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2025.03.24 Mon UP
第53回日本免疫学会学術集会において本学大学院生がベストプレゼンテーション賞を受賞
掲載:2025年2月21日
更新:2025年3月24日
第53回日本免疫学会学術集会において本学大学院生がベストプレゼンテーション賞を受賞しました。
- 受賞者
- 先進工学研究科 生命システム工学専攻 修士課程2年 野口 桜花
- 指導教員
- 先進工学部 生命システム工学科 教授 西山 千春
- 受賞題目
- Deficiency of the antioxidant stress response master transcription factor Nrf2 ameliorates IgE-induced anaphylaxis in mice by suppressing IgE-dependent activation of mast cells
- 内容
-
Nrf2は、細胞の抗酸化ストレス応答を司るマスター転写因子です。Nrf2の遺伝子を生まれつきもたないマウスでは、炎症性疾患や自己免疫疾患が総じて増悪化します。一方、寄生虫感染の生態防御に重要であると同時に、アレルギー疾患を引き起こす細胞でもあるマスト細胞の機能が、Nrf2欠損によってどのように影響を受けるかは不明でした。
野口さんは、マウスにアナフィラキシー(アレルギー疾患の一種)を誘導する実験によって、Nrf2欠損がIgE依存的なアレルギーの症状を緩和することを発見しました。更に、細胞や遺伝子の解析を行い、Nrf2欠損マウスではマスト細胞の分化や遺伝子発現が不完全であることを証明しました。
これらの成果について、野口さんは英語で口頭発表し、本賞の受賞に至りました。 - 受賞日
- 2025年1月16日
関連リンク
受賞者一覧
第53回日本免疫学会学術集会

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