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野田キャンパスで「生物多様性講座」を開催(8/6,7)
8月6日(火)及び7日(水)に、野田キャンパスで、千葉県野田市主催の生物多様性講座「のぞいてみよう 里山から顕微鏡まで」が開催され、創域理工学部 生命生物科学科の朽津 和幸教授(創域理工学研究科 農理工学際連携コース 副コース長)及び同学科の友井 拓実助教が講師を務めたほか、同学科の学部・大学院生が指導にあたりました。
本講座は、朽津教授も策定に参画した、野田市の「生物多様性のだ戦略」の一環として、同市の身近な自然から見る生物多様性とその重要性を学び、理解を深めることを目的に、同市南部梅郷公民館が主催したもので、2017年から毎年行われてきました(コロナ禍のため開催が見送られた2020~2022年を除く)。2日間で市内の中学生及び小学校5-6年生とその保護者ら約30名が参加しました。
2018年に日本生態系協会賞を受賞し、生物多様性保全に関する貴重な取り組みが評価されている本学野田キャンパスの理窓会記念自然公園には、里山の自然が残されています。参加者は、自然公園内の森を散策したり、学生団体RiSO Rangerが中心となって環境保全活動を進め整備して来た池や水田、利根運河から通じる魚道、蓮池などを巡りながら、自然観察を行いました。環境保全活動の結果、再び見られるようになった準絶滅危惧種のタコノアシなどの植物も観察できました。また、採集した昆虫や植物などを、生命生物科学の研究や教育の現場で使われているいろいろな種類の高度な顕微鏡を使って観察し、顕微鏡の画像をスマートフォンで撮影するなど、様々な科学体験を行いました。
朽津教授は、「コウノトリも飛来する豊かなキャンパス内の自然公園の里山環境と、高度な研究・教育施設が一体となった、恵まれた野田キャンパスの環境の中で、さまざまな生物の生き様や生物多様性を学ぶこのような講座を開けることは大変素晴らしい」と述べました。
参加した児童・生徒は、「プラナリアが動く様子を見られて面白かった」「学校よりも色々なものを詳しく見ることができて楽しかった」「普段見ている植物でも顕微鏡を使うと違って見えたので素晴らしかった」などと感想を語ってくれました。

この水田では、環境保全サークルRiSO Rangerの学生らが中心となって、無肥料無農薬で稲作が続けられている。




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