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2025.12.24 Wed UP
日本内分泌撹乱物質学会 第27回研究発表会において本学大学院生が森田賞を受賞
日本内分泌撹乱物質学会 第27回研究発表会において本学大学院生が森田賞を受賞しました。
- 受賞者
- 先進工学研究科 生命システム工学専攻 修士課程1年 大泉 貴絵
- 指導教員
- 先進工学部 生命システム工学科 教授 宮川 信一
- 受賞題目
- 環境医薬品によるメダカの脳の神経活動への影響
- 内容
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ヒトが使用した医薬品の一部は、下水処理場で完全には除去できず、薬効を持ったまま環境中に流出している。特に抗うつ薬や抗精神病薬などの中枢神経系に作用する薬は河川中で多く検出されており、水生生物への悪影響が懸念されている。実際に、魚類をはじめとする水生生物に、これらの医薬品を曝露すると行動異常や生殖異常を誘導することが報告されている。本研究では、神経活動の活性化を可視化できるメダカを用いて、医薬品を曝露したメダカの神経活動の変化を調べた。
欧州では既に新規開発医薬品の環境影響評価を行うことが義務付けられているが、日本では医薬品に対する生態系保護の対応は遅れている。一方で我が国が環境指標動物として推進するメダカや、その他日本固有の魚種・甲殻類等の水生動物の医薬品類応答に関する研究はほとんどなく、この分野で日本は国際的に遅れをとっている。本研究は、魚類の神経活動に影響を与える環境医薬品を効率よくスクリーニングする実験系に応用可能であり、医薬品類の野生動物に対する生体影響評価系の開発につながるものである。 - 受賞日
- 2025年12月12日
関連リンク
受賞者一覧
第27回研究発表会
日本内分泌撹乱物質学会
