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2025.09.24 Wed UP
International Conference for Media in Education 2025において本学大学院生らがYoung Scholar Awardを受賞
International Conference for Media in Education 2025において本学大学院生らがYoung Scholar Awardを受賞しました。
<Young Scholar Award>
- 受賞者
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- 理学研究科 科学教育専攻 博士後期課程2年 樋口 翔太
- 指導教員
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- 教育支援機構 教職教育センター 教授 渡辺 雄貴
- 受賞題目
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- Identifying Design Requirements for Enabling Productive Failure in Learning Materials
- 内容
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これまで日本の数学教育では、教師が新しい概念の意味や使い方を説明し、その後に生徒が演習で練習する授業が多く行われてきました。
このような伝統的な授業は知識の習得には有効ですが、「なぜそのように解くのか」といった概念的理解を十分に促すことは難しいと指摘されています。
こうした課題に対し、学習科学の分野では「生産的失敗」が注目されています。
生産的失敗では、生徒がまだ学んでいない概念を含む課題にまず取り組み、その後で教師が説明します。
生徒は多くの場合失敗しますが、その経験が後の指導の効果を高め、概念的理解を促進することが多くの研究で示されています。
しかし、生産的失敗を実現する教材の設計は容易ではなく、研究者でも効果的な失敗を意図的に生じさせる課題を作ることは難しいとされています。
そこで本研究では、教材が必要な特徴を備えているかを確認できるチェックリストを開発しました。
既存の教材や生産的失敗に精通していない教員が作成した教材を分析した結果、チェックリストを用いることで特徴を判別し、改善点を明らかにできることが示されました。
審査の結果、Young Scholor Awradを受賞することになりました。 - 受賞日
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- 2025年8月8日
- 受賞者
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- 理学研究科 科学教育専攻 修士課程2年 山辺 海斗
- 指導教員
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- 教育支援機構 教職教育センター 教授 大浦 弘樹
- 受賞題目
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- Fostering Self-Regulated Learning Through Collaborative Reflection and Planning in a Secondary Mathematics Classroom
- 内容
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近年、対面授業と授業外学習を組み合わせたブレンド型学習が注目されています。
また、効果的なブレンド型学習を実施するためには、生徒自身が振り返りを行い、学習計画を立案することが重要だと主張されています。
しかし、従来のカリキュラムでは、振り返りと学習計画は明示的に指導されておらず、うまく取り組まれないことが課題として指摘されています。
先行研究から、グループでの振り返りは、個人では見落としてしまうようなことを振り返る機会を与えるため、効果的であると主張されています。
本研究では、協調的な振り返りと学習計画という二つの活動を取り入れた授業モデルを開発し、評価を行いました。
調査の結果、協調的な振り返りと学習計画を取り入れることにより、生徒の振り返りと学習計画の記述に変化があることが示唆されました。
審査の結果、学生による優れた研究とその成果の発表であることが認められ、学生セッション優秀発表賞を受賞することとなった。 - 受賞日
- :
- 同上
関連リンク
International Conference for Media in Education 2025
日本教育メディア学会
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