ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2021.07.01
抗マラリア薬メフロキンは新型コロナウイルスの細胞内侵入を阻害する
〜新たなCOVID-19治療薬となる可能性〜研究の要旨とポイント 既に承認されている抗寄生虫薬および抗原虫薬を対象に感染細胞系でスクリーニングを行った結果、抗マラリア薬であるメフロキンが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して、ヒドロキシクロロキンよりも高い抗ウイルス効果を…
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2021.06.29
オピオイドδ受容体作動薬の作用機序を解明!新規向精神薬としての応用へ前進
~グルタミン酸による神経伝達を抑制し、神経細胞自体の興奮も抑制する~研究の要旨とポイント オピオイドδ受容体作動薬KNT-127は抗うつ様・抗不安様作用を持ち、既存の抗不安薬で報告されている記憶障害や消化器症状などの副作用を示さないことから、新規向精神薬として期待されていますが、詳しい作用機序は…
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2021.06.22
Fe-Fe原子間距離の伸長によるFe-Ni合金のゼロ熱膨張メカニズムを観測
~新規材料開発に繋がる不規則合金の新たな構造決定法を確立~国立大学法人広島大学公益財団法人 高輝度光科学研究センター(JASRI)国立大学法人京都大学国立大学法人愛媛大学東京理科大学 本研究成果のポイント論文掲載 磁化の増減に応じてFe-Fe原子間距離が伸長/収縮することが、熱膨張ゼロのインバー効…
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2021.06.21
アクリルアミドによる神経障害を防御する因子を解明
~ Nrf2による抗酸化または炎症に関わる遺伝子群の発現調節が鍵~研究の要旨とポイント アクリルアミドは神経毒性、発がん性を持つことで知られる親電子性物質で、工業用途で用いられるだけでなく、食品にも含まれますが、神経障害を引き起こす詳細なメカニズムはまだわかっていませんでした。 本研究では、Nrf2がアク…
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2021.06.03
白血球減少症治療薬/脱毛症治療薬セファランチンとHIVプロテアーゼ阻害剤ネルフィナビルの併用が新型コロナウイルス感染症治療に有効な可能性
研究の要旨とポイント 既に承認されている薬剤を対象にin vitroスクリーニングを行った結果、白血球減少症治療薬/脱毛症治療薬セファランチンとHIVプロテアーゼ阻害剤ネルフィナビルの併用が、新型コロナウイルスSARS-CoV-2に対して高…
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2021.05.31
ゼロエミッション社会においても持続的な経済成長が可能
~数理モデルが示す持続可能な社会構築へのヒント~研究の要旨とポイント 人間の活動による排出物をゼロにすることを目指す「ゼロエミッション」に向けたさまざまな取り組みが行われており、経済成長との両立が課題となっています。 本研究では、CO2排出実質ゼロ(ネットゼロエミッション)社会においても…
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2021.05.27
植食者の唾液中に共生する微生物が、被食者である植物の防御応答を調節
~植物と害虫の多様な相互作用メカニズムの一端が明らかに~研究の要旨とポイント 害虫の唾液内で共生する微生物が、植物の防御応答に影響を及ぼしていることが明らかになりつつありますが、いまだ詳細は不明確で十分な理解には至っていません。 本研究では、ハスモンヨトウの唾液中の共生微生物のうち表皮ブドウ球菌…
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2021.05.24
炭素繊維強化プラスチックの高自由度設計技術を開発
~強度を保持し軽量化に成功、よりエコな部品の実現に期待~研究の要旨とポイント 航空機の主要な部品の材料として多く用いられる炭素繊維強化プラスチックの積層構造を、従来の手法よりも高い自由度で設計できる新たな手法を開発しました。この手法は、計算コストが低いという点でも優れています。 本研究で開発され…
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2021.05.21
スピン流を超簡単にon/offスイッチング〜結晶を曲げるだけでトポロジカル相を自在に制御〜
東京大学大阪大学北海道大学学習院大学理化学研究所東京理科大学 発表者 発表のポイント 発表概要 発表内容 発表雑誌 問い合わせ先 研究室 東京理科大学について 1. 発表者: Chun Lin(東京大学物性研究所 附属極限コヒーレント光科学…
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2021.05.19
コロナ禍における通所介護の利用控え、訪問介護ではなく女性による家庭内介護が代替に
~家庭内介護と就労の両立を可能にする施策が急務~研究の要旨とポイント 本研究では、地域レベルの集計データを用いて、日本におけるCOVID-19の第一波感染拡大が、在宅介護と労働に与えた影響を解析しました。 その結果、通所介護だけではなく、政府が代替を推奨している訪問介護でも利用控えが起き…
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2021.05.18
細胞内抗体プローブを用いて
遺伝子の転写が活性化している細胞を生体内で特定することに成功東京大学山形大学東京工業大学科学技術振興機構東京理科大学 発表者 発表のポイント 発表概要 発表内容 発表雑誌 問い合わせ先 研究室 東京理科大学について 1. 発表者: 澁田 未央(山形大学学術研究院(理学部担当) 助教/研究当時:東京大…
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2021.05.17
オキシトシンの分泌を制御するタンパク質を発見!
~自閉症の早期分子診断法や治療法開発に光~研究の要旨とポイント 自閉症は社会的相互作用やコミュニケーションの欠損などを特徴とする発達障害の一種であり、高い有病率を示します。その発症メカニズムはまだ解明されていませんが、一部の自閉症患者では、神経ペプチドや生体アミンの分泌を促進するC…
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2021.05.13
単一光子検出型撮像方式の新たな画像再構成法を開発、被写体ブレを抑えて高画質化を実現
~暗い環境下でも被写体ブレを抑制し、高画質映像や超スーパースロー映像の取得が可能に~研究の要旨とポイント 次世代の撮像技術である単一光子検出型撮像方式は、高い感度を有するため光子の少ない暗い環境でも撮像できますが、時間解像度が高いため、再構成処理を工夫することで、単なる高感度化だけでなく、優れた画質の映像を取得することがで…
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2021.04.28
ミントに含まれるメントールをアミノ酸で修飾した誘導体が、植物の免疫力を高めることを発見
~植物工場や園芸農場向けの安心・安全な免疫活性化剤としての利用を期待~【研究の要旨とポイント】 ・農作物の栽培において大量に使用される農薬や化学肥料の環境汚染や生態系への影響が懸念されており、環境や生態系に安心・安全な栽培技術の確立が求められています。 ・本研究では、ミントに含まれるメントールをアミノ酸の一種…
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2021.04.26
反強磁性モット絶縁物質におけるフェムト秒の電子スピン配列振動を発見
― 超高速磁性ダイナミクスの探査手法を提案 ―国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構東京理科大学 【発表のポイント】 ・超高速光励起-X線プローブ実験を模した理論モデルを構築し、反強磁性モット絶縁物質の光励起応答をシミュレーション ・数十フェムト秒の光励起によって、プローブX線の散乱…