しながら行動を決める必要がある場面が多々あります。例えば、ガソリンスタンドがその日の値付けをするときには近くにあるライバル店より少しだけ安く値段をつければ多くのドライバーを惹きつけられます。このように、他の人々・企業がどのような行動を取るかをよく考えた上で自らの行動を決定することを戦略的意思決定と言います。戦略的意思決定によってどのようなことが生じるのかを様々な社会・経済現象において考察するのがゲーム理論です。私はこのゲーム理論を研究しています。

野澤 研究室

[専攻]応用統計学 [指導教員]野澤 昌弘 教授 [キーワード]統計的データ解析
[テーマ例] ❶統計的データ解析手法を用いた現実問題の解決  ❷既存解析手法の比較および改良  ❸新しい解析手法の開発  ❹ 解析システムの構築

私たちが何らかの意思決定をしなければいけない場面に遭遇したとき、その決定に必要不可欠なデータが十分にそろっているということはまずありません。一部分のデータから全体像を推測し、できるだけ誤りの少ない決定を行うために役に立つ道具の一つが統計的データ解析法です。しかし、まだまだ統計的データ解析法は発展途上です。本研究室では、既存の統計的データ解析手法の改良や新しい解析手法の開発および現実問題への適用に取り組んでいます。

野田 研究室

[専攻]計量経済学、時系列分析 [指導教員]野田 英雄 教授 [キーワード]ベイズ的方法による経済・経営データ分析
[テーマ例] ❶原油価格変動を考慮した失業と経済成長のベイズ統計分析  ❷ベイズ型統計モデルに基づく経済成長の要因分析法とその応用  ❸少子高齢化社会におけるイノベーション政策と持続的成長

計量経済学とは、経済理論に基づいてモデルを作り、統計学的な手法を駆使して現実のさまざまな問題にアプローチする学問です。本研究室では、計量経済学や多変量解析の手法に基づき、経済・経営の幅広い問題の研究に取り組んでいます。学部生の卒業研究テーマの例としては、ワークライフバランスと生活満足度の実証研究、セイバーメトリクスによるプロ野球日本代表メンバーの選出、Jリーグのスタジアム満足度に関するクラスター分析などが挙げられます。

保坂 研究室

[専攻]情報数理、応用統計 [指導教員]保坂 忠明 准教授 [キーワード]確率統計に基づくデータ解析・人工知能・画像処理
[テーマ例]❶企業の倒産予知  ❷意識の量や質の定量化  ❸画像認識の経営分野への応用

確率や統計といった数学を利用して、情報工学や経営・財務に関わる問題の解決を試みています。経営に関係するデータの解析や画像処理・認識を研究の大きなテーマとしており、人工知能の方法などを用いて、これまでに知られていない有意義な知見を得ることを目指しています。また、最近は人間の意識の量や質の定量化に関する研究にも取り組んでいます。

山根 研究室

[専攻]管理会計学 [指導教員]山根 里香 准教授 [キーワード]マネジメント・コントロールの機能
[テーマ例] ❶ゲーム業界における企業の海外進出が企業業績と企業価値に与える影響  ❷食品製造業界における研究開発投資の多角化が企業業績に与える影響  ❸ブランド価値が製造業企業の企業価値に与える影響

企業経営の舵取りを担うのが企業戦略です。企業戦略の達成に向けて組織活動や人の働きを方向付ける仕組みが必要になります。研究室では、管理会計やマネジメント・コントロールの機能を切り口に、そのような仕組みの解明に取り組んでいます。

リー 研究室

[専攻]情報システム学 [指導教員]リー・ヘジュン 准教授 [キーワード]デジタル変革時代の経営
[テーマ例]❶デジタル変革時代の「ワークデザイン理論」 ❷ICTを使った創造性を生み出す小規模組織活動 ❸データとICTを用いたビジネスモデル開発

情報通信技術は、人々の生活と働き方に大きな影響を与えています。インターネット、デジタル技術、ビッグデータ、AIは単なるツールではなく、それ自体がビジネスに大きなインパクトを与えるものです。本研究室では、デジタル変革の時代に新しいサービスを創造する小規模な組織(スタートアップ、R&Dチームなど)に焦点を当てた研究を行います。国際的なベストプラクティスを確認し、ベンチマークすることにより、主要な成功要因を見つけることを目指します。

渡邉 研究室

[専攻]経営学 [指導教員]渡邉 万里子 講師 [キーワード]国際経営
[テーマ例]❶グローバル企業と組織  ❷海外子会社のアントレプレナーシップ  ❸起業エコシステムの国際比較

世界各国でビジネスを行う多国籍企業の戦略とマネジメントが主なテーマです。最近、海外子会社が企業の成長を牽引するユニークな新規事業開発を主導する事例が増えています。こうした海外子会社の事例を集め、どのような仕組みやリーダーの特性が新規事業開発の成功の鍵となるのか、調査をしています。

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