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2024.02.29 Thu UP

特定非営利活動法人 安全工学会において本学大学院生が学生講演賞を受賞

特定非営利活動法人 安全工学会において本学大学院生が学生講演賞を受賞しました。

受賞者
創域理工学研究科 国際火災科学専攻 修士課程2年 中島 鉄郎
指導教員
創域理工学研究科 国際火災科学専攻 准教授 水野 雅之
受賞題目
高齢者福祉施設における水平避難区画の防火戸を車いす介助者が通過する動作の分析
内容
高齢者福祉施設の火災時には、日常的には介護に携わる職員らが、大半の入所者を車いすで介助して避難することが予想される。
一方、高齢者福祉施設の避難計画においては、随時閉鎖式防火戸を廊下などに設置することで区画を形成し、非火災側の廊下などを一時退避スペースとして利用することによる水平避難が、特に移動が困難な階段を使用せず速やかに避難できることから推奨されている。
既往研究では、片開き扉の防火戸を車いす使用者が自身で開き通過する挙動を実験的に分析した成果が得られているが、車いすを介助する者が防火戸を通過する挙動を分析した例は見当たらない。
こうした背景から、本研究では、車いすを介助者が操作し随時閉鎖式防火戸を通過する行動を分析すると共に、より円滑な通過を可能とする動作を提案し、その有効性を検証し報告した。
本研究の成果は、水平避難を前提とする車いす介助避難による避難時間の算定や、それを用いた避難安全評価手法の整備、並びに避難安全性を向上させる避難計画の立案に役立てられるものである。
また、避難訓練などを通じて動作を繰り返すことにより熟練度が高まり、避難時間を短縮することができることも考察したことで、避難安全対策を水平避難方式を取り入れる建築計画の面ばかりでなく、日頃の建物の防火・防災管理の面の充実により向上させられることを示唆した。
また、優秀な研究成果の発表が評価され、学生講演賞に選出されたものである。
受賞日
2023年12月1日

関連リンク
第56回安全工学研究発表会

水野研究室
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