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2023.08.01 Tue UP

根岸 雄一教授らによる論文が英国王立化学会出版のNanoscale誌のOutside Front Coverに選出

理学部第一部 応用化学科 根岸 雄一教授らによる論文が英国王立化学会出版のNanoscale誌のOutside Front Coverに選出されました。

2000年以降のナノテクノロジー分野においては、原子・分子から物質を組み立てるボトムアップ法が注目を集めてきました。この方法ではナノ粒子やクラスターなどの小さなサイズ領域の物質を形成することができるので、大きな物質から加工するトップダウン法と比べて、省資源、省エネルギー、廃棄物軽減、環境負荷軽減などが期待できます。しかし、この方法で合成された化合物によって従来化合物が置き換えられた例はそれほど多くはありません。その背景には、各化合物をデバイスや材料として応用可能なサイズ領域まで連結させる技術が確立されていないという課題があります。根岸教授らは今回、銀クラスターを連結する新たな技術の確立に成功しました。また、得られた連結構造体の水溶液が他の金属イオンの干渉を受けず、Fe3+を選択的に吸着して消光する性質を有することを見出しました。こうした内容が編集部に評価され、本論文は掲載誌の表紙に選出されました。なお、この研究は、東京理科大学重点課題特別研究推進費研究として実施されました。また、本学よりプレスリリースも行われています。

選出者
理学部第一部 応用化学科 教授 根岸 雄一
研究推進機構 総合研究院 助教 Saikat Das
掲載論文
Synthesis and Luminescence Properties of Two Silver Cluster-Assembled Materials for Selective Fe3+ Sensing
掲載日
2023年7月27日

関連リンク
Nanoscale

本学プレスリリース
Fe³⁺を選択的に吸着するAgクラスター連結構造体の創製に成功
~高感度のセンシング材料として応用可能~

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根岸 雄一教授らによる論文が英国王立化学会出版のNanoscale誌のOutside Front Coverに選出
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