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RISC-V Day Tokyo 2025 SpringにおけるAI、RISC-V研究ポスター発表会にて本学学生がBest Poster Awardを受賞
RISC-V Day Tokyo 2025 SpringにおけるAI、RISC-V研究ポスター発表会にて本学学生がBest Poster Awardを受賞しました。
- 受賞者
- 工学部 電気工学科 4年 安藤 陸
- 指導教員
- 工学部 電気工学科 教授 河原 尊之
- 受賞題目
- Efficient Transposed Matrix Multiplication in DNN Training Using Custom RISC-V Vector Extensions
- 内容
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人工知能(AI)主要技術であるディープニューラルネットワーク(DNN)では、行列演算の最適化が性能と電力効率の向上において不可欠である。今回、RISC-Vの既存のベクトル乗算加算命令とともにドット積命令を導入することで、DNN学習における効率的な転置行列乗算の新しい手法を提案した。更に、FPGA実装によって評価し、提案のドット積アプローチでは、既存のベクトル乗算とベクトル減算和命令を組み合わせた場合と比較して必要なサイクル数が削減でき、既存のベクトル乗算加算アプローチと比較してメモリアクセスも削減できたことを実証した。
本成果をRISC-V Day Tokyo 2025 SpringにおけるAI、RISC-V研究ポスター発表会で発表したところ、Best Poster Awardを受賞した。しっかりと実装していたことが高く評価された。
なお、一般の研究者・技術者が参加するRISC-V Day Tokyo 2025 Springにおいて、今回、卒業研究の成果ながらポスター発表会での受賞となった。工学部電気工学科の多くの研究室ではAIを含めた電子情報システム分野において優れた研究成果を出しており、卒業研究はこの研究活動・環境の中で行われている。
RISC-V:カリフォルニア大学バークレー校で開発されオープンソースで提供されているCPUコア及び命令セットアーキテクチャ
- 受賞日
- 2025年2月27日
関連リンク
RISC-V Day Tokyo 2025 Spring
河原研究室
河原教授のページ



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