ニュース&イベント NEWS & EVENTS
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2025.04.08
薄膜生成時の枝分かれ現象を、トポロジー・物理・AIの融合で解明
〜Beyond 5Gを支える基盤技術への応用に期待〜東京理科大学 岡山大学 京都大学 東北大学 筑波大学 研究の要旨とポイント 材料表面における薄膜生成時に生じる特徴的な枝分かれ(樹枝成長)は、電子デバイスの電気的特性に大きな影響を与えます。 数学・物理・人工知能(AI)を融合して薄膜生成時…
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2025.03.21
イリジウム添加による鉄-コバルト合金の磁気特性の増強メカニズムを解明
~放射光計測と高品質薄膜技術で磁性材料の精密評価を実現~東京理科大学 高輝度光科学研究センター 兵庫県立大学 研究の要旨とポイント 鉄(Fe)-コバルト(Co)-イリジウム(Ir)合金は優れた磁気特性を有することが知られていますが、その特性の起源については未解明のままでした。 組成傾斜を有する高…
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2025.01.16
同期理論で紐解くリカレントニューラルネットワークの予測機構と新学習法の提案
~ニューロンの状態から何を読み取り、カオスを予測しているのか?~研究の要旨とポイント 同期ダイナミクスに関する数学理論を応用し、リカレントニューラルネットワーク(RNN)によるカオス時系列予測の仕組みを数理的に解明しました。 近年数学的に証明された一般化同期写像を用いて、予測の“正解読み出し写像”を調べ…
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2024.12.13
CO₂還元触媒の性能は幾何構造と安定性で異なることが判明
─CO₂を二次利用して減らす高性能触媒開発の指針として脱炭素社会の実現に貢献─国立大学法人東北大学 東京理科大学 発表のポイント 電気化学的二酸化炭素還元(注1)触媒として機能する金属微粒子(金属ナノクラスター(NC)(注2))の精密合成に成功しました。 本手法により得られた二つの金属ナノクラスターの耐久性と生成物の…
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2024.12.11
電流の44%をCO₂からメタノールの生成に利用できる高効率触媒を開発
─カーボンニュートラルへの貢献に期待─国立大学法人東北大学 東京理科大学 発表のポイント 欠陥を導入することで特有の活性を持つ金属微粒子(金属ナノクラスター)(注1)の精密合成に成功しました。 本手法により得られた新規金属ナノクラスターは、電気化学的二酸化炭素(CO2)還元(注…
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2024.11.05
機械学習でナトリウムイオン電池材料の性能予測から実証まで
~次世代電池開発の高速化、低コスト化の実現に大きく貢献~研究の要旨とポイント これまでの実験データを用いて機械学習(ML)モデルをトレーニングし、ナトリウムイオン電池(SIB)用正極材料の組成と電気化学特性を予測しました。 MLの結果に基づき、Na[Mn0.36Ni0.44Ti0.15Fe0.0…
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2024.10.31
光合成活性を持つ葉緑体を動物細胞に移植することに成功
―光合成可能な動物細胞作製の突破口を開く―東京大学 理化学研究所 東京理科大学 早稲田大学 科学技術振興機構(JST) 発表のポイント 藻類から光合成活性を持つ葉緑体を取り出し、ハムスターの培養細胞内に移植することに成功しました。移植した葉緑体は、少なくとも2日間はハムスター培養細…
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2024.10.25
金属微粒子の表面構造制御で最大5倍近い水素製造触媒活性を実現
水素エネルギー社会への貢献に期待国立大学法人東北大学 東京理科大学 発表のポイント 粒径1 nm程度の極微細な金属微粒子(金属ナノクラスター)(注1)の表面構造を制御する合成手法を確立しました。 本手法により得られた新規金属ナノクラスターは、電極触媒として、従来の表面構造…
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2024.10.24
植物における匂い(VOC)の作用と認識メカニズムに迫る
~環境にやさしく持続可能な農業・園芸技術の実現に大きく貢献~研究の要旨とポイント 匂い(揮発性有機化合物〔VOC, *1〕)は、植物の防御反応の活性化をはじめとしたさまざまな植物間コミュニケーション(トーキングプランツ、*2)に関与しています。 植物には動物のような嗅覚器…
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2024.10.07
光触媒の水素生成面を選んで極微細な助触媒を担持する技術を開発
─ 水に太陽光を当てるだけの水素製造技術の実用化に期待 ─国立大学法人東北大学 東京理科大学 発表のポイント 粒径1nm程度の極微細なロジウム(Rh)・クロム(Cr)複合酸化物(Rh2‒xCrxO3)助触媒を水分解光触媒のチタン酸ストロンチウム(STO)表面で水素ガス(H2)生成する結晶面だけに選…
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2024.08.09
飯田 努教授の共同研究テーマが2024年度NEDO先導研究プログラムに採択
飯田 努教授の共同研究テーマが2024年度NEDO先導研究プログラムに採択されました。 2024年5月20日、先進工学部 マテリアル創成工学科 飯田 努教授の共同研究テーマ「製造加熱プロセス熱流計測によるデジタルツイン高度化の研究開発」が2…
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2024.07.24
廃コンクリートとCO₂からできるカルシウムカーボネート
コンクリートブロックの製造技術を開発東京大学 東京理科大学 太平洋セメント株式会社 発表のポイント 空気中のCO2を廃コンクリートに固定し、その上で圧力をかけて固化する、カルシウムカーボネートコンクリートブロックの製造技術を開発しました。 従来の類似手法では、材料の表層でしか…
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2024.05.16
バニラの甘い香り成分を生成する酵素を開発
~農産廃棄物由来の化合物から室温で簡便に合成可能~研究の要旨とポイント ラン科のバニラ属植物から得られるバニリンは、バニラアイスクリームやシュークリームの上質な甘い香りの主成分で、香料化合物として広く使用されています。 本研究では、酵素タンパク質を分子進化させることにより、植物由来のフェル…
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2024.03.01
環境振動発電応用に向けた新奇磁歪材料の開発指針を提示
~磁気的に軟らかい「ナノ組織」と大きくひずむ「ナノ結晶」の組み合わせ~名古屋大学 東京理科大学 本研究のポイント 大磁歪注1)と高軟磁性注2)を両立するFe-Ga系ナノ結晶材料注3)を創出 Fe基ナノ結晶軟磁性材料へのGa添加により、Feナノ結晶相の負の磁歪を正の磁歪にすることで材料全体の磁歪量を増大 従来ナ…
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2024.01.24
植物の活性酸素種生成酵素の活性化メカニズムを解明
~鍵はカルシウムイオンの結合とリン酸化。
植物のさまざまな生理機能の制御に向けた基礎的知見~研究の要旨とポイント 活性酸素は、一般に毒性の高い物質と考えられていますが、植物は、活性酸素種生成酵素を持ち、活性酸素を積極的に生成して免疫や成長など多様な役割に活用しています。 毒性の高い活性酸素種を生成する酵素の活性は、厳密に制御される…