ニュース&イベント NEWS & EVENTS
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2022.06.27
単一細胞レベルで微量なRNAを高感度かつ高精度に検出、解析する新技術の開発に成功
~既存技術では検出が難しい細胞間コミュニケーションの検出も可能に~東京理科大学 筑波大学 日本医療研究開発機構 研究の要旨とポイント 既存技術よりも高感度かつ高精度に1細胞中の微量なRNAを解析できる1細胞RNAシーケンス解析法「TAS-Seq法」を新たに開発しました。 TAS-Seqは発現遺伝子の検出感…
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2022.06.21
複数の金属元素を有するナノ材料の新規合成法の開発に成功
~金属錯体モノマーの共重合化により、高分子金属錯体の構造予測や制御が可能に~複数の金属元素を有するナノ材料の新規合成法の開発に成功研究の要旨とポイント モノマーを錯体化した後で共重合化することにより、側鎖に2種類の異なる金属錯体を有する高分子金属錯体を合成することに成功しました。 モノマーの混合比を調整することで、高分子金属錯体の構造予測や金属組成比の制御が可能である…
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2022.06.16
コーヒー粕と茶殻から過酸化水素を生産、さらにバイオプロセスへ応用
~未利用バイオマス資源を利用したサステナブルな物質生産を実現~研究の要旨とポイント コーヒーやお茶に豊富に含まれるポリフェノールは、酸素と反応すると過酸化水素を生成して、抗菌活性等を示すことが知られています。 本研究では、物質生産の観点から、この過酸化水素の生成に着目しました。未利用バイオマス資源であ…
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2022.06.13
データサイエンスを活用し、物質表面原子構造を高精度で自動解析
~専門知識や熟練した技能は不要、材料開発の加速に期待~研究の要旨とポイント 薄膜表面構造を原子レベルで分析できる反射高速電子回折(RHEED)法は、出力結果である回折パターン画像の複雑さから、熟練した実験者でないとデータ解釈がしにくい課題があります。機械学習を活用することで、専門知識が無くても…
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2022.06.02
東京理科大学 理工学部 メタバース上で異分野交流イベントを開催
東京理科大学(学長:石川正俊)は、2022年7月8日(金)、野田キャンパス(千葉県野田市)において、理工学部を主催として異分野交流イベントをメタバース上で開催します。このイベントは、2023年4月より理工学部の学部名称が「創域理工学部」に変…
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2022.05.26
機能性成分コンドロイチン硫酸およびプロテオグリカンの代替的資源候補の発見
~未利用資源であるチョウザメ頭部軟骨の有効活用へ~研究の要旨とポイント 10種類の食用硬骨魚類の頭部軟骨に含まれるプロテオグリカンおよびその酸性糖鎖であるコンドロイチン硫酸 (CS)を網羅的に調べました。 硬骨魚類の頭部軟骨にはプロテオグリカンが豊富に含まれており、プロテオグリカンの一種で…
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2022.05.18
植物のイオンチャネルの進化の歴史を紐解く
~ゼニゴケのイオンチャネルTPCの機能を解明~研究の要旨とポイント TPCは動物・植物を含むさまざまな生物に存在するイオンチャネルの一種ですが、その性質や役割、そして進化には、不明な点が数多く残されていました。 シロイヌナズナやイネに代表される被子植物はTPCを1種のみ持ちますが、苔類…
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2022.05.09
「上皮細胞らしさ」を決定するリン脂質を発見
~がん転移や線維症で問題となる、上皮間葉転換の機構解明に期待~東京理科大学 日本医療研究開発機構 研究の要旨とポイント 「上皮細胞らしさ」の維持や獲得に、細胞膜を構成するリン脂質の一つであるホスファチジルイノシトール(4,5)−二リン酸(Phosphatidylinositol 4,5-bisphos…
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2022.05.09
バイクシェアリングシステムの再配置作業を高効率化する新たな手法の開発に成功
~従来よりも計算コストを抑え短時間で実現可能な解の導出が可能に~研究の要旨とポイント バイクシェアリングシステムでは、非対称な自転車の利用から各ポートの自転車台数に偏りが生じます。そのため、効率的に配送車が各ポートの自転車台数を調整するアルゴリズムが必須であり、高い性能を維持しつつ計算コストを抑えた新た…
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2022.04.28
入力信号の時間スケールに応じて学習を最適化できる
物理リザバーコンピューティングの新技術を開発
~イオン液体のデザイン性を活かしたチューナブルなAI学習~研究の要旨とポイント 物理リザバーコンピューティングは、時系列信号の低消費電力かつ高速リアルタイム処理に適した機械学習の枠組みとして注目されており、その核となる物理リザバーに応用可能な物質の研究が行われています。 本研究では、高い分子デザイ…
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2022.04.25
オピオイドδ受容体作動薬の作用部位、シグナル伝達の詳細を解明
~新規向精神薬の実現へまた一歩前進~研究の要旨とポイント オピオイドδ受容体作動薬KNT-127には不安や恐怖などの記憶消去を促進する作用があり、精神疾患の新規治療薬として注目されていますが、詳しい作用機序については部分的にしか解明されていませんでした。 本研究では…
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2022.04.21
タンパク質合成場であるリボソームの起源と進化
~原始tRNAと原始リボソームからのペプチドの生成~研究の要旨とポイント タンパク質合成の場であるリボソームはタンパク質とRNAの複合体であり、23S rRNA上に位置するペプチジルトランスフェラーゼセンター(PTC)は二つのtRNAに似た構造様式で、対称的に配置されており、アミノ酸をつなげ…
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2022.04.18
神経細胞の挙動を模倣した数学的モデルの新たな性質を解明、脳の情報処理機構解明へ一歩前進
~Izhikevichニューロンモデルは実際の神経細胞の応答と同じ周期性を示す~神経細胞の挙動を模倣した数学的モデルの新たな性質を解明研究の要旨とポイント 脳を構成する神経細胞の挙動の解明を目指し、数学的手法による理論研究と実際の神経細胞での実験研究が行われています。近年、Izhikevichニューロンモデルという計算効率の高い数学的手法が新たに提案され、有望視されていま…
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2022.04.14
アルコール依存症治療薬「ジスルフィラム」が抗不安様作用を示すことを発見
~新たな作用機序を有する新規治療薬の実現に期待~アルコール依存症治療薬「ジスルフィラム」が抗不安様作用を示すことを発見研究の要旨とポイント ベンゾジアゼピン系薬剤などの既存の向精神薬については、協調運動障害や記憶力の低下などの副作用があり、患者が使用しにくいことが課題でした。 本研究では、アルコール依存症治療薬として知られるジスルフィラムが、ベンゾジアゼピ…
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2022.04.11
単語の共起ネットワークによる言語の構造的特徴の定量化に成功
~言語の壁を越えた新たなデータ解析法の実現に寄与~研究の要旨とポイント 単語の共起ネットワークとは、言語を定量的に解析する手法の1つで、言語間の共通点や相違点を評価することができます。 8つの言語に翻訳された4種類の文書を共起ネットワークで解析した結果、連続する3個以上の単語を解析対象とし…