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2026.06.03 Wed UP

加藤 正久 学振特別研究員(PD)が地球電磁気・地球惑星圏学会第158回講演会において最優秀発表賞を受賞

理学部第一部 物理学科 加藤 正久 学振特別研究員(PD)が地球電磁気・地球惑星圏学会第158回講演会において最優秀発表賞を受賞しました。

受賞者
理学部第一部 物理学科 ポストドクトラル学振研究員 加藤 正久
受賞題目
太陽活動度変化に伴う月面からの光電子放出の変動
内容
月は濃密な大気や全球的な磁場を持たないため、月面は太陽光入射による光電子放出や太陽風等によって帯電し、その電位は表層付近の電磁環境を決定づける。月面帯電の時空間分布を理解することは、月面環境の物理理解のみならず、将来の月面有人探査における安全性評価の観点からも重要な課題である。この課題を解決するためには、太陽活動依存性など月環境に本質的な時間変動をカバーしつつ電位を求める必要がある。これには定量的な数値モデルを整備したうえで、同モデルを飛翔体観測で制約する緊密な連携が必要だが、これらを両立した研究は存在しなかった。
そこで本発表は、発表者自身が既に論文として発表した独自開発の光電子エネルギースペクトルモデルに立脚し、同モデルを飛翔体その場観測で制約することで太陽活動度に依存した月面電位の変化を新たに定量的に示した。ARTEMIS 衛星の電子エネルギースペクトル観測を用いてモデルパラメータを制約した上で、太陽活動極小期・極大期・フレアイベントにおける表面電位の違いを系統的に解析しており、研究の完成度が高い。特に、フレアイベント時において、従来のエネルギー測定範囲では感度のなかった +100 V オーダーに達する月面帯電の可能性を示した点が科学的インパクトが大きい。質疑応答においても、自身の研究成果に基づいた的確な説明がなされており、これまでの着実な研究の積み重ねが感じられた。独自のモデルを基盤として新しい物理的知見を引き出しており、今後、月にとどまらず氷衛星や水星等、 希薄大気天体全体への展開と発展が大いに期待される発表であり、最優秀学生発表賞(オーロラメダル)にふさわしいと判断した。
受賞日
2026年5月28日

*京都大学所属時の昨年11月の発表内容が評価され、5月末に受賞したものです。

関連リンク
受賞者一覧
地球電磁気・地球惑星圏学会

木村研究室
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加藤 正久 学振特別研究員(PD)が地球電磁気・地球惑星圏学会第158回講演会において最優秀発表賞を受賞
加藤 正久 学振特別研究員(PD)が地球電磁気・地球惑星圏学会第158回講演会において最優秀発表賞を受賞
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