Department of Electrical Engineering

創域理工学研究科 電気電子情報工学専攻

野田キャンパス

電気電子情報工学のエキスパートとなって
持続可能な社会の実現に貢献する

理系学生の就職希望調査によると、例年多くの電気関連企業が人気ランキングの上位を占めており、その募集人員の規模も他分野を圧倒しています。これらの事実は、技術立国を目指すわが国において「電気電子情報工学」が重要な基礎技術のひとつとして認知されていることを端的に物語るものといえるでしょう。また、最近では新しい価値観に基づく産業構造の変革が強く求められていますが、電気電子情報工学が持続可能な社会を実現するための中核技術に位置づけられていることは疑いようもありません。

概要図
  • 電気電子情報工学専攻の特徴1

    最先端の研究に取り組む
    研究室が集結

    パワーエレクトロニクス、宇宙システムやロボット制御に関するエネルギー・環境・制御分野、半導体デバイス、電⼦材料、集積回路を開発する材料・デバイス・回路分野、さらには画像情報処理や情報セキュリティ、デジタル伝送⽅式や光通信、移動体通信、医⽤⽣体電⼦を扱う情報・通信関連分野など、多彩な領域の研究が活発に⾏われています。

  • 電気電子情報工学専攻の特徴2

    ボーダレス化する学問に
    柔軟に対応

    企業や他大学との共同研究のみならず、学科、専攻の垣根を超えた創域理工学研究科独自の「横断型コース」への参加、あるいは公的研究機関の研究者を客員教員に迎える「連携大学院方式」を導入することにより、ボーダレス化が進む学問領域に柔軟に対応できる研究体制を確立しています。

  • 電気電子情報工学専攻の特徴3

    高度な専門知識を有する
    人材を育成

    本専攻は、博士課程はいうまでもなく、修士課程を修了した学生でも第一線の研究開発職に就いて活躍できるようになることを教育目標としています。また、学部の4年間と大学院修士課程の2年間を連結した「6年一貫教育コース」を2021年に導入し、研究を通した教育により、社会が求める優れた人材の養成をめざしています。

カリキュラム CURRICULUM

専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
エネルギー・
環境・制御工学
知能・自律システム制御技術 2 選択 共通
制御工学特論 2 選択 共通
太陽光・風力発電特論 2 選択 共通
パワーエレクトロニクス特論 2 選択 共通
エネルギー変換工学特論 2 選択 共通
ワイヤレス電力伝送特論 2 選択 共通
モーションコントロール 2 選択 共通
eモビリティ理工学特論 2 選択 共通
宇宙教育プログラム講義 2 選択 共通
宇宙教育プログラム演習 1 選択 共通
材料・
デバイス・回路工学
電子回路特論 2 選択 共通
アナログ信号処理特論 2 選択 共通
電気材料学特論1 2 選択 共通
電気材料学特論2 2 選択 共通
誘電体材料学特論 2 選択 共通
光通信素子工学特論 2 選択 共通
半導体光デバイス特論 2 選択 共通
情報・通信工学 ディジタル通信 2 選択 共通
移動無線通信システム 2 選択 共通
コンピュータネットワーク特論 2 選択 共通
医用電子工学特論 2 選択 共通
情報数学特論 2 選択 共通
応用アルゴリズム特論 2 選択 共通
実験及び演習1 4 必修 1
実験及び演習2 4 必修 2
文献研究1 4 必修 1
文献研究2 4 必修 2
教養 宇宙理工学概論 2 選択 共通

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

2023年度 大学院要覧 修士課程修了要件
専門科目 一般教養科目 合計
26 4 30
  1. 必修科目16単位及び一般教養科目を含めて30単位以上を修得すること。
  2. 一般教養科目については、合計4単位を修得すること。ただし、4単位のうち、2単位以上は教養(共通)科目から修得すること。
    また、4単位を超えて修得した単位は修了所要単位には含めない。
    横断型コースオムニバス科目については、2単位まで修了所要単位として認める。
    なお、教養(共通)科目には、所属専攻以外の専攻課程及び他の研究科で修得した教養(共通)科目の単位も含める。
  3. 他専攻の随意科目を履修した場合、自専攻でも随意科目となり、修了所要単位に含めることはできない。
  4. 研究科の定めるところにより、次に掲げる授業科目を履修することができる。
    (1)所属専攻以外の専攻課程による授業科目
    (2)他の研究科の授業科目
    (3)他大学の大学院の授業科目
    (4)学部の授業科目

