ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2024.03.11
柔軟性に富む紙ベースの人工光電子シナプスを開発
~生体モニタリングに適した物理リザバコンピューティングの実現に期待~研究の要旨とポイント エッジ人工知能(AI)センサの基盤技術として、低消費電力で高速リアルタイム情報処理が可能な物理リザバコンピューティング(PRC)が注目されています。しかし、生体モニタリングに適した特性を有するPRCの実現は困難でした。…
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2024.03.08
新型コロナワクチンに誘導される記憶T細胞集団がワクチン接種ごとに置き換わることを発見
~ヒト免疫応答の理解と新たなワクチン設計への重要な知見~東京理科大学 奈良県立医科大学 研究の要旨とポイント 従来の免疫学では、初回ワクチン接種で誘導された記憶T細胞が新たなワクチン接種のたびに増殖することで、T細胞による免疫記憶を維持していると考えられてきました。 本研究では、新型コロナワクチ…
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2024.03.04
SARS-CoV-2変異株の免疫回避を克服する抗体の開発に成功
ワクチン・抗体医薬耐性克服への新たな戦略国立大学法人東北大学 東京理科大学 発表のポイント 新型コロナウイルス感染症COVID-19では、免疫回避型変異株(注1)が次々と発生し、ワクチン耐性、抗体医薬耐性など治療上の困難が生じています。 独自のCvMab-62抗体と免疫回避型変異…
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2024.03.01
環境振動発電応用に向けた新奇磁歪材料の開発指針を提示
~磁気的に軟らかい「ナノ組織」と大きくひずむ「ナノ結晶」の組み合わせ~名古屋大学 東京理科大学 本研究のポイント 大磁歪注1)と高軟磁性注2)を両立するFe-Ga系ナノ結晶材料注3)を創出 Fe基ナノ結晶軟磁性材料へのGa添加により、Feナノ結晶相の負の磁歪を正の磁歪にすることで材料全体の磁歪量を増大 従来ナ…
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2024.02.29
認知機能亢進作用に対する内因性オキシトシンの影響を神経回路レベルで解明
~認知症治療の新たな道を切り拓く~研究の要旨とポイント 本研究グループは、愛情ホルモンとして知られるオキシトシンが、アルツハイマー型認知症の治療薬候補として有望であることを2020年に世界で初めて報告し、臨床応用を目指して研究を進めています。 しかし、内因性オキシトシンが認…
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2024.02.29
たった数個の有機分子が情報を記憶・計算して血糖値変化を高精度予測
〜分子振動を利用した小型AIデバイスの開発とその動作実証〜NIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構) 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 東京理科大学 概要 NIMSと東京理科大学からなる研究チームは、少数の有機分子の分子振動を利用して脳型情報処理を行う新しい人工知能(AI)デバイスを…
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2024.02.28
東京理科大学 スペースシステム創造研究センター
「第5回宇宙シンポジウム」開催のご案内東京理科大学スペースシステム創造研究センターでは、基礎研究から宇宙へのアクセス手段の開発まで、総合的に宇宙研究に取り組むことができる共創の場の形成を目指しております。 今般、3月22日(金)に、宇宙開発の商業化に関するシンポジウムを開催しま…
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2024.02.26
層状化合物超伝導体に電子が織りなす「鱗文様」
NIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構) 東京理科大学 概要 1.NIMS*と東京理科大学からなる研究チームは、層状化合物二セレン化ニオブ(NbSe2)が極低温で示す電子密度の周期パターンに、鱗(うろこ)文様のような互い違いの三角形構…
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2024.02.22
光遺伝学的手法によりオピオイドδ受容体を介した抗不安作用の作用機序を解明
~新たな作用機序で既存薬抵抗性症例への効果も期待~研究の要旨とポイント オピオイドδ受容体作動薬KNT-127は精神疾患の新規治療薬として注目されていますが、オピオイドδ受容体を介した抗不安作用に関する作用機序は部分的にしか解明されていませんでした。 今回、光遺伝学的手…
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2024.02.21
光によってプロトンポンプが活性化し、気孔が開くしくみを解明
−高いCO2吸収力をもつ植物の開発に期待−山口大学 東京理科大学 発表のポイント 植物の細胞膜プロトンポンプが光によって活性化し、気孔が開くしくみを解明 プロトンポンプの光活性化には、自己阻害領域の2カ所のアミノ酸のリン酸化が必須 バイオテクノロジーを利用して、植物の光合成や成長を…
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2024.02.20
データ駆動型アプローチで探る単分子磁石の設計指針
~超高密度記録デバイスの実現に向けた基礎的知見~研究の要旨とポイント 単分子磁石は、超高密度磁気記録デバイスや量子コンピュータへの応用が期待される材料ですが、分子設計の指針は確立されていません。 深層学習を用いて、分子構造のみから約70%という高い精度で単分子磁石特性を示すかどうかを予測…
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2024.02.16
抗リウマチ活性が期待される植物由来天然化合物メリリアニンの全合成に成功
~神経系疾患治療薬への応用に期待~研究の要旨とポイント シキミ属植物の1種であるIllicium merrillianumの果皮に含まれる天然化合物「メリリアニン」は抗リウマチ活性などを持つと期待されていますが、人工的な合成法が確立されていませんでした。 本研究では、不斉反…
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2024.02.13
β-1,2-グルカンの環化に関わるメカニズムを解明
~生理学的に重要な環状β-1,2-グルカン研究の進展に寄与~東京理科大学 新潟大学 研究の要旨とポイント 環状β-1,2-グルカンは宿主との共生や感染、細胞浸透圧の調節などの機能を果たす重要な環状糖鎖です。一方で、環化反応のメカニズムについては未解明な点が多く残されていました。 環状 …
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2024.02.09
整流特性を示す新たな面内ヘテロ接合素子の簡便合成に成功
~電力変換装置や超大規模集積回路の開発・高性能化に寄与~研究の要旨とポイント 金属元素と有機配位子から構成される配位ナノシートは無数の組み合わせがあることから、多彩な物理・化学特性を持つ構造を設計できますが、これまでは異種材料を垂直に積層する方法しかありませんでした。 Zn3BHT配位ナノシート…
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2024.02.05
破骨細胞の分化に関わる必須因子を発見
~mRNAスプライシングの制御が鍵、骨粗鬆症治療薬開発の基盤となる成果~研究の要旨とポイント 破骨細胞の過剰な活性化は骨粗鬆症や関節リウマチなどの疾患につながることから、破骨細胞分化を制御するメカニズムの解明は急務となっています。 今回、RNA結合タンパク質『細胞質ポリアデニル化エレメント結合タンパク質4(Cp…