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2025.03.14 Fri UP
鈴木 崇広助教らが日本化学会第105春季年会においてハイライト講演に選出
理学部第一部 化学科 鈴木 崇広助教らが日本化学会第105春季年会においてハイライト講演に選出されました。
- 受賞者
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理学部第一部 化学科 助教 鈴木 崇広
理学研究科 科学教育専攻 博士課程1年 伊得 和音
理学部第一部 化学科 教授 井上 正之 - 受賞題目
- 溶液に光で絵を描く可逆的な光化学反応
- 内容
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2025年3月26日から29日に関西大学千里山キャンパス(大阪府)で開催される日本化学会第105春季年会で行われる全講演(3,684件)の中からハイライト講演(5件)に選出され、記者会見を行いました。
【研究内容】
酸化還元色素や殺菌剤として用いられるメチレンブルーをビタミンC(L-アスコルビン酸)によって還元した溶液に405 nmの青紫色光を照射すると溶液が無色から青色に変化し、時間の経過とともに再び無色の状態に戻る現象を見出した。この反応は、青紫色のLEDライトやレーザーポインターでも駆動できるほど高い感度をもち、溶液中に線や絵を描くことが可能である。さらに、その絵は時間とともにゆっくり消えていき、同じ液体に100回以上も絵を描くことができる。 この反応は、従来のフォトクロミック化合物と比較して安全性が高く、安価かつ、視覚的に魅力的であることから、中等教育における酸化還元反応や光化学を学ぶ実験教材としての活用の他、芸術やエンターテインメント分野への応用、有機物の新規な酸化・還元への応用など、多方面での展開が期待できる。 - 受賞日
- 2025年3月13日
関連リンク
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