    (1)~(3)に規定する授業科目において修得した単位は修了所要単位として認定できる。ただし(3)は15単位を限度とする。

専門分野(部門) 授業科目 単位 履修方法 履修年次
エネルギー・
環境・制御工学
エネルギー・環境・制御工学特別研究1A 3 選択 1
エネルギー・環境・制御工学特別研究1B 3 選択 1
エネルギー・環境・制御工学特別研究2A 5 選択 2
エネルギー・環境・制御工学特別研究2B 5 選択 2
エネルギー・環境・制御工学特別研究3A 5 選択 3
エネルギー・環境・制御工学特別研究3B 5 選択 3
材料・
デバイス・回路工学
材料・デバイス・回路工学特別研究1A 3 選択 1
材料・デバイス・回路工学特別研究1B 3 選択 1
材料・デバイス・回路工学特別研究2A 5 選択 2
材料・デバイス・回路工学特別研究2B 5 選択 2
材料・デバイス・回路工学特別研究3A 5 選択 3
材料・デバイス・回路工学特別研究3B 5 選択 3
情報・通信工学 情報・通信工学特別研究1A 3 選択 1
情報・通信工学特別研究1B 3 選択 1
情報・通信工学特別研究2A 5 選択 2
情報・通信工学特別研究2B 5 選択 2
情報・通信工学特別研究3A 5 選択 3
情報・通信工学特別研究3B 5 選択 3

※科目の内容など詳細情報については「シラバス」からご覧いただけます。

2023年度 大学院要覧 博士後期課程修了要件
専門科目 一般教養科目 合計
26 4 30
  1. 「エネルギー・環境・制御工学特別研究1A~3B」、「材料・デバイス・回路工学特別研究1A~3B」及び「情報・通信工学特別研究1A~3B」のうち、自己の指導教員が担当する科目について、6科目26単位を修得すること。
  2. 一般教養科目については、合計4単位を修得すること。ただし、4単位のうち、2単位以上は教養(共通)科目から修得すること。また、4単位を超えて修得した単位は修了所要単位には含めない。
    横断型コースオムニバス科目については、2単位まで修了所要単位として認める。
    なお、教養(共通)科目には、所属専攻以外の専攻課程及び他の研究科で修得した教養(共通)科目の単位も含める。
  3. 他専攻の随意科目を履修した場合、自専攻でも随意科目となり、修了所要単位に含めることはできない。
  4. 修士課程在籍時に単位修得をしている科目の履修は認めない。
  5. 研究科の定めるところにより、次に掲げる授業科目を履修することができる。
    (1)所属専攻以外の専攻課程による授業科目
    (2)他の研究科の授業科目
    (3)他大学の大学院の授業科目
    (4)学部および修士課程の授業科目

    (1)~(2)に規定する授業科目において修得した単位は修了所要単位として認定できる。

五十嵐 研究室

[専攻]情報理論 [指導教員]五十嵐 保隆 准教授 [キーワード]情報セキュリティ
[テーマ例]❶ブロック暗号の高階差分攻撃耐性評価 ❷ストリーム暗号の差分/線形攻撃耐性評価 ❸ハッシュ関数の中間一致攻撃耐性評価

現代社会は高度な技術により支えられています。その中でも無線LAN、携帯電話、IC乗車カード、ETCカード、衛星放送、地上ディジタル放送、ネットショッピング、ネットバンキング、電子マネーなどの技術を便利で安全なものとするためには、暗号技術の適用が不可欠です。われわれは社会の安全を脅かすような暗号アルゴリズムの欠陥の有無を理論解析、計算機実験により調査、研究しています。

居村 研究室

[専攻]電力変換工学・電磁気学 [指導教員]居村 岳広 准教授 [キーワード]ワイヤレス電力伝送
[テーマ例]❶電気自動車へのワイヤレス給電 ❷走行中ワイヤレス給電 ❸ワイヤレス給電によるがん治療 ❹ワイヤレス給電と再生可能エネルギーの融合

電気コードなしで電力を送る技術である、”ワイヤレス電力電送”について研究しています。電気が流れている電線全てがワイヤレス給電の研究対象です。色々な分野と融合して新しいビジョンを創造できる楽しさがあります。

楳田 研究室

[専攻]集積回路工学、通信工学 [指導教員]楳田 洋太郎 教授 [キーワード]高速集積回路,通信システム
[テーマ例]❶通信用高速・高出力・高効率・高精度回路技術の研究 ❷大容量・ユビキタス可視光通信用回路およびシステムの研究 ❸高品質・高効率・高信頼伝送技術の研究

マイクロ波・ミリ波回路技術、集積回路設計技術、ディジタル回路・信号処理技術、光素子・アンテナ・伝搬技術、および通信システム技術を融合し、ユビキタスかつ低炭素な情報通信社会の実現を加速する新通信技術基盤の提案を行います。

