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2026.06.09 Tue UP

山名 善之 教授が2026年日本建築学会賞(業績)と教育賞(教育貢献)を受賞

創域理工学部 建築学科 山名 善之教授が2026年日本建築学会賞(業績)と教育賞(教育貢献)を受賞しました。

受賞者
創域理工学部 建築学科 教授 山名 善之
日本建築学会賞(業績)受賞題目
『東南アジア近現代建築総覧』の編纂活動(2015-2024)
内容
2015年に発足した「mASEANa Project 実行委員会」において、村松 伸(東京大学名誉教授)Johannes WIDODO(シンガポール国立大学教授)山名 善之(東京理科大学教授)林 憲吾(東京大学生産技術研究所准教授)の4名は一貫して中心的役割を担ってきた。本業績は、6年をかけた『東南アジア近現代建築総覧』の編纂と 2024 年の刊行を含む 10年間の活動である。8 国9都市で研究者・学生 500名以上が協働し、20世紀を中心とする近現代建築の悉皆調査を実施した。2001年からの準備も含めれば四半世紀に及ぶ取り組みである。
第一の功績は、各都市 100棟・計 900棟の目録と 180棟の詳細解説から成る英文総覧の刊行である。精度の高い「近現代建築遺産台帳」として保全活動にも波及し、研究・教育・保存の基礎資料として大きな価値を持つ。
第二の功績は、10回の国際会議を通じて「東南アジア近現代建築史」の全体像を体系化した点である。材料や類型の近代化、気候対応、建築家の成立など多角的視点から比較し、従来の様式史を超える新たな視座を提示した。
第三の功績は、国境を越えた知見の集積と人材育成である。共同調査により研究者間の理解が深まり、大学から市民教育まで保存意識を広げ、地域全体で近現代建築の啓発を推進した。
日本建築学会教育賞(教育貢献)受賞題目
東南アジア近現代建築保全促進のための国際教育貢献(2015-2024):国際ワークショップ型教育プログラムの構築と教材刊行
内容
正会員 林憲吾、正会員 山名善之、Johannes Widodo、正会員 村松伸 の 4 名は、近現代建築の保全を調査・記録・議論・公開まで一体化した教育プロセスとして体系化し、学生・市民が主体的に参加する国際的教育モデルを構築した点で高く評価される。mASEANa Project 実行委員会は 2015〜2021 年に国際ワークショップを継続し、2024 年には成果を体系的教材として結実させた。現存建築を対象としたフィールドワークと遺産台帳作成を教育の核に据え、学生が建築を身体的に理解し、比較・判断の視点や文化遺産としての認識を育む教育手法を確立した。さらに、保存活用の議論や市民向けツアーを組み込み、学習成果を社会へ開く仕組みを整えた。8 カ国 9 都市で約 500 名が参加し、近現代建築を自らの課題として捉える意識を育成した点も重要である。教育成果として刊行された英文書籍『東南アジア近現代建築総覧』は 900 棟を網羅する類例のない教材であり、オープンアクセス化により国際的な教育基盤を提供している。約 10 年にわたる継続的実施は協働体制を定着させ、研究・人材育成にも発展している。
以上より、本業績は創意工夫・波及性・持続性を兼ね備え、日本建築学会教育賞(教育貢献)にふさわしい。
受賞日
2026年4月15日

関連リンク
受賞者一覧
一般社団法人 日本建築学会

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