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東京理科大学とみずほ証券の提携について
~AIを実用面で活かす「AI人材育成プログラム」 を創設 ~
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学校法人東京理科大学
みずほ証券株式会社
学校法人東京理科大学(理事長:本山 和夫、以下「東京理科大学」)と、みずほ証券株式会社(取締役社長:飯田 浩一、以下「みずほ証券」)は、みずほ証券社員からAI人材を育成する研修カリキュラム「AI人材育成プログラム」を創設しました。
1.背景
みずほ証券では、デジタル化による産業のトランスフォーメーション、少子高齢化・人生100年時代到来など、様々な社会構造の変化が起きるなか、AI等先端技術を活用した株式執行力強化や、お客さま本位の業務運営の強化を企図した通話モニタリング業務の効率化・高度化などに取り組んでいます。
それらの取り組みには、証券業務に加えAI等先端技術の理解を備えたより多くの担い手が必要となるため、外部採用だけでなく、社内人材を育成する必要があり、育成のための研修プログラムの構築が課題となっていました。
今回、教育力・研究力において評価が高い※東京理科大学との産学連携により、AIを実用面で活かしみずほ証券のお客さま向けにさらなるサービスの強化・高度化を発展させるための、理論と実務の橋渡しを実現する研修プログラム「AI人材育成プログラム」を創設し、同プログラムによる研修を開始しています。
※株式会社大学通信が発行する「大学探しランキングブック2019」において、教育力が高い大学、研究力が高い大学の項目で、東京理科大学が全国私立大学第一位
2.プログラムの概要
本プログラムは、みずほ証券社員を対象に、機械学習・統計学・最適化理論等の知識、最新のAIモデルの理解、プログラミング経験といった幅広いスキルを体系的に修得することに加え、AIの背景にある数学の理解とプログラミングの実習を通し、AI等先端技術を活用したサービス・商品の開発プロジェクトを推進できる人材の育成を目的としたものです。
2019年上期(5月~7月)10回、下期(9月~11月)10回の計20回、計60時間にわたり、東京理科大学が本プログラム用に構築したカリキュラムをみずほ証券社員が研修として受ける形式で実施します。
3.今後の展開
東京理科大学とみずほ証券は、2020年度以降も協議を重ね、さらなるプログラムの充実を図りながら、継続的なAI人材育成に取り組んでいきます。
なお、東京理科大学では、データサイエンス分野の教育研究の向上ならびに当該分野における共同研究を通じた社会貢献の実現を目的とし、学内各学部・研究科・研究所それぞれの専門領域の研究とデータサイエンスとの融合を図るプラットフォームを提供するためのデータサイエンスセンターを2019年4月に設置しました。
今後は、当センターにおいて、このようなプログラムの運営・改良を通じて、社会全体で不足しているAI人材の育成に貢献する育成プログラムの開発、提供を検討していきます。
また、みずほ証券では、フィンテックなどのIT技術の進展を、より一層当社の競争力向上やサービス改善につなげるため、2019年4月にグローバル戦略部デジタルイノベーション室をデジタルイノベーション部に改編しました。引き続き同部と人事部が協働し、AI等先端技術の理解を備えた人材の育成機能を強化していきます。
以上
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