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第7回フレッシャーズ・カンファランスにおいて本学大学院生が優秀演題発表賞を受賞
第7回フレッシャーズ・カンファランスにおいて本学大学院生が優秀演題発表賞を受賞しました。
- 受賞者
- 薬学研究科 薬科学専攻 修士課程2年 西原 優里
- 指導教員
-
薬学部 薬学科 教授 花輪 剛久
薬学部 薬学科 助教 廣瀬 香織 - 受賞題目
- 患者に優しい製剤の開発-患者の服用性向上を目的とした半固形製剤の調製と評価-
- 内容
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高齢者などの嚥下機能が低下した患者は医薬品の内服時に誤って気道に入ってしまう(誤嚥)危険性があり、誤嚥発生リスクを低減し服用感が改善された経口製剤の開発が求められています。
そこで、西原さんは新しい内服薬の形として、服用前は薄いフィルムの状態で服用時に水を含ませるとゲル状態に変化する製剤の開発に取り組み、その物理化学的特性について報告しました。
食品添加剤のキシログルカンを用いて調製したフィルムは速やかに吸水・膨潤し、付着性も低かったことから嚥下時に口腔内や喉に貼りつかずに嚥下に適した製剤となると予想されます。
今回の受賞は、医薬品を服用する時の誤嚥リスクを低下させ、高齢社会における患者のアドヒアランス維持・向上に貢献できる製剤として評価されたものと考えています。 - 受賞日
- 2024年6月16日
関連リンク
受賞者一覧
第7回フレッシャーズ・カンファランス
一般社団法人 日本医療薬学会
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