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2025.01.01 Wed UP

2025年 年頭のご挨拶

学校法人東京理科大学 理事長 浜本 隆之

伝統に根差した教育力を駆使して、新たな課題に取り組んでいきます。

新年あけましておめでとうございます。皆さまにおかれましては、健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年を振り返りますと、「創域情報学部※」および「理学部第一部科学コミュニケーション学科※」の新設構想を核とした「第2期学部・学科再編構想」の発表や、2031年の創立150周年に向けた準備サイトの公開など、重要な節目に向けて着実に歩みを進めてきました。また、昨年秋に新棟「共創棟」が竣工したことにより、葛飾キャンパスにおけるすべての施設が完成しました。1階の開放的なオープンスペースや 11階の共同研究フロアなど、「共創棟」には異分野の交流を促進するためのさまざまな工夫が施されています。そして本年4月には、薬学部が葛飾キャンパスに移転することを予定していますが、既設の工学部や先進工学部と共に「共創棟」の機能を存分に活用することで、ますます新しい価値が創造され、大学がさらなる発展を遂げることが期待されています。

2022年度から始まった中期計画2026も、いよいよ折り返し地点を過ぎました。本計画が順調に進捗する中、本年は次期中期計画の策定を見据え、これまでの成果を振り返りながら創立150周年とその先の未来に向けて、新たな課題にも果敢に挑戦します。すでに、デジタル人材の育成を主軸に据えた第2期の学部・学科再編や、TUS SciTechを核としたさまざまな機関とともに分野横断・融合的な研究の推進を目指す構想など、我々は新たな計画や構想を策定し、昨年相次いで公表しました。本年は、こういった新しい施策についても成果を上げることができるように、しっかりと取り組んでまいります。

一方で、国内の情勢に目を向けてみますと、今年2025年には、日本の人口の3人に1人が 65歳以上、5人に1人が 75歳以上の後期高齢者となると言われており、今後も人口構造の変化が進むと、労働力、医療、社会保障などで深刻な課題が立ちはだかることが予想されています。このような困難に立ち向かうためにも、本邦屈指の理工系総合大学である本学に課せられた役割は、大変大きなものであると認識しています。これからも伝統に根差した教育力を駆使して有為な人材を育て、社会状況の変化に対応して誰もが暮らしやすい環境を実現するために力を尽くしてまいります。関係各位におかれましては、一層のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

末筆ではございますが、皆さまのご多幸とご健勝を心より祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

東京理科大学 学長 石川 正俊

創立150周年に向けて、世界と伍する研究大学にふさわしい挑戦を続けていきます。

2025年の年頭にあたり、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本学は、創立150周年に向けて掲げた「世界の未来を拓くTUS」を実現するため、一歩ずつ着実に歩みを進めています。本学は長い歴史と伝統を積み上げてまいりましたが、伝統とは革新の連続です。本学が伝統を堅持しながら、科学技術と社会に対して真正面から向き合い、将来にわたって科学技術で社会の発展に寄与していく大学であり続けるためには、時代の変化とともに大学の在り方、そして教育・研究の在り方を常に考え、挑戦し続けることが重要であると考えています。

昨年は、本学が世界と伍する研究大学として広く国内外から研究者が集う研究拠点となることを目指し、「TUS SciTech(サイテック)構想」を策定しました。本学は高い研究力を誇りますが、研究特区として「TUS SciTech共創センター」を新たに設置し、特色のある理科大ならではの独創的・分野横断型研究分野を強化し、それぞれの分野に強みを持つ他機関との連携を積極的に推進していくことで、世界的研究拠点へと発展させていきます。

本年4月には、いよいよ葛飾キャンパスに薬学部・薬学研究科が移転します。キャンパス内に「共創棟」が新設されましたが、そこでは薬工連携をはじめ、分野の垣根を超えた融合・連携が活性化するとともに、新たな交流が生まれることで、葛飾キャンパスから世界を変えるようなイノベーションを創出していきたいと思います。

現代において、情報科学技術の進歩のスピードは目覚ましく、人工知能をはじめとした技術が社会の変革を牽引しています。本学は従来、情報科学技術の活用推進や全学的なデータサイエンス教育に早くから取り組み、教育基盤強化を図ってきました。社会の変革を担う人材として、情報系人材への社会からの期待は高く、情報系分野の素養はどの分野においても求められています。さらに、構想力や展開力、独創性が問われる時代となっています。

本学は、2026年4月に情報系分野を担う「デジタル人材」の育成を主眼とした「創域情報学部※」および理学部第一部に「科学コミュニケーション学科※」の新設を計画しています。情報系分野の教育・研究の強化はもちろん、全学的な教育基盤を飛躍的に進化させるとともに、学問分野を超えた融合・連携をさらに促進し、世界の変化を牽引する優秀な人材を本学から引き続き輩出していきたいと思います。

150周年とその先も見据え、本学の発展に向けて本年も全力で取り組んでいく所存ですので、引き続き、皆さまのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、皆さまのこの1年が実り多い年でありますことを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

※いずれも仮称・設置構想中。設置計画は予定であり、内容は変更になる場合があります。

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