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2024.09.20 Fri UP

田中 信清助教が令和6年度日本応用糖質科学会東日本支部・若手奨励賞を受賞

創域理工学部 生命生物科学科 田中 信清助教が令和6年度日本応用糖質科学会東日本支部・若手奨励賞を受賞しました。

受賞者
創域理工学部 生命生物科学科 助教 田中 信清(現 フジ日本精糖 株式会社)
受賞題目
β-1,2グルカンに作用する新規ファミリー酵素群の機能構造解析
内容

β-1,2-グルカン(βG)は疎水性の化合物と会合し水溶性を高める性質があるため、幅広い分野で注目されています。

田中信清博士は一貫してβG関連酵素に着目してきました。学部から博士課程まで東京理科大学応用生物科学科・田口速男研究室にて中島将博博士とともに研究をすすめ、その後同学科(現・生命生物科学科)政池知子研究室に助教として着任し、卒業研究生の齋藤龍太郎さんとともに研究を続けました。これまでに、直鎖状βGを内部から加水分解する酵素と、直鎖状βGを環化する酵素について反応の解析とX線結晶構造解析(写真参照)を行い、いずれもユニークな反応機構をもつことをつきとめました。これにより、糖質加水分解酵素(GH)の新規ファミリーGH162とGH189が創設されました。

これらの功績が認められ、今回の受賞につながりました。自然界には多様な糖鎖種が存在することを考えると、今後さらに新規なGHファミリーが発見されると期待され、その礎となる重要な研究を行ったと評価されます。

受賞日
2024年7月19日

*所属は研究当時(2023年度)のものです。

本学HPニュース
β-1,2-グルカンの環化に関わるメカニズムを解明~生理学的に重要な環状β-1,2-グルカン研究の進展に寄与~

関連リンク
日本応用糖質科学会

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