中期計画2026

ABOUT TUS

東京理科⼤学は1881年に創⽴され、2021年に140周年を迎えました。本学では、その歴史と伝統を継承するとともに、今後のより⼀層の発展を確実なものとすべく、10年後の2031年に迎える創⽴150周年のあるべき姿を⽰した「TUS VISION 150」の達成に向け、そのマイルストーンとなる中期計画を策定・推進しており、今般、「中期計画2026」(2022~2026年度)を策定しました。

現在、世界は急速なグローバル化、⾷料や⽔の確保、気候変動や新たな伝染病への対応、エネルギー問題、科学の⼒で解決が求められる課題が⼭積しているなか、本学に課せられている役割が⼀層、その重みが増していると認識しています。今後、これらの課題を解決するための施策を取り⼊れた本中期計画に着⼿し、実現していくことで、社会への貢献と⼤学の発展をより確実なものにしていきます。

本学の歴史

本学は、1881年、東京⼤学物理学科の卒業⽣を中⼼とした21名の⻘年たちによって、「東京物理学講習所」として創設されました。創設者たちは、国や藩からの⼿厚い⽀援により最先端の教育を受けたことに並々ならぬ恩義を感じており、国家の近代化を進めるために理学は必要な学問であると信じ、⾃らの報恩の証を「理学の普及」という形で残すため⾏動を起こしました。

以来、「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」を建学の精神とし、東京物理学校を経て、我が国随⼀の理⼯系総合⼤学へと発展しました。その間、戦前の師範学校や中等学校、戦後の中学・⾼校に数多くの優れた理数系教員を輩出し、我が国の教育に⼤きな貢献を果たしており、⾼度経済成⻑期以降は、数多くの優秀な技術者や研究者を輩出し、「技術⽴国⽇本」の発展にも貢献して参りました。

本学の教育⽅針は「実⼒主義」であり、この伝統に根差した確かな教育により、「学⽣を鍛える⼤学」として定評を得ています。「実⼒主義」については、「真に実⼒を⾝に付けた学⽣を卒業させる」という考えのもとで学年進級にあたり厳しい関⾨制度を敷いていますが、単に進級が難しく卒業に要する年数が⻑い⼤学と捉えられかねない⾯もあったため、2020年度に「未来を拓く実⼒」として再定義するとともに、2021年度には英語表記についても、“Achieving Excellence”という表現を制定し、本学の⽬指している教育に関する考え⽅を今の時代に即して明確に発信できる形としました。

研究⾯に関しては、「⾃然・⼈間・社会とこれらの調和的発展のための科学と技術の創造~Innovation in Science and Technology for Sustainable Development~」を教育研究理念に掲げ、本学は他⼤学と⽐べ充実した教育研究費を配分することで教員の⾃由な発想に基づく多様な研究活動を⽀援しており、その結果として「研究⼒の⾼い私学」としての定評を得ています。

中期計画2026の位置付け

東京理科大学 中期計画2026

本学では、創設時に掲げられた「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神を、さらに広く世界に展開するために、英語では“Building a better future with Science”と表現しています。技術⾰新の原動⼒となりうる⼈材の育成、⾼度な教育研究及びその成果の創出を通して「科学技術を以てより良い未来を拓く」。その使命感を持ち、地球規模の課題に取り組み、科学技術の発展に寄与し、国際社会に貢献する⼤学であり続けることが、21名の創設者たちの熱き想いを受け継ぎ、本学の存在意義を⾼めることにつながると確信しています。
本学は、2031年に創⽴150周年を迎えます。その時点での本学のあるべき姿を⽰したものが、以下の「TUS VISION 150」(2017年度制定)です。ここでは、「⽇本の発展を⽀えてきた理科⼤」から「世界の未来を拓くTUS」へ発展することを宣⾔しました。

本学が「世界の未来を拓くTUS」へ発展するために、持続可能な開発⽬標(SDGs:Sustainable Development Goals)に代表される世界的な課題に果敢に取り組み、その研究の中でイノベーション創出の意欲と能⼒を兼ね備えた⼈材、世界で活躍できる⼈材を育成する教育研究の場を実現します。

