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2024.07.10 Wed UP
第80回日本顕微鏡学会学術講演会において本学大学院生が優秀ポスター賞(医学・生物科学)を受賞
第80回日本顕微鏡学会学術講演会において本学大学院生が優秀ポスター賞(医学・生物科学)を受賞しました。
- 受賞者
- 生命科学研究科 生命科学専攻 修士課程2年 高橋 秀
- 指導教員
-
創域理工学研究科 生命生物科学専攻 准教授 政池 知子(所属研究室・指導教員)
研究推進機構 生命医科学研究所 教授 北村 大介(所属研究科・指導教員) - 受賞題目
- パパインの鼻腔内投与がマウス気管上皮に与える影響
- 内容
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創域理工学部 生命生物科学科・政池研究室にて研究を行っている高橋 秀さんが、同大学・生命医科学研究所・北村 大介教授、広島大学・医系科学研究科・池上 浩司博士、広島大学・統合生命科学研究科・中江 進博士との共同研究についてのポスター発表を行い、第80回日本顕微鏡学会学術講演会にて、優秀ポスター賞(医学・生物科学)を受賞しました。
哺乳類の気管上皮は粘液繊毛輸送と呼ばれる異物排出機能を有しています。本研究では、アレルギー原因物質が気管の繊毛運動と粘液輸送に与える影響を検証しました。
その結果、繊毛運動の振幅や速度、非対称性に変化が生じ、液流が低下することがわかりました。また、直接は細胞傷害を引き起こさないと考えられる条件でも、アレルギー反応により粘液繊毛輸送機能に影響が生じることがわかりました。今後はこのメカニズムの解明が期待されます。 - 受賞日
- 2024年6月4日
関連リンク
第80回日本顕微鏡学会学術講演会
公益社団法人 日本顕微鏡学会
政池研究室
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