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2022.03.22 Tue UP

本学大学院生が 第95回日本薬理学会年会 学生優秀発表賞を受賞

本学大学院生が第95回日本薬理学会年会 学生優秀発表賞を受賞しました。

受賞者
薬学研究科 薬科学専攻 修士課程1年 河南 絢子
指導教員
薬学部 薬学科 教授 斎藤 顕宜
薬学部 薬学科 助教 山田 大輔
受賞題目
前頭前野下辺縁皮質および偏桃体のオピオイドδ受容体活性化は文脈性恐怖記憶の消去を促進する
Activation of δ-opioid receptors in the infralimbic cortex and amygdala facilitates contextual fear extinction in mice.
内容

本発表では、オピオイドδ受容体作動薬であるKNT-127が、脳内の特定部位である前頭前野下辺縁皮質および扁桃体において、それぞれ異なるシグナル伝達経路(MEK/ERK経路、Akt/PI3キナーゼ経路)を介して、マウスにおける条件付けされた文脈性恐怖記憶の消去を促進することを明らかにしたものです。また、本研究で用いられた化合物“KNT-127”は、筑波大学統合医科学研究機構の教授長瀬博先生との共同研究から創出された新規なオピオイドδ受容体作動薬です。KNT-127の発見により、他社のオピオイドδ受容体作動薬が達成できなかった痙攣・カタレプシーといった副作用の分離が可能となり、オピオイドδ受容体作動薬の臨床応用を可能としました。

恐怖記憶の消去促進は、心的外傷後ストレス障害(Post Traumatic Stress Disorder : PTSD)の治療には必要不可欠な記憶過程です。PTSDには未だ、治療満足度の高い医薬品は開発されていません。本研究で得られた成果により、オピオイドδ受容体をターゲットとした化合物が、PTSDに対する画期的な治療薬となることが期待されます。

なお本発表は、以下の雑誌に掲載された内容をもとに行われました。

Kawaminami et al., Selective δ-Opioid Receptor Agonist, KNT-127, Facilitates Contextual Fear Extinction via Infralimbic Cortex and Amygdala in Mice. Front Behav Neurosci. 2022;16:808232.

受賞日
2022年3月8日

■ 第95回日本薬理学会年会組織委員会
https://pharmacology.main.jp/jps95/

■ 斎藤研究室
研究室のページ:https://yakurisaitohlab.jimdofree.com/
斎藤教授のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?7017
山田助教のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?703E

本学大学院生が第95回日本薬理学会年会 学生優秀発表賞を受賞