ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2024.05.23
高機能有機硫黄化合物の合成に有用なo-ブロモベンゼンチオール等価体の新合成法を開発
~炭素-硫黄結合、炭素-臭素結合を一度に形成する効率的な合成法~研究の要旨とポイント アライン中間体にチオ基とブロモ基を同時導入できる反応を見出し、o-ブロモベンゼンチオール等価体を合成できる新たな手法を開発しました。 この反応を利用して、フェノチアジン類、チアントレン類などの複雑な骨格を有する…
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2024.05.21
エントロピー制御による量子シミュレータの極低温冷却法を確立
– 高温超伝導や量子磁性などの仕組みの解明に期待 –日本大学 東京理科大学 国立研究開発法人科学技術振興機構 概要 要点 研究成果の詳細 用語解説、引用文献 論文掲載 共同研究機関および助成 研究室 東京理科大学について 概要 日本大学文理学部物理学科の山本大輔准教授と東京理科大学創域理工学…
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2024.05.16
バニラの甘い香り成分を生成する酵素を開発
~農産廃棄物由来の化合物から室温で簡便に合成可能~研究の要旨とポイント ラン科のバニラ属植物から得られるバニリンは、バニラアイスクリームやシュークリームの上質な甘い香りの主成分で、香料化合物として広く使用されています。 本研究では、酵素タンパク質を分子進化させることにより、植物由来のフェル…
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2024.04.26
山本 貴博教授がNewtonの記事「熱電変換の物理学」を監修
科学雑誌Newton(2024年6月号)に理学部第一部 物理学科の山本 貴博教授が監修した記事「熱電変換の物理学」が掲載されました。 この特集は『「熱電変換の物理学」 “無駄な熱”をいかに減らすか─永久機関への挑戦から次世代型発電技術まで』…
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2024.04.25
【開催報告】第1回 坊っちゃん講座 「みんなが知りたいエネルギーと環境のお話」
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2024.04.02
全固体リチウムイオン電池の基部素材として有望な候補物質を発見
~高いイオン伝導度と安全性を兼ね備えた酸化物固体電解質~研究の要旨とポイント 全固体電池は安全性、寿命、容量などの点で既存のリチウムイオン電池の性能を上回ると期待されており、特に硫化物系の研究が進んでいますが、有毒ガス発生のリスクがあります。 今回、全固体リチウムイオン電池の基幹部材として、幅広…
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2024.03.01
環境振動発電応用に向けた新奇磁歪材料の開発指針を提示
~磁気的に軟らかい「ナノ組織」と大きくひずむ「ナノ結晶」の組み合わせ~名古屋大学 東京理科大学 本研究のポイント 大磁歪注1)と高軟磁性注2)を両立するFe-Ga系ナノ結晶材料注3)を創出 Fe基ナノ結晶軟磁性材料へのGa添加により、Feナノ結晶相の負の磁歪を正の磁歪にすることで材料全体の磁歪量を増大 従来ナ…
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2024.01.24
植物の活性酸素種生成酵素の活性化メカニズムを解明
~鍵はカルシウムイオンの結合とリン酸化。
植物のさまざまな生理機能の制御に向けた基礎的知見~研究の要旨とポイント 活性酸素は、一般に毒性の高い物質と考えられていますが、植物は、活性酸素種生成酵素を持ち、活性酸素を積極的に生成して免疫や成長など多様な役割に活用しています。 毒性の高い活性酸素種を生成する酵素の活性は、厳密に制御される…
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2024.01.15
Tsai 型近似結晶の特異な磁気相図を解明
~謎に包まれた準結晶の物性を明らかにする重要な知見~東京理科大学 東北大学 研究の要旨とポイント Tsai型の金・ガリウム・テルビウム(Au-Ga-Tb) 1/1近似結晶の特異な磁気相図を解明し、エキゾチックな強磁性秩序および反強磁性秩序を示すことを発見しました。 近似結晶中の電子と原子の比…
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2023.12.20
過渡特性を制御可能な物理リザバーデバイスを開発
~エッジ領域で使用可能なAIデバイスの実現へ~研究の要旨とポイント 計算コストと計算時間の大幅な削減を可能にする技術として物理リザバーコンピューティング(*1)が有望視されていますが、用いる物理系のダイナミクスに固有の緩和時間(*2)によって、リアルタイム処…
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2023.11.28
川村 康文教授の出張講義が朝日新聞に掲載
理学部第一部 物理学科 川村 康文教授が11月9日に横須賀学院高等学校にて行った出張講義が朝日新聞に掲載されました。 講義では実際に分光筒を作製し、白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球が発する光の特徴を観察。省エネ電球からSDGsを考えました…
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2023.11.13
鍵は「ハードカーボン」。驚異的なエネルギー密度をもつナトリウムイオン電池の創製に成功
~資源制約のない高性能電池の実現にまた一歩前進~研究の要旨とポイント ナトリウムイオン電池・カリウムイオン電池の負極材料として優れた特性を示す新たなハードカーボンの合成に成功しました。 合成したハードカーボンを負極として使用したナトリウムイオン電池を作製し、312Wh/kgという非常に高…
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2023.10.18
水溶液中での有機半導体の精密ドーピング
~フレキシブルデバイス産業応用で鍵となる基盤技術を確立~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京大学 東京理科大学 概要 NIMSと東京大学、東京理科大学からなる研究チームは、真空や窒素雰囲気を扱う特別な設備を用いずに、有機半導体を水溶液中で精密にドーピングする基盤技術を世界で初めて…
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2023.10.12
PtドープAuナノクラスターの触媒活性を利用、リチウム硫黄電池の性能が飛躍的に向上
~全固体リチウム硫黄電池の実現に大きな一歩~研究の要旨とポイント リチウム硫黄(Li-S)電池は、エネルギー密度が高く、低コストで製造できることから、次世代の蓄電池として有望視されています。 Au24Pt(PET)18(PET: フェニルエタンチオレート)ナノクラスターをグラフェン上…
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2023.09.19
走査型電気化学顕微鏡を用いてカリウムイオン電池の界面反応メカニズムを解明
~高性能な水系カリウムイオン電池の実現に一歩前進~研究の要旨とポイント 走査型電気化学顕微鏡(SECM)とオペランド電気化学質量分析法(OEMS)を用いて、カリウムイオン電池の負極表面に形成されるSEI被膜の詳細を明らかにする手法を見出しました。 カリウムイオン電池において、SEI被膜の界…