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2019.08.09 Fri UP

本学大学院生らが第31回配位化合物の光化学討論会において賞を受賞

本学大学院生らが第31回配位化合物の光化学討論会において、最優秀ポスター発表賞、優秀ポスター賞を受賞しました。

【最優秀ポスター賞】

受賞者 理学研究科 化学専攻 修士課程2年 佐山 俊亮
指導教員 理学部第二部 化学科 助教 倉持 悠輔
理学部第二部 化学科 教授 佐竹 彰治
受賞題目 セリウム(III)チオシアネート錯体の溶媒中での錯形成および発光特性の評価
受賞内容 セリウムイオンは、4f-5d及び二重項遷移に起因する発光を示し地資源量豊富であることから次世代発光材料として注目されているが、可視発光を示すセリウム錯体の報告例は数少ない。本発表では、セリウム(III)イオンにチオシアネートを添加するとアセトニトリル中で強い青色発光を示しその発光波長は溶媒によって近紫外から緑色領域まで大きく変化することを見出し、その錯体構造と溶媒のどのようなパラメータが発光波長影響を及ぼすか報告した。要旨、ショートプレゼンならびにポスター発表の審査の結果、本研究発表が全審査対象ポスターの中で最も優れた内容であることが認められ、本賞の受賞となった。
受賞日 8月4日

【優秀ポスター賞】

受賞者 理学研究科 化学専攻 修士課程2年 橋本 雅也
指導教員 理学部第二部 化学科 助教 倉持 悠輔
理学部第二部 化学科 教授 佐竹 彰治
受賞題目 メソ位にジイミンを有するFe -ポルフィリンを触媒としたCO2還元反応
受賞内容 有機色素であるポルフィリンは、強い可視光吸収と強い金属イオン配位能力を有することから光触媒反応における光増感剤や触媒としての用途が期待されている。本発表では、触媒サイトとして利用するためポルフィリンに鉄イオンを導入し、さらに2つの鉄ポルフィリンをジイミン等の架橋基によりつなぐことで、ポルフィリンで囲まれたナノ空間を構築してその中で光化学的CO2還元反応を行った。その結果、1枚のポルフィリンでは見られなかった多電子還元生成物のメタンを観測することに成功した。要旨、ショートプレゼンならびにポスター発表の審査の結果、本研究発表が優れた内容であることが認められ、本賞の受賞となった。
受賞日 同上

第31回配位化合物の光化学討論会
http://haii-hikari.net/haiiko31/

佐竹研究室
研究室のページ:https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/sata_lab/
佐竹教授のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?632b
倉持助教のページ:https://www.tus.ac.jp/fac_grad/p/index.php?6d1d


佐山 俊亮さん

橋本 雅也さん
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