そのための不断の取り組みにより、10年後には本学が強みとする科学技術分野において世界に冠たる研究拠点として認知されるとともに、研究を通じて世界の持続的な発展に貢献することを⽬指しており、この取り組みを通じて、世界中から広く学⽣や研究者が集い、また世界のいずれでも活躍できる能⼒を習得し得る⼤学を実現します。

上記のことを念頭に置き、本学のさらなる発展に向けた本中期計画を策定するにあたっては、単に課題に対応するだけでなく、時代の変化や⼤学に対する社会の要請にも⽬を向け、これまで述べた本学の伝統や強みを活かす取り組みとしています。

本学の教育⽅針である「実⼒主義」を継承・発展させ教育改⾰を⾏うことで、「社会を牽引するグローバル⼈材」を育成し、強みである「研究⼒」をさらに強化するための環境整備に取り組むことで、「⼈類・地球に資するモノやコト」を創出し、「世界の未来を拓くTUS」として貢献していきます。また、理科⼤らしい特徴を構築・発信し、このような取り組みを⾏っている⼤学としての認知を⾼めることで、存在価値を揺るぎないものとし、学⽣や同窓⽣、教職員をはじめ、すべての本学の関係者の誇りにつなげて参ります。

TUS VISION 150~2031年(創⽴150周年)の理科⼤の姿~

  • ⽇本の先進技術を駆使しイノベーション創出に貢献する多くの⼈材を育成
  • 科学技術、経営、教育の分野で世界レベルのリーダーとして活躍できる⼈材を供給
  • ⼈類への貢献をめざし、⾼い実践⼒と忍耐⼒を持ってたゆみなく課題の解決に挑む⼈材を育む環境
  • 基礎研究から応⽤研究まで幅広い分野に亘って世界をリードする研究拠点
  • 学際的コミュニティの中で多様性をもった⾃由闊達な議論を求め、世界各国から⼈材が集う拠点
  • 世界のいたる所で社会に貢献する理窓会メンバーである校友の強固なネットワークの中核

中期計画2026の
8つのカテゴリー

8 CATEGORIESkeywords

01教育

  • グローバル・コモンズ保全に関する教育の実施
  • 領域横断型教育の実施
  • データサイエンス人材の育成
  • AIを活用した自律学修システムの整備
  • 効果的学修・教授法の実施

02研究

  • 外部機関との連携強化
  • 世界から研究者が集う研究拠点の整備
  • 新たな研究分野の開拓
  • 研究環境・支援体制の更なる充実
  • 研究大学としてのプレゼンスの向上

03国際化

  • オンライン学修プログラムの活用
  • 在外研究員制度の拡充
  • 英語プレゼンテーション指導の整備

04学生支援

  • 学生カルテシステムと学修ポートフォリオの連携
  • ピア・サポート活動の推進
  • 人間的成長・挑戦力の醸成
  • 大学院進学者数の増加
  • 給付型奨学金の創設・拡充
  • スキルアップ・キャリア形成・就職支援

05社会貢献・連携

  • 子どもたちへの科学啓発
  • 地域企業への研究支援
  • 防災、減災活動の連携・拡充
  • リカレント教育への支援
  • 同窓との連携強化

06法人運営

  • 財政基盤の強化
  • 事務組織でのDX化の推進
  • 人事制度の改善
  • 職員の研修制度の拡充
  • 就労環境の改善
  • 危機管理体制の強化

07キャンパス
整備

  • スマートキャンパスの実現
  • リアルな場と仮想環境の融合と整備
  • エコキャンパス化の推進と再構築
  • カーボンニュートラルへの取組促進

08学生確保

  • 新たな選抜制度の整備
  • 学校推薦制度の拡充
  • 高大連携の推進
学校法⼈東京理科⼤学中期計画2026(2022~2026年度)(PDF⽂書:1.1MB)
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