ニュース&イベント NEWS & EVENTS

2022.07.22 Fri UP

本学大学院生が第146回日本薬理学会関東部会 優秀発表者賞を受賞

本学大学院生が第146回日本薬理学会関東部会 優秀発表者賞を受賞しました。

受賞者
薬学研究科 薬学専攻 博士課程1年 吉岡 寿倫
指導教員
薬学部 薬学科 教授 斎藤 顕宜
薬学部 薬学科 助教 山田 大輔
受賞題目
δオピオイド受容体作動薬は下辺縁皮質グルタミン酸放出促進作用および海馬神経保護作用を介してマウス抗うつ様効果を示す
内容
うつ病罹患者数は年々増加の一途を辿り今や全世界的な社会問題となりつつあります。既存のうつ病治療薬は、十分な治療満足度が得られず、新規作用機序による治療薬開発が望まれています。我々はこれまでにδオピオイド受容体(DOP)に着目し、DOP作動薬が即効性かつ安全性の高い新規抗うつ薬候補となる可能性を示唆してきました。しかしながらその作用機序についてはこれまで十分に明らかにされていません。
本研究では、DOP作動薬KNT-127が、マウス内側前頭前野下辺縁皮質のPI3K-Akt-mTORシグナル伝達経路を介してグルタミン酸作動性神経系を賦活化することで抗うつ作用を発現すること、加えて、反復投与したKNT-127が情動ストレスに伴う海馬新生神経細胞生存率の低下を抑制することで抗うつ様作用を示す可能性を明らかにしました。
本研究成果は、新規うつ病治療薬の創薬標的としてのDOPを介した抗うつ作用機序の全解明に繋がると同時に、DOP作動薬の新規向精神薬としての臨床応用へ向けた大きな足掛かりになることが期待されています。
受賞日
2022年6月18日

■ 第146回日本薬理学会関東部会 受賞者一覧
https://pharmacology.pupu.jp/146kanto/

■ 斎藤研究室
研究室のページ:https://yakurisaitohlab.jimdofree.com/
斎藤教授のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?7017
山田助教のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?703E

本学大学院生が第146回日本薬理学会関東部会 優秀発表者賞を受賞
当サイトでは、利用者動向の調査及び運用改善に役立てるためにCookieを使用しています。当ウェブサイト利用者は、Cookieの使用に許可を与えたものとみなします。詳細は、「プライバシーポリシー」をご確認ください。