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本学教員ら及び大学院生が2020年度 日本機械学会賞(論文)を受賞
本学教員ら及び大学院生が2020年度 日本機械学会賞(論文)を受賞しました。
- 受賞者
- 工学部 機械工学科 教授 荒井 正行
工学部 機械工学科 助教 伊藤 潔洋*
工学研究科 機械工学専攻 修士課程2年 米道 英音* - 受賞題目
- Brick model for nonlinear deformation and microcracking in thermal barrier coating
- 内容
- 発電用ガスタービンにおいては、高温燃焼ガスから動翼を保護するためにTBCと呼ばれるセラミックコーティングが施されている。ここに受賞した論文では、土木工学などで注目されてきたBrickモデルに着目し、これによりTBCの非線形な変形挙動と破壊プロセスを数値シミュレーションすることを試みたものである。具体的には、TBCのもつ複雑な微視的構造をBrickモデルにより数理的に表現することを試みるとともに、微視的なき裂進展挙動をも表現できるよう同モデルを改良した。受賞論文では、さらにこのBrickモデルをTBCにおける損傷が局在化する領域に適用するとともにその周辺にはこれまでに開発した損傷連成非弾性モデルを適用することでミクロスケールとマクロスケールを融合することを図った画期的な研究成果を含んている。これらの研究成果が日本機械学会賞(論文)受賞に相応しいものとして認められた。
- 受賞日
- 2021年4月22日
*学年/所属は論文発表当時(2020年度)のものです
■一般社団法人 日本機械学会
https://www.jsme.or.jp/
■2020年 度日本機械学会賞ほか受賞者
https://www.jsme.or.jp/20210305-2/
■荒井研究室
研究室のページ:https://www.rs.tus.ac.jp/marai/index.html
荒井教授のページ:https://www.tus.ac.jp/academics/teacher/p/index.php?67F8
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