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創域理工学部 電気電子情報工学科 髙木 優香講師が日本セラミックス協会において2023年度進歩賞を受賞しました。

受賞者

創域理工学部　電気電子情報工学科　講師　髙木 優香

受賞題目

ビスマス系強誘電体セラミックスの急冷効果による新たな材料設計に関する研究

内容

環境低負荷となる非鉛圧電セラミックス材料の実用化に向けて、ビスマス系複合型強誘電体(Bi0.5Na0.5)TiO3(BNT)に急冷効果を導入した新しい作製プロセスを提案した。その結果、長年の課題であった同材料の圧電性消失温度を、Pb(Zr,Ti)O3に匹敵する300℃を超えて高温化できることを見出し、さらに相転移挙動やドメイン構造観察から急冷効果の機構解明にも取り組んでいる。急冷速度を制御して作製された高特性のBNT 系セラミックスでは、ハイパワー圧電応用やエネルギーストレージ応用への用途展開の可能性を実験的に示しており、併せて、BNT系セラミックスの低温焼結メカニズムの解明にも取り組んでいる。他方、同じく非鉛材料となる(K0.5Na0.5)NbO3(KNN)系セラミックスの緻密化についても原料粉末の特徴に着目しつつ、適切な作製プロセスの探索を進めている。同氏はこれらの成果を多数の学会発表や学術論文を通じて発信しており、強誘電体セラミックス分野における材料プロセスの発展に大きく寄与する業績であることから進歩賞の受賞が認められた。

受賞日

2023年11月30日

関連リンク
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