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2024.02.07 Wed UP

第47回日本磁気学会学術講演会において本学大学院生が桜井講演賞を受賞

第47回日本磁気学会学術講演会において本学大学院生が桜井講演賞を受賞しました。

受賞者

先進工学研究科 マテリアル創成工学専攻 修士課程1年 河崎 崇広

指導教員

先進工学部 マテリアル創成工学科 教授 小嗣 真人
先進工学部 マテリアル創成工学科 助教 Alexandre Foggiatto
先進工学部 研究推進機構 総合研究院 助教 山崎 貴大
先進工学部 マテリアル創成工学科 ポストドクトラル研究員 福 健太郎

受賞題目

磁気円二色性(MCD)を用いた高飽和磁化(Fe75Co25)x-Ir1-x組成傾斜膜における磁気モーメントの起源の解析

内容

マテリアルズインフォマティクスで作成された新規磁性材料の起源を、高輝度放射光SPring-8を用いて精密解析した。MCD解析の結果、磁気モーメントの起源がFe、Co、Irの軌道磁気モーメントにあることを明らかにした。本成果は第47回日本磁気学会学術講演会で、学生講演賞(櫻井講演賞)を受賞した。

研究概要

情報科学と材料科学の融合によって、近年様々な機能性材料が発見されている。当共同研究グループはAIとロボット合成によって、従来理論を超える高い磁気モーメント材料FeCoIrを発見している。その一方で、磁気モーメントの向上の原因は明らかになっておらず、添加元素の寄与など、そのメカニズムは未解明であった。
そこで本研究では、高輝度放射光SPring-8を用いた磁気円二色性(MCD)解析をコンビナトリアル的に行い、磁気モーメントの起源を各元素の電子状態までさかのぼって直接解析した。磁気総和則を用いた理論解析の結果、Fe、Coだけでなく、Irの軌道磁気モーメントが寄与していることをはじめて明らかにすることができた。本研究は新規磁性材料の設計指針を与えるものであり、電気自動車のモーターや電子デバイスへの幅広い応用展開が期待される。
なお本成果は、JST CREST「科学者の能力を拡張する階層的自律探索手法による新材料の創製」(JPMJCR21O1)の支援を受けている。

受賞日
2024年1月18日

関連リンク
第47回日本磁気学会学術講演会
公益社団法人日本磁気学会

小嗣研究室
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