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2025.10.21 Tue UP
本学教員らの論文が「Life」に掲載
薬学部薬学科 斎藤 顕宜教授らの論文が「Life」に掲載されました。
5-アミノレブリン酸(5-ALA)は慢性的な身体的疲労を軽減する可能性があるとされていましたが、その仕組みは不明でした。
本共同研究グループは、慢性疲労モデルマウスを用いて、5-ALAが中枢神経系と末梢組織に働きかけ疲労軽減に寄与するというメカニズムを明らかにしました。具体的には、走行距離の延長や低血糖・神経伝達物質代謝の改善が確認されました。
本研究では、水浸ストレスを与えた慢性疲労モデルマウスを用いて、5-ALAの中枢神経系および末梢組織への影響を調査いたしました。8週間の5-ALAの経口投与後、トレッドミル走行テストなどを通じて疲労度を評価し、神経系の活性化と血糖維持が疲労軽減に関与していることが示唆されました。
5-ALAが中枢神経系と末梢組織の両方に作用し、慢性的な疲労を軽減する可能性が示されたことから、今後はヒトへの応用や治療法開発に向けたさらなる研究が期待されます。
本研究は、薬学部 斎藤顕宜教授、SBIファーマ株式会社の共同研究の成果として報告されました。
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関連リンク
Antifatigue Effects of 5-Aminolevulinic Acid Chronic Treatment on Mice
SBIファーマ株式会社 プレスリリース