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創域理工学研究科 国際火災科学専攻 水野 雅之教授が13th Asia-Oceania Symposium on Fire Science and Technology (AOSFST 2024)においてBest Poster Presentation Awardを受賞しました。

受賞者

創域理工学研究科　国際火災科学専攻　教授　水野 雅之

受賞題目

Study on Comparison between Real and VR Environments in One-on-One Passing and Overtaking Scenarios: Analysis of movement experiments in VR and real spaces

内容

近年、火災時の避難行動分析の分野でVR技術を適用した研究が実施されている。特にヘッドマウントディスプレイを装着して行われる実験は、視野の広い範囲をカバーすることによる没入感の高さによりその有用性が期待されている。その一方で、身体的な接触がないことやコントローラーを用いた移動などは、現実世界の行動とは異なる結果をもたらす可能性もあり、VR技術を用いた被験者実験の結果を直接的に現実世界の結果と同等として扱って良いものか疑問が残るところである。

本研究では、限られた幅の通路上での一対一の人のすれ違いや追い越しの行動について、現実空間の歩行実験と共に、その実験空間をVR空間として再現し、さらに実歩行による移動とコントロール歩行による移動の2種類を採用した実験を行い、これら3つの結果を比較した。

本ポスター発表では、被験者が他者の横を通り過ぎる際の回避距離と、被験者が他者を避け始める離隔距離を比較した結果に焦点を当てて、現実世界での実験から得られた特徴を整理すると共に、2つのVR空間での実験結果が現実世界での実験結果と差があった内容について指摘し考察した結果を報告した。VR技術の適用という新たな研究手法の妥当性の評価や結果の解釈に関する知見を整理したことが評価されて受賞に至ったと考えている。

受賞日

2024年10月24日

関連リンク
13th Asia-Oceania Symposium on Fire Science and Technology (AOSFST 2024)

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