ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2023.11.13
鍵は「ハードカーボン」。驚異的なエネルギー密度をもつナトリウムイオン電池の創製に成功
~資源制約のない高性能電池の実現にまた一歩前進~研究の要旨とポイント ナトリウムイオン電池・カリウムイオン電池の負極材料として優れた特性を示す新たなハードカーボンの合成に成功しました。 合成したハードカーボンを負極として使用したナトリウムイオン電池を作製し、312Wh/kgという非常に高…
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2023.10.18
水溶液中での有機半導体の精密ドーピング
~フレキシブルデバイス産業応用で鍵となる基盤技術を確立~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京大学 東京理科大学 概要 NIMSと東京大学、東京理科大学からなる研究チームは、真空や窒素雰囲気を扱う特別な設備を用いずに、有機半導体を水溶液中で精密にドーピングする基盤技術を世界で初めて…
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2023.10.12
PtドープAuナノクラスターの触媒活性を利用、リチウム硫黄電池の性能が飛躍的に向上
~全固体リチウム硫黄電池の実現に大きな一歩~研究の要旨とポイント リチウム硫黄(Li-S)電池は、エネルギー密度が高く、低コストで製造できることから、次世代の蓄電池として有望視されています。 Au24Pt(PET)18(PET: フェニルエタンチオレート)ナノクラスターをグラフェン上…
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2023.09.19
走査型電気化学顕微鏡を用いてカリウムイオン電池の界面反応メカニズムを解明
~高性能な水系カリウムイオン電池の実現に一歩前進~研究の要旨とポイント 走査型電気化学顕微鏡(SECM)とオペランド電気化学質量分析法(OEMS)を用いて、カリウムイオン電池の負極表面に形成されるSEI被膜の詳細を明らかにする手法を見出しました。 カリウムイオン電池において、SEI被膜の界…
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2023.09.05
液中プラズマ処理で酸化チタンが二酸化炭素還元に良好な電極材料に
~液体燃料の出発物質である一酸化炭素と水素を好適な比率で生成に成功~研究の要旨とポイント カーボンニュートラル社会の実現に向け、二酸化炭素を還元して、多様な有用物質を製造する技術が注目されています。 本研究では、液中プラズマ処理を施した酸化チタンを担体として、Ag触媒を複合化した電極材料を開発し、二酸化炭素…
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2023.08.24
カーボンスラリーにせん断応力を与えながらインピーダンスを測定できる手法を開発
~濃厚スラリーの分散性の評価が可能に、電池性能向上への貢献に期待~研究の要旨とポイント 電池材料などに用いられるカーボン分散液(スラリー)にレオメーターでせん断応力を与えながら、粘度と電気化学インピーダンスを測定できる新たな手法を開発しました。 本手法を分散剤濃度の異なる複数のカーボンスラリーに適用し、評…
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2023.08.09
本学教員らの研究成果が『日本経済新聞』他に掲載
掲載:2023年8月4日 更新:2023年8月9日 本学教員らの研究成果が『日本経済新聞』他に掲載されました。 創域理工学部 先端化学科 四反田 功准教授、工学部 機械工学科 元祐 昌廣教授、薬学部 薬学科 鈴木 立紀准教授、教養教育研究院…
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2023.08.03
広範なアジドを合成する新たな方法を確立
~医薬品として有用な1,2,3-トリアゾール類の合成が容易に~研究の要旨とポイント 保護されたアジド基を有するGrignard反応剤を用いたアジド化合物の合成法の確立に成功しました。 本手法により合成されたアジド化合物を原料としたクリック反応により、1,2,3-トリアゾール類を合成することに成功しまし…
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2023.07.18
汗中乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発
~センサ内に侵入した気泡を捕捉し、測定への影響を抑制~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれる乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発しました。 測定誤差の原因となる気泡をトラップする機構をマイクロ流体デバイス内に設けることで、測定への影響を抑えることに成功しました。 従来よ…
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2023.07.07
神経系の動作をマネする世界最高速度の電気二重層トランジスタ
~汎用性AI端末機器の高速化に期待~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京理科大学 概要 NIMSと東京理科大学からなる研究チームは、高イオン伝導性をもつセラミックス薄膜とダイヤモンドを用いて、世界最高速度で動作する電気二重層トランジスタを開発しました。このトラ…
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2023.07.06
汗中イオン濃度をリアルタイムに測定できるウェアラブルデバイスを開発
~脱水症状や熱中症の早期発見に有用~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれるさまざまなイオンの濃度を測定できるイオンセンサを開発しました。 開発したイオンセンサを熱転写印刷で衣類に取り付けることで、ウェアラブルデバイスとして使用可能であることを実証しました。 汗に含まれるイオン…
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2023.07.03
Liイオンの酸化還元反応を利用した高性能トランジスタの開発に成功
~ニューロモルフィックコンピューティング技術の実現に貢献~研究の要旨とポイント 人工知能(AI)技術をはじめとしたコンピューティング技術の多くは、莫大なエネルギーを消費するため、より環境負荷を低減した高性能なハードウェアの開発が急務となっています。 タングステン酸リチウム(LixWO3)薄膜とリチ…
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2023.06.29
クラスター配列が鍵!金属クラスターの可逆的な構造制御に成功
東京都公立大学法人 東京都立大学 帝京科学大学 公益財団法人 高輝度光科学研究センター 東京理科大学 ポイント クラウン構造をもつカチオン性[MtAu8(PPh3)8]2+(Mt = Pd, Pt)に対し、比較的小さいクラスターであるアニオ…
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2023.05.23
クロロフィルdを持つシアノバクテリアから調製した光化学系I複合体の分子特性
静岡大学 東京理科大学 研究のポイント クロロフィルdを持つアカリオの光化学系I単量体と三量体の精製に成功しました。 低エネルギークロロフィルはPSI三量体でのみ見出されました。 PSI単量体間相互作用が低エネルギークロロフィルの形成に重要…
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2023.05.09
「プロシューマー(生産消費者)」が電力市場に与える影響を解明
~「デス・スパイラル」の抑制に有効な対策を提案~研究の要旨とポイント 完全競争下または不完全競争下の電力市場において、自ら発電した電力を使用し、余剰電力を売る「プロシューマー(生産消費者)」の増加が市場に与える影響を解明することに成功しました。 プロシューマーに適切な税制を課すことで、太…