ニュース&イベント NEWS & EVENTS
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2024.02.20
データ駆動型アプローチで探る単分子磁石の設計指針
~超高密度記録デバイスの実現に向けた基礎的知見~研究の要旨とポイント 単分子磁石は、超高密度磁気記録デバイスや量子コンピュータへの応用が期待される材料ですが、分子設計の指針は確立されていません。 深層学習を用いて、分子構造のみから約70%という高い精度で単分子磁石特性を示すかどうかを予測…
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2024.01.25
過塩素酸塩化合物の爆発性を司る部位を深層学習を用いて予測
~危険な化学物質の理論的予測につながる新手法~研究の要旨とポイント 過塩素酸塩化合物は爆発性をもつ危険な物質ですが、爆発に関する実際の実験には危険が伴うことから、結晶構造から爆発性を予測する手法の開発が求められています。 深層学習を用いて、結晶構造データベースに登録されている金属サレン…
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2023.12.15
海岸に漂着した海藻の成分と炭酸水を用いて高機能な創傷治療用ゲルを開発
~従来の創傷治療用ゲルと真逆の低皮膚接着性・低膨潤性が創傷部の拡張を抑制する~研究の要旨とポイント 海岸に漂着した海藻から抽出されたアルギン酸塩と炭酸カルシウム、炭酸水を材料に、生体適合性が高く医療現場で簡便に使用可能な創傷治療用ゲルを作製することに成功しました。 これまでの創傷治療用ゲルと真逆の特性である低接着性・…
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2023.09.05
液中プラズマ処理で酸化チタンが二酸化炭素還元に良好な電極材料に
~液体燃料の出発物質である一酸化炭素と水素を好適な比率で生成に成功~研究の要旨とポイント カーボンニュートラル社会の実現に向け、二酸化炭素を還元して、多様な有用物質を製造する技術が注目されています。 本研究では、液中プラズマ処理を施した酸化チタンを担体として、Ag触媒を複合化した電極材料を開発し、二酸化炭素…
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2023.04.20
優れた弾性熱量効果と疲労破壊特性を示す合金を開発
~Cu系超弾性形状記憶合金の結晶粒の成長により合成~研究の要旨とポイント 圧延処理とサイクル型熱処理を最適化することにより、68Cu-16Al-16Zn合金中の結晶粒を成長させることに成功しました。 2%の歪を繰り返し与える応力負荷試験を6万サイクル実施しても金属疲労が見られず…
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2022.06.16
コーヒー粕と茶殻から過酸化水素を生産、さらにバイオプロセスへ応用
~未利用バイオマス資源を利用したサステナブルな物質生産を実現~研究の要旨とポイント コーヒーやお茶に豊富に含まれるポリフェノールは、酸素と反応すると過酸化水素を生成して、抗菌活性等を示すことが知られています。 本研究では、物質生産の観点から、この過酸化水素の生成に着目しました。未利用バイオマス資源であ…
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2022.02.01
「準ホモエピタキシャル成長」による有機半導体の開発に成功
~有機太陽電池など高結晶性を有する有機半導体デバイス開発に寄与~「準ホモエピタキシャル成長」による有機半導体の開発に成功研究の要旨とポイント 有機半導体の単結晶基板上に、基盤とは異なる物質でありながら、結晶表面に沿った面の構造が類似した誘導体を「準ホモエピタキシャル成長」させることにより、二層間の結晶格子のずれが非常に小さい薄膜を作成することに成功しました。…
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2021.12.03
ナトリウムイオン電池の負極材料開発に光
-ハードカーボン中のナトリウムイオン拡散を観測-ハードカーボン中のナトリウムイオン拡散を観測一般財団法人総合科学研究機構 東京理科大学 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 J-PARCセンター 発表のポイント 従来手法では不明だったナトリウムイオンの拡散運動をミュオン素粒子で検出 新たなナトリウムイオン電池材料の実現へ…
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2021.10.12
液滴の衝突から凝固までのプロセスを高精度で再現する手法の開発に成功
~デポジション現象を予測する上での普遍的なモデルの確立に有用~研究の要旨とポイント ジェットエンジンやガスタービン内部に火山灰などの粒子が流入し、燃焼器で融解した後タービンに付着するデポジション現象は、安全性や性能を大きく低下させてしまうため、その現象に対する理解を深める必要があります。 本研究では、…
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2021.05.31
ゼロエミッション社会においても持続的な経済成長が可能
~数理モデルが示す持続可能な社会構築へのヒント~研究の要旨とポイント 人間の活動による排出物をゼロにすることを目指す「ゼロエミッション」に向けたさまざまな取り組みが行われており、経済成長との両立が課題となっています。 本研究では、CO2排出実質ゼロ(ネットゼロエミッション)社会においても…
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2021.05.24
炭素繊維強化プラスチックの高自由度設計技術を開発
~強度を保持し軽量化に成功、よりエコな部品の実現に期待~研究の要旨とポイント 航空機の主要な部品の材料として多く用いられる炭素繊維強化プラスチックの積層構造を、従来の手法よりも高い自由度で設計できる新たな手法を開発しました。この手法は、計算コストが低いという点でも優れています。 本研究で開発され…