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2022.10.14 Fri UP

本学大学院生が国際ウォーターミスト学会 2022年優秀修士論文賞 第2位に選出

本学大学院生が国際ウォーターミスト学会 2022年優秀修士論文賞の第2位に選出されました。

受賞者
理工学研究科 国際火災科学専攻 修士課程2年 ティンナコンスチブト ニシャリー(Nicharee Thinnakornsutibutr)
(受賞が決定した2022年7月1日現在、理工学研究科 国際火災科学専攻 博士後期課程1年に在籍し、桑名一徳研究室に所属)
指導教員
理工学研究科 国際火災科学専攻 准教授 水野 雅之
受賞題目
Study on Toxicity Evaluation of Produced Gases from Polymeric Materials Combustion with Water Mist - Influence of water droplet size on toxic gas generation
内容

国際ウォーターミスト学会の2022年の優秀修士論文賞の第2位に選出されたものである。修士論文の内容は以下の通り。

本研究では、水噴霧消火設備による散水密度や水滴の粒径を模した小規模実験装置を構築し、2種類の散水ヘッドを採用することで、散水密度は同等である一方、代表的な水滴の粒径が異なる条件を適用した場合の生成ガスや燃焼性状の相違点とその原因について各種高分子材料の燃焼を対象に分析した。さらに、小規模実験の結果を用いて、ISO13344とISO13571に規定のガス毒性評価手法を適用し、試験体の燃焼材料毎に、2種類のノズルに対するガス毒性評価の適合可否を明らかとし、散水粒径毎に消火時の毒性や刺激性のガス生成への影響を把握した。一連の実験から、ガス毒性評価に基づき、熱可塑性合成高分子材料の燃焼では小さい水滴、天然高分子材料の燃焼では大きい水滴であれば評価基準を満足した。
以上、本論文は、水噴霧消火設備による消火時を模した小規模実験を通じて、散水時の毒性・刺激性ガスの生成現象に関する分析やガス毒性評価を通じて水噴霧の粒径の差が及ぼした影響を明らかとし、その成果は高く評価できる。
受賞日
2022年7月1日

■ International Water Mist Association (IWMA)
https://iwma.net/home

本学大学院生が国際ウォーターミスト学会 2022年優秀修士論文賞の第2位に選出
学会に提出した受賞記念写真(左から、水野准教授、受賞したニシャリーさん、桑名教授)
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