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本学大学院生が令和4年電気学会 電力・エネルギー部門大会においてYOC優秀発表賞とYOC奨励賞を受賞
本学大学院生が、令和4年電気学会 電力・エネルギー部門大会においてYOC優秀発表賞とYOC奨励賞を受賞しました。
<YOC優秀発表賞>
- 受 賞 者
- :
- 工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 佐藤 誠起
- 指導教員
- :
- 工学部 電気工学科 教授 植田 譲
- 受賞題目
- :
- 物理モデルと勾配ブースティング決定木での短期間学習を用いた太陽光発電所の発電量推定
- 内容
- :
- 将来的なエネルギー問題に対しての技術開発と政府の支援により、再生可能エネルギーは急速な発展を遂げた。中でも太陽光発電(以下PV)は、2012年の再生可能エネルギー固定価格買取制度導入から特に普及が進んでいる。PVシステムは太陽光がエネルギー源ゆえ、断続的かつ非決定的な不確実性を常に有している。そこで翌日PV発電量の正確な推定は、市場への売電時、計画値同時同量を達成する上で重要な技術となる。このような背景から、計測値・予測値が利用可能な気象データを用いたPV発電量推定技術の開発を行う。本稿では、推定日射量・気温・風速データを用いた推定値を、PV発電所での計測値との比較で精度を検証した。
- 受賞日
- :
- 2022年10月13日
<YOC奨励賞>
- 受 賞 者
- :
- 工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 神保 玲奈
- 指導教員
- :
- 工学部 電気工学科 准教授 山口 順之
- 受賞題目
- :
- アンモニアの国内製造割合を考慮した発電機起動停止計画モデルの検討
- 内容
- :
- 2050年カーボンニュートラル社会の実現に向けて、電力部門においても水素・アンモニアの活用が期待されている。本研究ではアンモニアの国内製造割合を指定したときに発電機の運用状況を明らかにすることができる数理最適化モデルを提案した。すなわち、水素発電・アンモニア発電の導入、水電解による水素の発電・アンモニア合成への利用、燃料貯蔵、水素とアンモニアの国内製造割合を所与として扱うことのすべてを考慮した発電機起動停止計画モデルを構築した。数値計算例として、アンモニアの国内製造割合を変化させた4つのケースにおける燃料種別発電電力量とコストを示した。
- 受賞日
- :
- 同上
- 受 賞 者
- :
- 工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 茶木原 滉平
- 指導教員
- :
- 工学部 電気工学科 准教授 山口 順之
- 受賞題目
- :
- スポット市場におけるブロック入札を考慮したマルチエージェントシミュレーションモデルの基礎検討
- 内容
- :
- 日本卸電力取引所では、スポット市場において2013年2月より、複数の連続した商品の売りブロック入札が追加され、取引量の増加の面で一定の成果を挙げてきた。一方で、約定機会の損失を招く可能性や市場価格のボラティリティを高める等のデメリットも懸念されている。そこで本研究では、スポット市場におけるブロック入札を考慮することが可能な市場取引のマルチエージェントシミュレーションモデルを構築した。数値実験により、発電事業者が、売り入札量を減少させ、価格を吊り上げる行動をとる可能性があることを示した。
- 受賞日
- :
- 同上
- 受 賞 者
- :
- 理工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 栫 泰隆
- 指導教員
- :
- 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 片山 昇
- 受賞題目
- :
- 放射照度変化時における太陽電池のインピーダンス特性
- 内容
- :
- 太陽電池における交流インピーダンス法を用いた測定は近年徐々に利用されるようになってきた。これまでは外乱を防ぐため太陽光を照射せずに測定を行うことが一般的であり、太陽光照射時の評価方法については不明な点が多かった。本研究は太陽光照射条件下における太陽電池のインピーダンス特性を評価したものである。p+層を有する太陽電池はpn接合由来の時定数以外にもう一つの時定数が生じることが分かっているが、光照射の条件によっては2つの時定数を明確に分離することができることが明らかとなった。これにより太陽電池のより詳細な劣化診断が可能となり、太陽電池の信頼性向上に貢献することが期待される。
- 受賞日
- :
- 同上
- 受 賞 者
- :
- 理工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 阿形 康平
- 指導教員
- :
- 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 片山 昇
- 受賞題目
- :
- 交流インピーダンス法の精度を向上させる新たな評価方法の提案
- 内容
- :
- 交流インピーダンス法はデバイスに対して交流を印加し内部状態を推定する手法で、化学電池や太陽電池などのエネルギーデバイスの評価に広く用いられる手法である。印加する交流の振幅は小さすぎると精度が低下し、逆に大きすぎるとデバイスの非線形性から真値から離れた値が得られてしまうというトレードオフの関係がある。したがって交流振幅に妥協点を見つけて測定を行うことが一般的である。本研究では、複数の交流振幅におけるインピーダンス測定を行い、カーブフィッティングを行うことで、より真値に近い等価回路パラメータの推定を実現した。
- 受賞日
- :
- 同上
- 受 賞 者
- :
- 理工学研究科 電気工学専攻 修士課程1年 朝見 公貴
- 指導教員
- :
- 理工学部 電気電子情報工学科 准教授 片山 昇
- 受賞題目
- :
- 固体高分子形燃料電池の触媒層におけるアイオノマー/カーボン比による構造の変化
- 内容
- :
- 静電噴霧法は液滴に高電圧を印加することで数百nm以下の霧を作ることができる手法であり、固体高分子形燃料電池の触媒層に応用することで性能向上が期待されている。固体高分子形燃料電池の触媒層はアイオノマーとカーボンの質量比が発電性能に大きく影響する。本研究では静電噴霧法により触媒を作製した際にアイオノマーとカーボンの比がどのような影響を及ぼすか検討した。電子顕微鏡による観察の結果、アイオノマーとカーボンの比により多孔質構造が大きく変化することが分かった。さらに、発電性能についても比較することで最適なアイオノマーとカーボンの比が明らかになった。本研究の成果は固体高分子形燃料電池の性能向上に寄与する。
- 受賞日
- :
- 同上
関連リンク
一般社団法人 電気学会
令和4年電気学会 電力・エネルギー部門大会
令和4年電気学会 電力・エネルギー部門大会 YOC優秀発表賞・YOC奨励賞
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