片山 研究室

[専攻]エネルギー・環境工学 [指導教員]片山 昇 准教授 [キーワード]燃料電池システム・エネルギー工学
[テーマ例]❶固体高分子形燃料電池システムの開発 ❷エネルギー貯蔵システムの開発 ❸エネルギーマネジメントや故障診断の研究

大規模な再生可能エネルギーの導入やエコカーの普及など、社会はエネルギーの転換期に来ているといえます。本研究室では、燃料電池システムや水素吸蔵合金によるエネルギー貯蔵システムの開発、太陽電池・リチウムイオン電池などを上手に活用するためのエネルギーマネジメントや診断技術の研究を進めています。また、実験による検討の他にシミュレーションや機械学習の技術を応用して、新たな課題に挑戦しています。

木村 研究室

[専攻]知能制御工学、宇宙システム工学 [指導教員]木村 真一 教授 [キーワード]自律制御,宇宙システム,ロボティクス
[テーマ例]❶宇宙システムの自律制御技術に関する研究 ❷民生用部品を活用した衛星搭載機器の開発 ❸宇宙システムの遠隔操作に関する研究

本研究室では、実際に人工衛星や宇宙機に搭載するカメラやロボットの開発を通じて、自律分散制御技術、システム工学、ヒューマンインターフェース技術等の研究を進め、生物の自律性に学びつつ、宇宙システムやロボットなど高度な自律制御システムの実現を目指しています。基礎的な制御工学から、ものづくりまで、幅広く研究を進めています。

近藤 研究室

[専攻]電力系統工学・エネルギー環境工学 [指導教員]近藤 潤次 准教授 [キーワード]風力発電・太陽光発電・電力系統
[テーマ例]❶負荷の消費電力制御による系統安定化 ❷太陽光発電・小形風力発電用パワーコンディショナの特性調査と制御法提案 ❸太陽光・風力発電の出力変動特性と系統影響の評価

国産かつクリーンな太陽光発電や風力発電の導入拡大は重要です。しかし従来の水力・火力・原子力発電と異なり、激しい発電出力変動や、小規模分散型電源であるという特徴から、それらの大量導入は電力系統の運用に悪影響を与えかねません。本研究室では、これらの問題を把握した上で、改善または解決する手段を研究しています。

杉山 研究室

[専攻]半導体デバイス工学・半導体物性 [指導教員]杉山 睦 教授 [キーワード]太陽電池・半導体光デバイス・半導体新素材
[テーマ例]❶環境に優しい次世代高効率太陽電池の作製 ❷透明な半導体を用いた新デバイスの作製 ❸多元化合物半導体の基礎物性解明と新機能の探索

無毒で安心安全な材料を用いて、次世代型太陽電池やセンサなどの半導体光デバイスを作製しています。透明な太陽電池やコンピュータ、簡単に作れ安価に購入できる太陽電池など、これまでにない製品の提案をしています。また、元素の組み合わせを検討して、まだ誰も手にしたことのない特性を有する半導体材料の探索を行っています。

永田 研究室

[専攻]電子機能材料工学、誘電体物性 [指導教員]永田 肇 教授 [キーワード]強誘電体セラミックス,超音波・圧電材料
[テーマ例]❶環境に優しい無鉛圧電セラミックス ❷強誘電体セラミックスの微細構造と電気的諸特性関連 ❸非鉛超音波デバイス応用・非鉛焦電型赤外線センサ・高温用圧電センサ応用への展開

電子機能性セラミックスの一つである強誘電体・圧電セラミックスは、電気と機械のエネルギー変換素子で、現在多量の鉛を含んでいます。本研究室では、環境に優しい非鉛強誘電体セラミックスの材料開発研究を行い、各種センサ・アクチュエータ・レゾネータ・超音波デバイス等のさまざまな電子機能性デバイスへの展開を図っています。

中村 研究室

[専攻]制御工学 [指導教員]中村 文一 教授 [キーワード]非線形制御理論,ロボット制御,移動体制御,ヒューマンアシスト制御
[テーマ例]❶層理論に基づく非線形制御 ❷移動体非線形制御 ❸移動体のヒューマンアシスト制御

自動車・船舶・ドローンなどの移動体は、非線形性が強い制御システムです。本研究室では、移動体の非線形制御や、人間操作ミスによる事故を防止するためのヒューマンアシスト制御に取り組んでいます。

樋口 研究室

[専攻]無線通信工学 [指導教員]樋口 健一 教授 [キーワード]ディジタル変復調・符号化,無線通信システム
[テーマ例]❶高速・高効率無線アクセス技術の研究 ❷高効率ディジタル変復調・符号化技術の研究 ❸高効率マルチアンテナ伝送技術(MIMO)の研究

