ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2023.02.20
バラの香り成分『β-ダマスコン』による炎症反応抑制作用を発見
~免疫反応における天然化合物の生理活性を分子レベルで解明~研究の要旨とポイント 樹状細胞(※1)は免疫反応において重要な役割を果たしていますが、過度に活性化した場合、炎症性疾患や免疫疾患につながることが知られています。 本研究では、バラの主要な香気成分であるβ-ダマスコンが樹状細胞による炎症反応を…
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2023.02.16
植物色素ベタレイン生合成遺伝子を導入したトマトが、優れた抗炎症作用を示すことを発見
~代謝工学による新たな健康食品の開発・製造に期待~研究の要旨とポイント 天然着色料(ビートレッド)として食品に利用されるベタレインには、強い抗酸化活性があることが知られています。 遺伝子組換え技術により、ベタレインを可食部に蓄積するトマトおよびジャガイモを作出し、特に、ベタレイン産生トマト…
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2023.02.10
細胞の変形・運動に複数のタンパク質が協調して関わる仕組みを数式で解明
複数の分子活性の経時変化を同時測定データとして統合化するデータ解析手法を開発
~がんや免疫、神経疾患など医学生物学研究への応用が期待~国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 藤田医科大学 東京理科大学 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生命創成探究センター/基礎生物学研究所 概要 解説 今後の展開 用語説明 論文情報 お問い合わせ先 研究室 東京理科大学について …
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2023.02.06
多くの接触を含む複雑な行動の理解と生成に挑む
~ヒューマノイドロボットとデジタルツインを組み合わせた新たな研究プラットフォームを提案~研究の要旨とポイント 私たち人間は多くの接触を伴う複雑な運動をおこなっていますが、そうした運動をロボットに行わせることは容易ではありません。 インタラクティブ・ロボティクスをテーマに研究を行っている吉田教授は、多くの接触を含む人型システムの…
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2022.12.23
新型コロナウイルス スパイクタンパク質の弱点部位を同定
488番目のシステイン残基が新規治療標的部位となる可能性東北大学大学院医学系研究科 東京理科大学 発表のポイント 新型コロナウイルスが宿主細胞に感染するにあたり、スパイクタンパク質(Sタンパク質)注1の488番目のシステイン(C488)が必要であることを見出した。 Sタンパク質のC488を別のア…
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2022.12.09
マーカーレスで簡便かつ高精度な歩行分析法を開発
~医療・スポーツなど幅広い分野での運動解析に寄与~研究の要旨とポイント 治療方法の立案や経過観察など、医療・福祉の分野では、簡便で高精度の歩行分析法(※1)が求められてきました。 本研究では、1台のRGBカメラの映像と1~2個の小型慣性計測ユニットから得られた情報を組み合わせた新たな歩行分…
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2022.11.21
フロント(FROUNT:ケモカイン受容体シグナル制御分子)を阻害する作用をもつ
アルコール依存症治療薬「ジスルフィラム」が腎臓病の悪化を抑制することを発見
~マクロファージの動きと活性化を調節する新しい腎炎治療薬開発への新たな道~東京理科大学 日本医科大学 研究の要旨とポイント 腎臓にある糸球体は原尿をつくる重要な役割を担っており、ここに障害が起こる糸球体腎炎は、腎臓がうまく働かなくなる腎不全の主原因疾患の一つです。現在の糸球体腎炎に対する治療の中心であるステロイド…
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2022.11.14
神経科学の既成概念をくつがえす新たな中枢デリバリー技術の作用機序を解明
~経鼻投与された神経ペプチド誘導体が神経細胞を乗り継ぎ脳へ移行する~研究の要旨とポイント 抗うつ薬など中枢神経系疾患治療薬の開発では、薬剤を作用部位である中枢神経に効率よく送達する技術が求められています。 本研究グループが開発した新規の神経ペプチド誘導体「PAS-CPP-GLP-2」は、経鼻投与されると、鼻…
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2022.10.24
オキシトシン経鼻投与でアルツハイマー型認知症に関連する認知行動障害を改善
~アルツハイマー型認知症の新たな治療薬開発へ一歩前進~研究の要旨とポイント アミロイドベータ(Aβ)投与により作製されたアルツハイマー型認知症モデルマウスを用いて、マウスの認知行動障害に対するオキシトシンの作用を調べました。 オキシトシンの脳室内投与、および脳内への移行性を向上させた…
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2022.09.01
泡タイプのエタノール消毒剤、抗菌剤の実現に光
~高濃度エタノール水溶液によって形成される泡の安定化に成功~研究の要旨とポイント 陰イオン界面活性剤、高級アルコール、無機塩を組み合わせて添加することにより、高濃度エタノール水溶液が形成する泡を安定化させることに成功しました。 ステアロイルメチルタウリンナトリウム(SMT)と1-テトラデカノールの共…
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2022.08.24
細胞が物質を取り込む現象(エンドサイトーシス)の新しい制御機構の発見
~Eps15/Pan1によるエンドサイトーシスの制御機構を解明~東京理科大学 東京工科大学 研究の要旨とポイント 細胞が外部から物質を取り込む現象であるエンドサイトーシスは、外部から栄養物質の取り込み、細胞増殖の制御、神経伝達物質の放出サイクルなど、様々な生命現象において非常に重要です。 本研究では、エ…
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2022.08.22
地域の特性に応じた自殺対策の推進へ
~政策単位間での自殺の地域差を可視化~九州大学 千葉大学 国立長寿医療研究センター 浜松医科大学 東京理科大学 芝浦工業大学 岡山大学 宮崎大学 ポイント 自殺対策の基礎資料となる自殺の地域格差を可視化した。 2009〜2018年の自殺統計資料から自殺の割合の高低を数値化し、政…
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2022.08.09
半導体製造の次世代技術『UVナノインプリントリソグラフィ』普及へ大きな一歩
~樹脂の選択・設計の指針を提示、半導体製造の効率化に貢献~研究の要旨とポイント UVナノインプリントリソグラフィは、紫外線を利用した微細加工技術で、プロセス速度に優れ、大面積加工が可能であることから、大量生産に適した低コストな技術として注目されています。 本研究では、UVナノインプリントリソグラフ…
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2022.08.09
抗うつ薬の効果を高める分子スイッチを発見
日本医科大学 東京理科大学 久留米大学 研究の概要 研究の背景 研究成果の概要 研究の意義・今後の展開 用語解説 論文情報 お問い合わせ 研究室 研究の概要 日本医科大学薬理学の小林克典准教授らの研究グループは、東京理科大学の瀬木(西田)恵…
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2022.08.03
樹状細胞免疫受容体(DCIR)の機能阻害により、大腸炎や大腸腫瘍を抑制できることを発見
~全く新しい作用機序をもつ新規治療薬の開発に期待~研究の要旨とポイント C型レクチン受容体(*1)の一つであるDCIR(*2)を欠損させたマウスでは、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)投与により大腸炎を誘導したとき、症状が軽くなることを発見しました。 同様にア…