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2023年9月6日(水)に会場(神楽坂キャンパス)・オンライン同時開催にて、「東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 スペースシステム創造研究センター主催 第4回宇宙シンポジウム」が開催され、200名を超える企業、研究機関、一般の方、教職員、学生の参加がありました。
本シンポジウムは、2023年3月7日(火)に開催した第4回宇宙シンポジウムのプログラムにおいて、諸般の事情により延期した基調講演とパネルディスカッションを開催したものです。

本学石川正俊学長による開会の挨拶では、「スペースシステム創造研究センターでは新たな"システム"を"創造"するという難しい課題に失敗を恐れずに挑戦し、その取り組みの中で、研究資産を蓄積しながら世界のトップに立てることを目指します。宇宙分野の研究は、民間やアカデミア、産業界など、様々な分野に展開する時代になってきているので、研究を展開することも視野に入れてチャレンジしていきたい。」とのお話しがありました。

基調講演では、錚々たるご来賓の皆様から、日本国内だけでなくグローバルな観点で各テーマに関してお話しをいただきました。
「我が国の経済安全保障と宇宙産業」経済産業副大臣 自由民主党衆議院議員 中谷 真一氏
「新たな宇宙基本計画と今後の取組について」内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 参事官 山口 真吾氏
「経済産業省における宇宙産業政策について」経済産業省 製造産業局 宇宙産業室 室長 伊奈 康二氏
「将来宇宙輸送の推進に向けて」文部科学省 研究開発局 宇宙開発利用課 宇宙科学技術推進企画官 竹上 直也氏
「高頻度往還飛行型宇宙輸送システム事業共創の取り組みについて」宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門　第四研究ユニット ユニット長 沖田 耕一氏
「宇宙産業の法整備の現状と将来」学習院大学 法学部 教授 小塚 荘一郎氏

後半のパネルディスカッションでは、基調講演いただいた山口氏(内閣府)、竹上氏(文部科学省)、沖田氏(JAXA)、小塚氏(学習院大学)にご登壇いただき、スペースシステム創造研究センター スペースプレーンユニット長兼創域理工学部 機械航空宇宙工学科 教授 米本 浩一がコーディネータを務め、「我が国の宇宙産業の未来」をテーマに行いました。国際動向や日本の現状の課題を踏まえて、これからの宇宙ビジネスを拡大するための施策について活発な議論が行われました。

最後に研究推進機構 総合研究院長 西原 寛より閉会の挨拶がありました。
「スペースシステム創造研究センターは、宇宙に関する科学、工学の高い研究成果をあげて、国際的に活躍しております。現在、本センターを基盤とした、JST COI-NEXTの研究拠点が新たに形成されています。
今後、"宇宙"は、本学が掲げる「世界の未来を拓くTUS」の中核となるキーワードです。引き続き、本学の活動にご支援賜りますよう、よろしくお願い致します。」と会を締めくくりました。

開催後に実施したアンケートでは、「非常に貴重なお話を聞かせていただきました」、「日本の宇宙開発に関する現状から、これからどのようなレベルを目指して国が準備をしているのかを知ることができました」、「世界の流れの中で、日本の施策の課題認識を共有できました」、「次の世代として頑張らないと、というモチベーション向上の機会になりました」、「日本の現状と今後の方向性について知ることができました」、「現状の日本の宇宙開発の課題を多角的な視点で聞くことができました」などの貴重なご意見をいただきました。