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2022.05.09 Mon UP

本学教員・大学院生らの学術論文が、アメリカ化学会『Biochemistry』誌のSupplementary Cover Artに選定

本学教員・大学院生らの学術論文が、アメリカ化学会『Biochemistry』誌のSupplementary Cover Artに選ばれました。

選出者名
薬学研究科 薬科学専攻 博士後期課程3年 (現在日本学術振興会特別研究員(PD)) 横井 健汰
薬学研究科 薬科学専攻 修士課程2年 山口 晃平
薬学部 生命創薬科学科 教授 青木 伸
先進工学部 マテリアル創成工学科 講師 梅澤 雅和
総合研究院 酒井(秀)・酒井(健)研究室所属 研究員 土屋 好司
論文タイトル
Induction of Paraptosis by Cyclometalated Iridium Complex-Peptide Hybrids and CGP37157 via a Mitochondrial Ca2+ Overload Triggered by Membrane Fusion between Mitochondria and the Endoplasmic Reticulum
内容
シクロメタレート型イリジウム(Ir(III))錯体は優れた安定性と燐光発光特性を示すことから有機EL素子などの発光材料や、生体内イメージングプローブなどに応用されています。薬学部の生物有機化学研究室では、抗がん活性を有するIr錯体の設計、合成を行っており、カチオン性ペプチドを導入したIr(III))―ぺプチドハイブリッド(IPHs)がヒト白血病性がん細胞(Jurkat細胞)に作用して、プログラム細胞死の一つであるパラトーシスを誘導することを見出しました。そして、そのメカニズムを詳細に解析した結果、IPHが細胞内カルシウム(Ca2+)貯蔵庫である小胞体からミトコンドリアへの直接的なCa2+輸送と、ミトコンドリアー小胞体間の膜融合を誘導することを発見しました。比較化合物として、paraptosisを誘導するセラストロースを用いた際には上記のような挙動は観察されず、細胞死誘導経路が異なることが示唆されました。そこで、セラストロールなどによる誘導メカニズムをParaptosis Iとし、それに対して今回新しく見出されたIPH、CGP37157によるパラトーシス誘導メカニズムをParaptosis IIとして提案しました。
『Biochemistry』(アメリカ化学会)のSupplementary Cover Artに選定されたのは、上記の研究内容が評価されたためで、このデザインは筆頭著者の横井君らによるものです。また、本研究成果は、本学先進工学部の梅澤雅和講師、総合研究院の土屋好司博士らとの共同研究によって得られたものです。
掲載カバー
https://pubs.acs.org/toc/bichaw/61/8
掲載論文
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.biochem.2c00061
掲載日
2022年4月19日

*学年/所属は選定当時(2021年度)のものです

■ American Chemical Society(アメリカ化学会)
https://www.acs.org/content/acs/en.html

■ 梅澤研究室
研究室のページ:https://sites.google.com/view/umelabsince2021/umelab-home
梅澤講師のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?58D3

■ 酒井研究室
研究室のページ:https://www.rs.tus.ac.jp/sakaisakailab/index.html

本学教員・大学院生らの学術論文が、アメリカ化学会『Biochemistry』誌のSupplementary Cover Artに選定