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2022.11.14 Mon UP

本学大学院生が第16回分子科学討論会において分子科学会優秀講演賞を受賞

本学大学院生が第16回分子科学討論会において分子科学会優秀講演賞を受賞しました。

受賞者
理学研究科 化学専攻 修士課程2年 田邊 悟
指導教員
理学部第一部 化学科 教授 築山 光一
東京工業大学 教授 藤井 正明
東京工業大学 教授 石内 俊一
東京工業大学 助教 平田 圭祐
University of Illinois at Urbana-Champaign Proefssor Emeritus James M. Lisy
受賞題目
K+チャネル選択フィルター部分ペプチド(GYG)-タリウム錯体の冷却イオントラップ赤外分光
内容
生体関連分子と金属イオンとの相互作用を解明することを目的とし、本研究においてはタリウムイオン(Tl+)とカリウムイオン(K+)の違いを分子レベルで検証した。Tl+はイオン半径がK+に近く、高い電子密度をもつ。そのため、生化学分野においてX線結晶構造解析でK+を観ることが困難な場合に、Tl+はK+の代替イオンとして利用されてきた。しかし、Tl+とK+のペプチドに対する相互作用の類似性を分子レベルで明らかにする研究は報告されていない。そこで本研究では、K+チャネルに注目し、その部分ペプチドとTl+の金属錯体の構造を冷却イオントラップ赤外分光法で調べ、Tl+のペプチドに対する相互作用を実験的に検証した。その結果、ペプチドに対する相互作用がK+とTl+で異なることを実験的に初めて明らかにすることに成功した。
受賞日
2022年10月15日

関連リンク
分子科学会
第16回分子科学討論会

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本学大学院生が第16回分子科学討論会において分子科学会優秀講演賞を受賞
(左から)田邊さん、築山教授
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