無線通信は、有限の資源である時間・周波数・電力を活用して行われます。本研究室では、次世代のブロードバンドマルチメディア無線通信を実現するために、さらなる通信の高速化、高品質化および高効率化を目的として、無線アクセス技術、ディジタル変復調・符号化技術、マルチアンテナ伝送技術、無線リソース割り当て制御技術の研究を行っています。

兵庫 研究室

[専攻]電子回路学、集積回路工学 [指導教員]兵庫 明 教授 [キーワード]アナログ・ディジタル集積回路
[テーマ例]❶低電圧・低消費電力集積回路に関する研究 ❷マルチメディア用回路や携帯用通信・信号処理回路の高性能化 ❸新しい電子回路の設計・解析技術に関する研究

急速に普及しているマルチメディア機器や携帯機器では、小型軽量化や高機能化のため、種々の集積回路が使用されています。本研究室では、これらを携帯に容易な電池1本で動作させるための回路、環境に優しい電力消費のより少ない回路、IoT時代において最先端で核となる通信用回路やアナログ・ディジタル変換回路、信号処理回路ならびに電源回路などの研究を行い、学会や産業界から高い評価を得ています。

古川 研究室

[専攻]半導体工学 [指導教員]古川 昭雄 教授 [キーワード]電気・電子材料,半導体材料,機能デバイス
[テーマ例]❶電気・電子材料の創生と物性の評価・解明 ❷半導体素子、圧電材料素子の作製と機能評価 ❸高性能センサ等の高機能電子素子の作成・評価

われわれの身近にあり、生活を便利にするさまざまな機器には、半導体材料や電子材料を用いた電子・光素子や集積回路などが使われています。本研究室では、機器性能をよりよくするための電子素子や光素子を目指し、高性能素子につながる半導体材料、圧電材料等の電気・電子材料の創生、新しい電子・光素子実現のための研究を行っています。

星 研究室

[専攻]電力変換工学・電気機器学 [指導教員]星 伸一 教授 [キーワード]パワーエレクトロニクス・電動機制御
[テーマ例]❶エネルギー損失の少ない高効率電力変換回路の研究 ❷電気自動車駆動用モータに適した電力変換回路と制御法の研究 ❸高圧水素タンクレス水素発電システムに関する研究

私たちはさまざまなエネルギーを消費することにより、快適な暮らしを手に入れています。自然エネルギーなどの環境にやさしいエネルギーを使用するとともに、エネルギーを無駄なく有効に利用する技術の一つとして「パワーエレクトロニクス」技術があります。本研究室では、パワーエレクトロニクス技術に関する研究を行っています。

前田 研究室

[専攻]電気通信工学、光エレクトロニクス [指導教員]前田 讓治 教授 [キーワード]光通信システム,光工学
[テーマ例]❶光ファイバ通信のコンピュータシミュレーション ❷光ファイバを使ったレーザの実験 ❸光ファイバで携帯・スマホの信号を送る実験

光ファイバは、電話・テレビ・インターネットなどの担い手として、私たちと情報社会をつなぐ大切な役割を果たしています。本研究室では、光ファイバ通信をさらに高性能化する研究や、携帯・スマホ等のモバイル通信への光ファイバの応用、光ファイバで作ったレーザなど、幅広いテーマにチャレンジしています。

松田 研究室

[専攻]メディア情報工学 [指導教員]松田 一朗 教授 [キーワード]データ圧縮,コンピュータビジョン
[テーマ例]❶マルチメディアコンテンツの圧縮手法 ❷圧縮処理により劣化した画質の改善 ❸デジタルコンテンツ制作技術

マルチメディア社会では、映像として記録された大量のデータを人間にとって利用しやすい情報に加工する技術が重要になります。本研究室では、映像コンテンツの画質を保ったままデータ量を削減する手法や、臨場感溢れる高品位映像を取得・生成・加工・表示するための各種技術について研究しています。

山本 研究室

[専攻]医用生体電子工学、電磁波工学 [指導教員]山本 隆彦 准教授 [キーワード]電磁環境,医用生体電子
[テーマ例]❶体内埋込み型機器への経皮エネルギー・情報伝送 ❷電磁環境を考慮した電子機器設計 ❸電磁波をセンサとして利用した計測システム

人が質の高い生活を送るためには「医療」は不可欠です。最新の医療は学際的な協力体制が欠かせません。本研究室では、人工心臓など体内埋込み型医療機器に対する電磁環境を考慮した非接触エネルギー伝送や通信、模擬整体、各種アンテナの開発をはじめとする電磁波の医療応用をメインテーマに、最新の医療機器を支える要素技術に関する研究を行っています。

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