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【開催報告】野田キャンパスで「生物多様性講座」を開催(11/1)
11月1日(土)に、野田キャンパスで、千葉県野田市主催の生物多様性講座「いろいろな顕微鏡を使って、自然の中の生きものを、くわしく観察してみよう」が開催され、本学創域理工学部 生命生物科学科の朽津 和幸 教授(創域理工学研究科 農理工学際連携コース 副コース長)、新川 はるか 助教が講師を務めたほか、同学科・専攻の学部・大学院生が指導にあたりました。
本講座は、朽津教授も策定に参画した、野田市の「生物多様性のだ戦略」の一環として、同市の身近な自然から見る生物多様性とその重要性を学び、理解を深めることを目的に、同市南部梅郷公民館が主催したもので、2017年から毎年、小学校高学年児童と保護者や、中学生を対象として行われてきました(コロナ禍のため開催が見送られた2020~2022年を除く)。今回は野田市制75周年記念事業の一環として、8月に開催された小学校高学年児童と保護者や、中学生を対象とした講座に加えて、初めて一般向けの講座が開催され、野田市内の幅広い年代の方、約30名が参加しました。
2018年に日本生態系協会賞を受賞し、生物多様性保全に関する貴重な取り組みが評価されている本学野田キャンパスの理窓会記念自然公園には、里山の自然が残されています。参加者は、自然公園内の森を散策し、学生団体 RiSO Rangerが中心となって環境保全活動を進め整備して来た池や水田、利根運河から通じる魚道、蓮池などを巡りながら、自然観察を行いました。今回は、通常公開していない薬用植物園の見学も行いました。なかなか見ることができない野生のカヤネズミを観察することができました。また、自然公園内を散策した際に採集した昆虫や植物などを、生命生物科学の研究や教育の現場で使われているいろいろな種類の高度な顕微鏡を使って観察し、自身のスマートフォンでレンズ越しに撮影するなど、様々な科学体験を行いました。
朽津教授は、「コウノトリも飛来する豊かなキャンパス内の自然公園の里山環境と、高度な研究・教育施設が一体となった、恵まれた野田キャンパスの環境の中で、さまざまな生物の生き様や生物多様性を学ぶこのような講座を開けることは大変素晴らしい」と述べました。
参加した市民の方は、「採取した昆虫の様子を見られて感動した」「普段何気なく見ている植物を瑞々しく見ることができた」「普段見ている植物でも顕微鏡を使うと違って見えたので素晴らしかった」などと感想を語ってくれました。
なお、朽津教授らは、2026年9月に本学野田キャンパスにおいて日本植物学会大会を主催予定(本学共催予定)で、2026年9月6日(日)の午後に、野田キャンパス講義棟及び理窓会記念自然公園において、大規模な一般公開講座を開催予定です。
