ニュース&イベント NEWS & EVENTS
PICK UP
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2023.08.03
広範なアジドを合成する新たな方法を確立
~医薬品として有用な1,2,3-トリアゾール類の合成が容易に~研究の要旨とポイント 保護されたアジド基を有するGrignard反応剤を用いたアジド化合物の合成法の確立に成功しました。 本手法により合成されたアジド化合物を原料としたクリック反応により、1,2,3-トリアゾール類を合成することに成功しまし…
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2023.07.27
Fe³⁺を選択的に吸着するAgクラスター連結構造体の創製に成功
~高感度のセンシング材料として応用可能~研究の要旨とポイント Agクラスターアセンブリー材料(SCAMs)は、分子レベルの構造設計が可能で、ユニークな光物理特性を持つ新しい発光材料です。 本研究では、さまざまな溶媒中でも安定的に存在できる新たなSCAMの合成に成功しました。 今回…
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2023.07.19
新たな抗生物質の候補、タンザワ酸Bの初の人工合成に成功
~タンザワ酸類の合成や多剤耐性菌にも有効な抗菌薬の開発に期待~研究の要旨とポイント 現在、薬剤耐性菌(*1)の出現が大きな社会問題となっており、新たな抗生物質の候補が求められています。 今回の研究では、天然由来ポリケチド(*2)で、抗菌活性を有するタンザワ酸Bの人工合成を達…
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2023.07.18
汗中乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発
~センサ内に侵入した気泡を捕捉し、測定への影響を抑制~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれる乳酸濃度を長時間安定してモニタリングできるバイオセンサを開発しました。 測定誤差の原因となる気泡をトラップする機構をマイクロ流体デバイス内に設けることで、測定への影響を抑えることに成功しました。 従来よ…
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2023.07.14
これまでの高温超伝導体は乱れていたことが判明
―乱れを除去して激変した電荷の振る舞い―東京大学 東京理科大学 理化学研究所 発表のポイント 銅酸化物高温超伝導体において、電荷が微少かつ均一に分布する乱れの無い極めて綺麗な結晶面を見出し、その電荷の振る舞いを解明した。 電荷分布に乱れのない綺麗な結晶面では、従来の常識に反して、…
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2023.07.07
神経系の動作をマネする世界最高速度の電気二重層トランジスタ
~汎用性AI端末機器の高速化に期待~国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) 東京理科大学 概要 NIMSと東京理科大学からなる研究チームは、高イオン伝導性をもつセラミックス薄膜とダイヤモンドを用いて、世界最高速度で動作する電気二重層トランジスタを開発しました。このトラ…
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2023.07.06
汗中イオン濃度をリアルタイムに測定できるウェアラブルデバイスを開発
~脱水症状や熱中症の早期発見に有用~研究の要旨とポイント 人の汗に含まれるさまざまなイオンの濃度を測定できるイオンセンサを開発しました。 開発したイオンセンサを熱転写印刷で衣類に取り付けることで、ウェアラブルデバイスとして使用可能であることを実証しました。 汗に含まれるイオン…
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2023.06.29
クラスター配列が鍵!金属クラスターの可逆的な構造制御に成功
東京都公立大学法人 東京都立大学 帝京科学大学 公益財団法人 高輝度光科学研究センター 東京理科大学 ポイント クラウン構造をもつカチオン性[MtAu8(PPh3)8]2+(Mt = Pd, Pt)に対し、比較的小さいクラスターであるアニオ…
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2023.06.15
ホタテガイから抗凝固活性を有する希少なフコシル化ヘパラン硫酸の同定に成功
~未利用資源であるホタテガイ中腸腺の有効活用へ~研究の要旨とポイント グリコサミノグリカンは機能性食品や医薬品、化粧品として広く活用されていますが、供給源は生物由来原料に限られることから、代替資源の探索が求められています。 ホタテガイの非食部位である中腸腺からグリコサミノグリカンを抽出し…
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2023.06.06
逆転の発想で、無駄なく目的のキラル化合物だけを増やして回収する
~キラル化合物を高収率で選択的に合成する新たなリサイクルフォトリアクターを開発~研究の要旨とポイント 光ラセミ化反応を利用して、キラルなスルホキシドの一方のエナンチオマー(※1)を高収率かつ高光学純度で得られる「リサイクルフォトリアクター」を開発しました。 不要なエナンチオマーをあえて一度ラセミ化(R…
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2023.05.25
銅錯体とリゾチームを組み合わせた新規複合タンパク質の合成に成功
~金属錯体の機能を保持したタンパク質の実現に寄与、医療応用に期待~研究の要旨とポイント 銅(Cu)錯体とリゾチームを組み合わせた複合タンパク質(CuST@lysozyme)を合成し、その結晶構造と分光学的、電気化学的特性を明らかにしました。 今回合成した複合タンパク質が、既報の銅化合物よりも…
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2023.05.23
1000台のIoT端末を用いた超高密度な屋外無線通信実験に成功
~Asynchronous Pulse Code Multiple Access(APCMA)方式~東京理科大学 大阪大学 国立研究開発法人情報通信研究機構 研究の要旨 東京理科大学工学部電気工学科 長谷川幹雄教授、大阪大学大学院情報科学研究科 若宮直紀教授、および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)) ペパー…
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2023.05.22
サブテラヘルツ波が水とタンパク質のミクロな混合を加速
水素結合の組み替えに直接的に作用し、不均一なタンパク質表面への水和を早める産業技術総合研究所 東京大学 筑波大学 東京理科大学 ポイント サブテラヘルツ波を照射しながらタンパク質の水和状態の変化を解析する技術を開発 サブテラヘルツ波の照射でタンパク質の水和が促進されることを発見 サブテラヘルツ照射は水和を変える新…
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2023.05.09
「プロシューマー(生産消費者)」が電力市場に与える影響を解明
~「デス・スパイラル」の抑制に有効な対策を提案~研究の要旨とポイント 完全競争下または不完全競争下の電力市場において、自ら発電した電力を使用し、余剰電力を売る「プロシューマー(生産消費者)」の増加が市場に与える影響を解明することに成功しました。 プロシューマーに適切な税制を課すことで、太…
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2023.04.27
第三の固体状態「準結晶」の磁気特性の解明に光
~高い相純度の実現ならびに組成の制御に成功~東京理科大学 科学技術振興機構(JST) 研究の要旨とポイント 金(Au)・ガリウム(Ga)・ジスプロシウム(Dy)の3種の元素からなる金属合金で、強磁性転移を示す単相の準結晶の合成に成功しました。合成した準結晶は組成を調整することも可能で…