ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2025.04.16
脳を標的とした核酸医薬品の開発に光
~次世代医薬品のDDSメカニズムが明らかに。難病治療に向けた応用に期待~研究の要旨とポイント 次世代治療薬として期待される核酸医薬品、コレステロール結合ヘテロ二本鎖オリゴヌクレオチド(Chol-HDO)の薬物動態を明らかにしました。 Chol-HDOは全身循環血液中に長時間滞留し、脳組織への効率的な送達が確認さ…
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2025.04.11
森 武俊教授が日本医療研究開発機構(AMED)のプログラム・スーパーバイザ(PS)に就任
先進⼯学部 機能デザイン⼯学科 森 武俊教授が、⽇本医療研究開発機構(AMED)において「次世代型医療機器開発等促進事業 介護テクノロジー社会実装のためのエビデンス構築事業」及び「介護DXを利⽤した抜本的現場改善事業」の介護テクノロジーに関…
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2025.03.06
希少なオリゴ糖に作用するユニークな基質特性を持つ新規酵素を発見
~新たな機能を持つ糖鎖の合成、利用の可能性を拓く~東京理科大学 新潟大学 香川大学 研究の要旨とポイント ガラクトースを含む糖鎖はプレバイオティクスとして近年注目が集まっており、より有用性の高い物質がまだ多数存在すると推測されます。 今回、腸内細菌の一種から、新規な基質特異性を持つガラクト…
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2025.02.27
Reprimoタンパク質が細胞外から細胞死を誘導する新規経路を発見
副作用の少ない新薬開発に期待国立研究開発法人国立がん研究センター 東京理科大学 国立大学法人千葉大学 国立大学法人長崎大学 国立大学法人熊本大学 千葉県がんセンター 発表のポイント これまでにReprimoはがん抑制的に働いていると考えられてきましたが、その分子メカニ…
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2025.02.13
優れた徐放性を有するDNAハイドロゲル
~構成ユニットであるDNAナノ構造体の最小化・最適化に成功~研究の要旨とポイント DNAハイドロゲルは有望な薬物送達システム(DDS)として期待されていますが、ゲルの構成ユニットであるDNAナノ構造体の形成には多種類の比較的長い核酸を必要とすることが、臨床応用に向けた課題でした。 本研究では、2種類…
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2025.02.12
ワンポットで3種類のクリック反応を連続的に実行可能に
~わずか3工程で高機能分子を合成~研究の要旨とポイント 3種類の異なる置換基(アジド基、アルキニル基、フッ化スルホニル基)を有するプラットフォーム分子を合成することに成功しました。 プラットフォーム分子で連続したクリック反応を実現し、部品となる分子を3工程で集積できるワンポ…
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2025.02.05
脳に作用する画期的な過敏性腸症候群(IBS)治療薬開発に光
〜オピオイドδ受容体作動薬が脳の特定部位を介して過敏性腸症候群の症状を緩和〜研究の要旨とポイント 抗ストレス作用をもつ新薬として期待されているオピオイドδ受容体作動薬が、過敏性腸症候群の治療薬としても有効である可能性が示されました。 オピオイドδ受容体作動薬は、内臓機能を調節している島皮質と…
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2025.02.03
チオキサントン類を短工程で合成できる新たな手法を開発
~アライン中間体がチオカルボニル基に2度挿入される特異な反応~研究の要旨とポイント アライン中間体とチオ尿素の反応によって、チオキサントンを簡便に合成できる新たな手法を開発しました。 反応機構の詳細解明にも成功し、チオカルボニル基に2分子のアライン中間体が挿入される特異な反応機構を経て合成されることを…
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2025.01.27
電気化学小角X線散乱法により、酸化還元酵素の酸化体・還元体の構造を解明
~生物学的試料における初の試み~研究の要旨とポイント 酸化還元酵素において、酸化体、還元体の詳細な構造を理解することは、より優れたバイオデバイスの開発に必要不可欠です。 本研究では、電気化学小角X線散乱法(EC-SAXS)を用いて、電気化学的に酸化還元させたビリルビンオキ…
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2025.01.22
新たな口腔粘膜炎治療薬として有望な茶カテキン含有ゲル剤を開発
~使い勝手の良い口腔粘膜炎治療薬の開発に向けて~研究の要旨とポイント 口腔粘膜炎(口内炎)は患者のQOLに深く関わる症状であるにも関わらず、既存の治療薬には使い勝手の面で様々な課題があり、簡便かつ快適に使用できる製剤の開発が待たれています。 茶カテキンとキシログルカンからなる粘接付着性フ…
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2025.01.14
オピオイドδ受容体作動薬の即効性抗うつ作用の機序解明
~臨床応用の実現に向け大きく前進~東京理科大学 研究の要旨とポイント オピオイドδ受容体(DOP)作動薬は、既存薬よりも即効性が高く、副作用の少ない新規抗うつ薬として有望視されていますが、作用機序には不明な点が残されています。 今回、単回投与時のDOP作動薬の作…
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2025.01.09
タンパク質分子が細胞膜を通り抜ける過程の可視化に成功
〜ナノスケールの生命活動の動的な分子メカニズムの解明に新たな道拓く〜国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 国立大学法人 東海国立大学機構 名古屋大学 大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 生命創成探究センター 東京理科大学 発表のポイント 細菌の生体膜をタンパク質が透過する際に、通り道を形成するSec…
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2024.12.26
特定健診による生活習慣病の予防効果を、累計30万人規模の医療ビッグデータを用いて検証
静岡社会健康医学大学院大学 東京理科大学 京都大学大学院 発表のポイント 2008年に開始された特定健診(通称:メタボ健診)は制度設計段階から現在に至るまで、生活習慣病の予防効果がどの程度あるのかに関して詳しくは検証されていません。 今回、…
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2024.12.16
抗炎症免疫応答に寄与するRALDH2の発現を促す食品由来物質を同定
~免疫疾患の新たな予防法開発につながる成果~研究の要旨とポイント 樹状細胞はRALDH2によるレチノイン酸の合成を介して、過剰な免疫反応を抑える制御性T細胞の誘導を促進することから、腸管免疫系において重要な役割を果たしています。 今回、ポリフェノールの一種であるケンフェロールが、RA…
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2024.12.05
有機合成において重要なトランスアルケンを効率的に与えるHorner–Wadsworth–Emmons反応を開発
~薬理活性を持つ化合物の大量生産に一歩前進~研究の要旨とポイント Horner‒Wadsworth‒Emmons(HWE)反応は、有機合成における最も有用な反応の一つですが、立体選択性や頑健性など、応用上の課題がありました。 本研究では、開発後60年以上報告されてこなかったHWE反応…