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2025.07.18 Fri UP
第41回日本DDS学会学術集会において本学大学院生らが各賞を受賞
掲載:2025年6月27日
更新:2025年7月18日
第41回日本DDS学会学術集会において本学大学院生らが各賞を受賞しました。
<最優秀発表賞>
- 受賞者
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- 先進工学研究科 マテリアル創成工学専攻 修士課程1年 安江 華
- 指導教員
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- 先進工学部 マテリアル創成工学科 教授 麻生 隆彬
国立研究開発法人物質・材料研究機構 主幹研究員 西口 昭広(東京理科大学連携大学院 客員准教授) - 受賞題目
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- 多孔化インジェクタブルゲルによる細胞デリバリー技術の開発と筋損傷治療への応用
- 内容
- :
- 細胞移植療法において、細胞生着率や移植後の細胞死を改善するために使用されているバイオマテリアル形態の1つがインジェクタブルゲルです。しかし、高分子鎖が密に架橋されたゲルは細胞機能を制限し、組織再生を遅らせることが課題でした。本研究では、体積的筋損傷(volumetric muscle loss, VML)治療のための多孔性インジェクタブルゲルを開発しました。開発されたゲルは相分離現象を利用することで内部構造が容易に制御可能であり、内包された細胞に適した構造に制御することで、VMLモデルマウスに対して高効率な細胞デリバリーと筋損傷治療を達成する可能性を示しました。
本賞は、学会大会で独自に要旨の内容でブラインド審査を行い、口頭発表から5件優秀発表賞として選択され、その後、5名の口頭発表を5名の審査員が審査して最優秀発表賞として決定されたものです。 - 受賞日
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- 2025年6月18日
<優秀発表賞>
- 受賞者
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- 薬学研究科 薬科学専攻 修士課程1年 髙橋 寿斗
- 指導教員
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薬学部 生命創薬科学科 講師 秋田 智后
薬学部 生命創薬科学科 教授 山下 親正 - 受賞題目
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- 新規アルツハイマー病治療薬として臨床応用を可能とする糖鎖修飾GLP-1誘導体の点鼻液剤の開発
- 内容
- :
- 第41回日本DDS学会学術集会において、アルツハイマー病の革新的治療薬の開発を目指し、GSK-3βを抑制することでアミロイドβ(Aβ)とタウの両方に効果を示すGLP-1について、神経細胞を乗り継いで中枢を移行できる糖鎖修飾Nose-to-Brainシステム「糖鎖修飾GLP-1誘導体」の有用性を報告した。経鼻投与された本誘導体は呼吸上皮の三叉神経を介して作用部位の海馬・大脳皮質に移行し、Aβとタウ誘発性神経変性モデルマウスに対する最低薬効量と臨床推定濃度を明らかにした。さらに、本研究で開発した点鼻液剤は、少なくとも4週間後まで高い安定性を維持し、臨床で汎用される点鼻デバイスで呼吸上皮に広く分布することを報告した。研究内容や質疑応答の的確性など、DDS研究の向上に貢献する優秀な発表を行ったため優秀発表賞に選出された。
- 受賞日
- :
- 同上
<優秀ポスター発表賞>
- 受賞者
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- 先進工学研究科 機能デザイン工学専攻 修士課程1年 後藤 楓香
- 指導教員
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先進工学部 機能デザイン工学科 教授 菊池 明彦
城西大学 薬学部 小松 周平博士(元本学 先進工学部 マテリアル創成工学科 助教)
先進工学部 機能デザイン工学科 助教 塩本 昌平博士 - 受賞題目
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- κ-カラギーナンゲルビーズの調製と骨芽細胞保持特性の評価
- 内容
- :
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高齢者で骨欠損等が起こった場合、骨再生を誘導する細胞が少ないため、十分な治癒が起こりません。本研究では、体外から注射を用いて骨細胞を効率的に注入移植し、患部での骨再生を誘導するための新規なハイドロゲルビーズの調製と、同ビーズ上での骨芽細胞の培養・骨分化特性を明らかにする研究をまとめ発表しました。
発表者は、先進工学研究科 機能デザイン工学専攻 修士1年 後藤楓香さんです。本研究は、城西大学 薬学部 小松 周平博士(元本学 先進工学部 マテリアル創成工学科 助教)との共同研究です。
全共同研究者リストは以下のとおりです。
後藤 楓香、塚田 渉太(先進工学研究科 生命システム工学専攻 修士課程2年)、塩本 昌平、小松 周平、菊池 明彦 - 受賞日
- :
- 同上
関連リンク
受賞者一覧
第41回日本DDS学会学術集会
菊池研究室
菊池教授のページ
研究室
塩本助教のページ
秋田研究室
秋田講師のページ


