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2020.09.29 Tue UP

本学大学院生が第37回European PV Solar Energy Conference and ExhibitionでPoster Awardを受賞

本学大学院生が第37回European PV Solar Energy Conference and ExhibitionでPoster Awardを受賞しました。

受賞者 工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 谷名 香里
指導教員 工学部 電気工学科 教授 植田 譲
受賞題目 PV String Fault Detection by Using the Clustering of Module Operating Points for Large-Scale PV Power Plant
内容 第37回European PV Solar Energy Conference and Exhibition(2020年9月7日~11日)において、大規模太陽光発電所におけるシステムの故障検出についてポスター発表を行い、Poster Awardを受賞した。
本論文では、日射量・温度を用いず数種類の測定データを遠隔監視・解析することによる大規模太陽光発電所の故障検出を目的として、機械学習を用いた故障ストリング検出手法を提案した。従来手法では、正常ストリングの出力値を推定する際、日射・温度補正により回路ベースで算出するのが一般的であるが、本手法では実測値の相対比較により正常ストリングを決定した。また、故障したモジュールはバイパスダイオードが作動することで電圧が低下し、同ストリング内の他のモジュールは電圧が上昇するという性質を利用して故障データを模擬的に作成した。これら2つのデータを用いて正常ストリングと故障ストリングを分類したが、その前処理としてOCSVM(One Class Support Vector Machine)を用いて、影がかかることで出力低下しているストリングや計測機器の故障により欠損となっているストリングの除去を行った。
本手法を用いた結果、1日分のデータで故障ストリングを検出することができた。この手法によって、現地調査における作業員の負担や日射計・温度計設置コストを抑えたうえで、太陽光発電システムの故障を早期発見しシステムの長期運用を達成できることが期待される。
受賞日 2020年9月11日

第37回European PV Solar Energy Conference and Exhibition
https://www.photovoltaic-conference.com/

植田研究室
植田研究室ホームページ:https://www.rs.tus.ac.jp/yzrueda/index.html
植田教授 大学公式ホームページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6a3b

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