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「がんゲノミクスデータサイエンス医療の社会実装に向けた基盤整備プロジェクト」発足について~東京理科大学と国立がん研究センターとの連携の取り組み~
東京理科大学は、「がんゲノミクスデータサイエンス医療の社会実装に向けた基盤形成プロジェクト(研究代表者:薬学部生命創薬科学科 秋本和憲 教授)」を特別推進研究と位置づけ、6月からプロジェクトを開始しました。
本プロジェクトは従来から進めていた国立研究開発法人国立がん研究センター(以下、「国立がん研究センター」)との連携を、がん領域でのデータサイエンス医療に向けてより具体的な取り組みに深化させるものです。
プロジェクト概要
本プロジェクトには、理学部、理工学部、工学部、薬学部においてデータサイエンスを専門とする研究者が参画します。国立がん研究センターとの連携のもと、遺伝子変異情報、遺伝子発現パターンや様々なオミクスデータ、あるいは、患者の属性情報や副作用情報等の医療ビッグデータに対し、統計学、情報工学など、様々な領域の最新の手法を駆使して高度な解析や患者の層別化を行うことによって、有意義なデータを引き出して新たな治療薬や治療法の開発を実現する「データサイエンス医療」の基盤整備を進めます。
さらに、がんの各段階におけるピンポイントの予防や治療に向けて、個々人のがん進行予想数理モデルの樹立を目指します。これらのがんゲノミクスデータサイエンス医療の基盤整備を行い、社会実装することで、データサイエンスを基盤としたがんの精密医療を実現し、予防、健康寿命の延伸とがん患者の高いQOLや社会復帰の実現を目標としています。
将来的にはがん以外の疾患領域に対する「データサイエンス医療」への展開も視野に進める計画です。
※当該プロジェクトメンバーを中心に、東京理科大学総合研究院に「データサイエンス医療」を旗印とした研究部門を設置する計画です。
国立がん研究センターとの連携
本プロジェクトの推進に当たり、2021年7月1日付にて国立がん研究センター先端医療開発センター共通部門に設置された「共通研究開発分野」に、東京理科大学から、薬学・生命医科学、理学・工学など分野横断的な研究者が参画します。東京理科大学の最新のデータサイエンスの技術を活用しながら、国立がん研究センターの研究者とともに融合研究分野を組織することで、革新的ながんの治療・診断・予防に関する研究の加速を目指します。今後さらなる人材交流を行い、社会に研究成果を還元します。
背景
東京理科大学と国立がん研究センターは、我が国の学術及び産業の発展と人材の育成に寄与することを目的とし、連携・協力に関する包括連携協定を2017年7月25日に締結しています。
これまで、包括連携協定のもと、合同シンポジウム開催、超人医療プロジェクトなどの共同研究、クロスアポイント制度による人材交流など、社会にその成果を還元すべく、さまざまな取り組みを進めてまいりました。
この度、両機関の連携による共同での研究・教育をさらに発展・深化させるため、包括連携協定に基づく連絡推進協議会を設置し、上記の新たな取り組みを開始しました。この取り組みにより、国立がん研究センターにおける医療ニーズに対し、東京理科大学の幅広い分野のシーズのマッチングを図り、異分野連携による研究開発を加速するとともに、実践の場においてこの分野の研究を強力に牽引できる人材の教育・育成も進めてまいります。
■本学と国立がん研究センターの連携が『日刊工業新聞』に掲載(2021.08.10)
https://www.tus.ac.jp/today/archive/20210810_0202.html
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E-mail:koho(アットマーク)admin.tus.ac.jp ※(アットマーク)を@に変更してください。
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