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2025.04.30 Wed UP
荒井 正行教授が2024年度 日本機械学会賞(論文)を受賞
工学部 機械工学科 荒井 正行教授が2024年度 日本機械学会賞(論文)を受賞しました。
- 受賞者
- 工学部 機械工学科 教授 荒井 正行
- 受賞題目
- Crack identification in beam-like structures using cuckoo optimization algorithm
- 内容
- 我が国においては多くの機械構造物の老朽化が社会的な問題となっている。このような社会的要請から、構造物の稼働状況と環境情報などをリアルタイムで収集する(フィジカルツイン)とともに、仮想空間上に構築された数理モデルに基づいた将来予測技術、すなわちデジタルツイン技術に注目が集まっている。ここに受賞した論文は、ジャイロセンサーにより検出された部材の回転角をリアルタイム情報とし、バイオミメティクスに立脚した発見的逆解析手法であるカッコ―最適化手法により、部材に生じた損傷(き裂)の発生位置とその大きさを広範囲で予測する方法を提案したものである。これまでの探索手法では、初期値の設定によっては解を探索できない場合があったが、本論文で提案した手法を利用すれば効率的かつ確実に解を探索できるという特徴がある。以上に述べた研究のオリジナリティーと社会実装性の高さにより、2024年度 日本機械学会賞(論文)に相応しいものと判断された。
- 受賞日
- 2025年4月24日
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受賞者一覧
一般社団法人 日本機械学会

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