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2023.03.14 Tue UP
本学学生が第22回分子予防環境医学研究会 学生部門にて若手優秀研究発表賞を受賞
本学学生が第22回分子予防環境医学研究会 学生部門にて若手優秀研究発表賞を受賞しました。
- 受賞者
- 薬学部 薬学科 学部5年 藤塚 亮次
- 指導教員
-
薬学部 薬学科 教授 斎藤 顕宜
研究推進機構 生命医科学研究所 寺島 裕也
薬学部 薬学科 助教 山田 大輔 - 受賞題目
- アロディニアを呈する担癌モデルマウスを用いたジスルフィラムの鎮痛効果
- 内容
-
アルコール依存症治療薬として使用されているジスルフィラム(DSF)には、近年様々な作用点が見出されています。当研究グループは、DSFがケモカイン受容体CCR2及びCCR5シグナルを促進する細胞内タンパク質FROUNTに直接結合し、そのシグナルを減弱することで、抗がん作用および抗不安様作用を発揮することを報告しました。一方で、このケモカイン受容体シグナルは、がんや情動だけでなく“痛み”にも深く関与することが多数報告されています。
そこで本研究では、癌患者が発症する神経障害性疼痛の代表的症状の一つである「アロディニア」を呈する担癌モデルマウスを作成し、DSFの鎮痛効果に関する検討結果を報告しました。 - 受賞日
- 2023年1月20日
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第22回分子予防環境医学研究会
若手優秀研究発表賞 受賞者
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